たまりば

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2018年11月28日

英語中3 関係代名詞。


さて、今回は、関係代名詞です。
まずは、こんな文から。

I have an aunt.  She lives in New York.
私には叔母がいます。彼女はニューヨークに住んでいます。

この2文を、後ろの文が前の文を修飾するようにして1文にできないでしょうか?
つまり「私には、ニューヨークに住む叔母がいます」という文を作りたいのです。
このときに使うのが、関係代名詞です。

I have an aunt who lives in New York.

修飾される「叔母」という名詞を書いたらすぐに2個目の文を続けます。
しかし、そのまま続けてもつながりませんから、she を who という関係代名詞に変えます。
関係代名詞は、she という代名詞の働きもしますし、前の名詞を修飾するという働きを示しながら2文をつなぐ働きもできるのです。
ここまでが、基本。

では、こんな文ではどうでしょうか?

The man is Mr.Tanaka. He is talking to my sister.

この2文を、後ろの文が前の文を修飾する文、すなわち「私の姉に話しかけている男性は田中さんです」という文にしたいとき。
以下のようになります。

The man who is talking to my sister is Mr.Tanaka.

「私の姉に話しかけている」という修飾語は、「男性」にかかります。
修飾語が2語以上の意味のまとまりであるとき、修飾される名詞の直後に修飾語を置くのは英語の原則。
だから、上のように、man の直後に who is talking to my sister がきます。
この文を作れない。
あるいは、この英文の意味を取れない。
関係代名詞が苦手な子の第一関門がこれです。

関係代名詞節に修飾される名詞を「先行詞」と呼びます。
先行詞が来たら、すぐに関係代名詞。
主節を一旦停止して、関係代名詞節。
授業では繰り返し繰り返しその話をして、補助しながら英文を作って、練習して練習して、これで大丈夫と私は思っていても、翌週、その子の解いてきた宿題の答えは、
The man is Mr.Tanaka who is talking to my sister.
と誤答していて、天を仰ぐこともあります。

勉強が全部簡単だといいのになあ。
英語がもっと簡単だといいのになあ。
小学校の低学年の頃のように、何も考えなくても正解が見えた時代に戻りたい。
あの頃の「勉強のできる自分」と「易しい勉強」。
あれが、本来の姿であるべきなんだよ。

そういう願望でもあるのではないか?

そう勘繰りたくなるほど、幼稚で雑なことをやってしまう子がいます。
全部1つのパターンで問題を解いてしまうのです。
説明したルールの複雑なところを省略して、幼稚に簡略化したルールで解いてしまいます。

上の例で言えば、「先行詞の直後に関係代名詞節」という正しいルールを教えても、それは忘れてしまい、第1文を全部書いて、その後 who を書いて、第2文。
そんな単純なルールにすりかえてしまうのです。

小学校低学年の頃には勉強ができたのに、学年が上がるにつれてどんどん出来なくなっていく子の多くはこういう子です。
1つには、小学校低学年の頃の成功体験の悪影響があるのかもしれません。
高学年になっても、中学生になっても、小学校低学年のような解き方をしてしまうのです。
頭を使わない、とても単純な解き方をしてしまいます。
いつまでもそれが通用すると思ってしまう。
・・・というよりも、他の解き方ができない。
他の解き方を知らない。
「考えて取り組む」ということが実感としてよくわかっていない様子の子が多いです。

難しいことを理解するのに本当に苦労している・・・。
それなら仕方ないのですが、そんなふうには見えない子が、ものを考えることができず、凡庸な成績で低迷しています。
関係代名詞のルールなんてそんなに難しいものではないのですが、そういう子にとっては、それですら複雑過ぎて不愉快らしいのです。
でも、スポーツでもゲームでも、もっと複雑なルールのものは沢山ありますよね。
それは受け入れるのに、勉強の難しさ、英語の難しさは受け入れない。
サッカーをするのに「手を使わなきゃ何でもいいんだろ?」なんて把握をしたらバカにされます。
同じことを勉強でやっているのに、気づかない。
勉強は自分が思うよりも複雑なものだと認識を改めれば成績の上がる子は多いと思います。

