たまりば

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2018年11月21日

英語能力指数 日本は非英語圏で49位とのこと。


先日、EF EPI 英語能力指数2018年のスコアというものが発表されました。
日本は、非英語圏88か国中で49位。
アジア21か国中で11位。
5段階で下から2番目の「低い」だそうです。
2011年は44か国で14位。
2012年は54か国で22位。
2013年は60か国で26位。
2014年は63か国で26位。
2015年は70か国で30位。
2016年は72か国で35位。
2017年は80か国で37位。
そして、
2018年は88か国中で49位。
参加国が年々増える中で、どんどん日本の順位が下がっています。
5段階判定では、2015年までは真ん中の「標準」でしたが、最近3年は下から2番目の「低い」に陥落とのことです。

こういう記事を新聞やネットで見ますと、さあ大変だ、日本の英語教育はやはり方向が間違っているのだと、つい思ってしまうのですが、ここで落ち着きたいと思います。
そもそも、このテストはどういうものなのでしょうか?
それを知らないうちは、何とも言えません。

EF EPIテストは、誰でもインターネットですぐに受けることのできる無料の英語テストです。
昨年、日本では数千人が受検。
日本の受検者は二十代が多いとのことです。
どんなテストなのだろう?
今回、私も試しに受けてみました。

テスト内容は、リーディングとリスニング。各25分。
それぞれ大問が3題あり、それを25分で解く形式でした。
まずはリーディング。
英文の書体の読みにくさに、ちょっと驚きました。
昔の英文タイプのような書体です。
ネットでは少し読みにくい。
目が慣れるまで時間がかかります。

問題の難度はどうか?
例えばTOEICならば、易しい問題から始まり、徐々にレベルが上がっていきます。
だから、前半の問題で得点することが可能です。
英検ならば、級ごとに問題が作られ、それぞれのレベルの問題が出題されます。
EPIテストは最初からマックスのレベルでした。
同じ難度の英文が3題。
リーディング問題は、大学のセンター試験よりも難しいです。
国公立大学の2次試験や難関私立大学の入試問題レベル。
英検で言うと、準1級くらいでしょうか。
この難度ですと、うっかり受けてしまったけれど本文が全く読めない人も多いと思います。

出題形式は?
全て記号問題で、大問それぞれに小問が各8問ありました。
問1以外は、1問につき2つの答えを選ばねばなりません。
この複数回答制も、日本人にはあまりなじみがないと思います。
大問の最後に正しい選択肢を4つ選ぶなどの形式はありますが、小問でいちいち2つの正答を選ぶ形式は入試であまり見たことがありません。
設問をよく読まず、1つずつしか選択肢を選ばずに大量失点する人もいそうです。

25分で大問3題ということは、大問1題でおよそ8分。
本文を読む時間が必要ですから、小問1問あたり正味30秒くらいでしょうか。
英検や大学入試よりも時間制限が厳しく、速読力が必要です。
落ち着いてゆっくり読めば正解が出せる人も、この時間制限では厳しいと思います。

続いてリスニング。
リスニングも時間は25分でした。
大問3題。それぞれ小問8問。やはり正解を2つ選ぶ方式です。
ボタンをクリックすると音声が流れます。
2~3分の会話やアナウンスです。
小問と選択肢は音声ではなく、文字を読み取って解きます。
音声は2回聴くことが可能です。
難度は、スピードと語彙から感じて、やはり英検準1級程度。
これも複数回答なので選択肢の吟味に時間がかかります。
選択肢の読み取りに手間取ると、音声を2回聴く時間はなさそうです。


英語を勉強中の人が、どこかでこのEF EPIテストのことを知って、試しに受けてみる。
受けてみて、レベルの高さにドン引きする。
予想を越えたレベルの英文とリスニング。
何よりそのスピード。
そして、惨敗の結果が次々と残されていく。
・・・日本のスコアが低いのは、そういう事情かもしれません。
テストのレベルとして、あまり感心しません。
このテストでは、「わかる」か「全くわからない」かの二極に別れてしまうと思うんです。
大学入試ならば、この難度をクリアできる人しか入学させないという意味で、こういうテストで良いと思います。
しかし、色々なレベルの英語力の人を評価するためのテストならば、易しい問題も出したほうが正しい指数が出るでしょう。
正答の多い一部の人以外は、皆、団子状態の低い結果になるのでは、正しい数値は出ません。
勘が当たってたまたま正答した人が抜きん出てしまうような結果は、正しい結果ではないですよね。
日本と他国とのスコアの差も、団子状態の僅差です。
それもこのテストのレベルが招いていることと感じます。
この順位にそんなに意味はないんじゃないかというのが、受けてみての実感でした。
TOEICのように易しい問題から難しい問題へとバランス良く並んでいるタイプのテストならば、日本人のスコアももう少し高いでしょう。

ただ、英語を学ぶ誰もがこのレベルに到達するのは望ましいこと。
今の日本で、このテストに一応は歯が立つ英語力に到達できる高校生は全体の1割程度でしょう。
今後はどうなるか?
テスト内容がリーディングとリスニングですから、英語4領域の教育改革でどうにかなる話ではありません。
「日本人はスピーキングが弱いから」
テストの内容を見なかったら、こんな見当違いな評価をしそうなところでしたが、そういう話ではありませんでした。

この難度とスピードで英語力を試されるとは想像もしなかった。
受検した日本人には、そういう人が多かったのではないでしょうか。
日本人は、英語力の到達点に関して理想が低いかもしれません。
正直、私ももっと簡単なテストだと思っていました。
このレベルだとは思っていなかったので、厳しい時間制限に焦りました。
テストの結果、
「全ての場面で不自由のない英語力」
とか何とかいう評価をいただきましたが、実感としてはそんなことはなく、まだまだ自分は不自由です。
個人的には、たまにこうやって冷や汗をかくのは刺激になり、受けて良かったと感じました。


「英語能力指数」で検索すれば、簡単にテストページに行きつきます。
こういうタイプのテストだと知れば逆に受ける気になる腕に覚えのある人も、日本には多いと思います。
結果ばかりがニュースになるわりにテストの知名度が低いのも、日本のスコアが低い原因かもしれません。




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