関係代名詞に話を戻しましょう。

先行詞がきたら、関係代名詞。
これが正しいルールです。
そのため、主語を修飾する関係代名詞節が挿入されれば、主節をいったん分断することになります。

「え?先行詞って何?」
「・・・だから、修飾される名詞のことですよ」
「え?修飾って何?」
「・・・」

修飾というのは、その名詞をより詳しく説明することです。
「男」とどんな男なのか?
男だけでは漠然としています。
向こうを歩いている男ではなく、あそこで立っている男でもなく、私の姉に話しかけている男のことですよ。
これでより詳しくなり、誰のことか限定されました。
この働きを修飾、といいます。

こういう説明が不思議なほど頭に残らない子もいます。
分詞の学習の際に説明したばかりなのに、また同じ質問をするなあと不可解に感じることがあります。
しかし、本人が、日本語でも修飾語を使うことがないようでは、無理もないのかもしれません。
文は、主語と述語だけ。
修飾節を含む文など、口にしたことも書いたこともない。
それなのに、母国語でもない英語で、こんなにきちんとした修飾節を含む文を作らねばならない。
これは厄介かもしれません。
本人の日本語能力を越える英文は作れない。
そういう根本の原因もあると思います。

しかし、それで諦めるわけにはいきません。
英語で複文を作ることにより、日本語で複文を作れるようになるといいなあと思います。
こういう文の構造を知ることにより、日本語の能力も高まる。
外国語を学ぶのには、そういう効果もあるのですから。

ところで、先ほどの誤答、
The man is Mr.Tanaka who is talking to my sister.
では、なぜダメなのか?
Mr.Tanaka のような人名や地名などを「固有名詞」といいます。
英語では文中でも大文字で始める名詞です。
固有名詞には、修飾節はつきません。
日本語に訳してみるとわかります。
「その男性は、私の姉に話しかけている田中さんです」
違和感があります。
別の田中さんもそこらへんにいるような気がします。
作りたかったのは、「私の姉に話しかけている男性は田中さんです」という文だったはずです。
これでは、意味が違ってきます。

実は、
The man is Mr.Tanaka , who is talking to my sister.
という英文なら存在します。
「その男性は田中さんで、私の姉に話しかけています」という意味です。
でも、それは、高校英語で学習すること。
中3の段階では、「固有名詞は先行詞にならない」。
そう思っていて大丈夫です。


The man who is talking to my sister is Mr.Tanaka.

自分で作るのではなく、この英文がポンと出てきたときに、意味がわからない、構造が読み取れない、と悩む子もいます。
どこで切れるのかわからない、というのです。
慣れるまでは、2個目の動詞に注目し、その前で切るのが1つの作戦です。
2つの文が1つの文になっているのですから、動詞は2個あります。
上の文は、2つともis ですね。
2個目の is の前で文をいったん切って、意味を考えてみます。

The man who is talking to my sister
私の姉に話しかけている男性

それがどうしたのかな?

is Mr.Tanaka.
は、田中さんです。

というように区切ると、意味が見えてきます。

一般動詞の文の場合は、動詞の前に頻度の副詞が入っていることなどもありますが、その程度のことは自分で微調整できるでしょう。
基本は2個目の動詞の前で区切って考えてみる。
それで随分スッキリすると思います。

関係代名詞は、中学の文法でちょろっと出てくるだけのものではありません。
高校のコミュニケーション英語では、関係代名詞が1語も出てこないページを探すのが逆に難しいくらい頻繁に使われるものです。
ここを理解しておかないと、この先、ちょっとやばいぞ。
そのような緊張感で取り組みたいですね。




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