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2018年11月12日

三頭山を歩いてきました。2018年11月。

三頭山を歩いてきました。2018年11月。

2018年11月11日(日)、三頭山を歩きました。
ホリデー快速あきかわ3号に乗車。
立川から座ることができました。
紅葉の観光シーズンですが、電車内はそれほどの混雑ではなく、終点武蔵五日市駅下車。8:48。
駅前のバスの行列もいつも通り。
数馬行きのバスは、3台で発車です。

さまざまな山の登山口で人が下りていき、終点数馬で下りた人は、各バスで10人未満。
ここから、都民の森行きの無料バスに乗り換えて、都民の森下車。10:10。
トイレも済ませて、さて出発です。

三頭山に登るときは、いつも三頭の大滝経由の石段の道を選んでいましたが、今回は反対回りの鞘口峠を経由するコースを選びました。
どんな道だろう?
森林館の裏から、道しるべの通りに、登山道が始まりました。
道幅もそれなりにあり、石段や木段が整備されていて、歩きやすい道です。

冬枯れの木が多く、登山道は枯葉に覆われ、あたりは晩秋の気配でした。
これは台風の影響でしょう。
紅葉する前に、台風で葉の多くが吹き飛んでしまったのだと思います。
あるいは、紅葉する前に枯れてしまった。
それでもときどき、ハッとするような紅葉がありました。
予報は晴れだったのに、山は案外雲が多く、光が足りないので、写真に撮っても紅葉はあまりきれいに見えそうにありません。
でも、肉眼で見る分には、きれいな紅葉でした。

登っていくと分岐があり、右は「三頭山登山道」、左は「三頭山ブナの道」。
左の道は少し下り気味に見えたので、せっかく登った分をまた下るのは嫌だからと右の登山道を選びましたが、これは失敗だったと思います。
右の登山道は、道幅は十分にありましたが、崖っぷちの道でした。
檜原都民の森の中の三頭山への道が、こんなごつい道なのはおかしくないか?
道幅はありますけれども、高度感もかなりあるのですが?
普通の山ならわかりますけど、都民の森が?
頭に疑問符をいくつも抱きながら進んでいくと、ブナの道との合流点。
振り返ると、ブナの道はいかにも歩きやすそうな平坦な尾根道でした。
やっぱり、こちらを歩くべきだった。
そんなわけで、崖っぷちのごつい「登山道」はさらに続いていましたが、そこからは「ブナの道」を選択しました。
都民の森の言う「登山道」は、歩けるけれど険しい道という意味のようです。
では「ブナの道」は何なのかというと、遊歩道なのでしょうか。
面白い識別です。

多少段差はあり、アップダウンもあるけれど、高度感はほとんどない歩きやすい尾根道「ブナの道」をのんびり歩いていきました。
紅葉シーズンの三頭山なのに、人はまばらです。
今年の紅葉が良くないことを情報として得ている人が多いのかもしれません。
冬枯れの山の雰囲気も私は好きなので、これはこれでいいなあ。
人が少ないので、好きなときに立ち止まり、写真を撮ることができました。

見晴らし台。11:10。
屋根のついた大きな休憩所でした。
土足で歩きまわってしまう人が多いのか、板張りの部分も砂や泥で座れなくなっているのが残念。
入口と板張りの部分との段差がないための構造的な問題もあるのでしょう。
汚れていないところもあったので、そこに座り、ちょっと休憩。
御前山と大岳山が見えます。
先客が、
「ねえ、あれ、大岳山?」
「違うよ。大岳山は、あんな山容じゃないよ」
と会話していました。
いや、大岳山はあんな山容だと思うけれど、どういうことだろう?
三頭山から見ると、左の肩だけ張っているように見えるせいかな?
しかし、他パーティのこういう会話に首を突っ込むには、私はまだ年齢が足りない気がします。
今はまだ、教えたがりの嫌なヤツに見えてしまうんじゃないかな。

そこからいったん下り、また登り返していくと、今度は展望台。11:40。
階段を登り、張り出したデッキへと出ていけます。
高度が少し上がって、御前山と大岳山の眺望もさらに良くなりました。
空が曇っているので、どこか荒涼とした景色です。
山って怖いなあ。
そんなふうに感じる眺めでした。

山頂付近はさすがに人が多くなりました。
まず三頭山東峰。
ベンチは既にぎっしりと人で埋まり、皆にぎやかに昼食をとっています。
レジャーシートに座っている人も大勢いました。
続いて、三頭山中央峰。
ここも人でいっぱい。
少し下って、木段を登り返すと、三頭山西峰。11:50。
ここは、毎度おなじみの峰なのですが、反対方向からやってくると、ちょっと方向感覚がおかしくなってしまいました。
富士山が見えたらまた違うんですが、今日は雲の中。
ここも人でいっぱいです。
道しるべを良く見て、ああ、こっちがいつもの道かと確認して下りていきました。
少し下りていくともう見覚えがあり、なるほど、これはいつもの道です。
長い木段を下りきると、ムシカリ峠。
まだどんどん登ってくる人が現れます。
人の少ない静かな山だと思ったけれど、たまたま空いている道と時間帯だっただけかもしれません。
ここのベンチも人でいっぱいでした。

道しるべをよく見て、三頭山避難小屋・槇寄山方面への登り坂を歩きだしました。
喧騒から離れ、また静かな山道です。
三頭山避難小屋の前にはザックが2つ置いてありましたが、人の姿はありませんでした。
さらに進んでいくと、大沢山。12:10。
先客もいましたが、ベンチが1つ空いていました。
ちょうど時間帯も良いので、ここで昼食。
晴れた日なら大きく富士山の見えるところですが、今日は雲に覆われています。
座ると汗が引いて少し寒くなる季節にようやくなりました。
今年はいつまで暑いのだろうと心配になるくらいでしたが。
ポットに詰めてきたお湯で、カップ麺を作って食べました。
本当はお湯を沸かすと良いのですが、今日は温泉セットも持ってきているので、これ以上ザックが重くなるのは避けたい。
熱々とは言えませんが、そこそこおいしくカップ麺を食べました。

さて、ここから笹尾根を下ります。
枯葉が多く、紅葉が少なく、やはり台風の被害が深刻だったのは伝わってくるのですが、登山道はよく整備され、道を塞ぐ倒木はありません。
都民の森は整備が早いなあ。
でも、この前歩いた大マテイ山も、その前の扇山も、もう整備が進んでいるかな。
大沢山からしばらくは山頂直下の急な下りが多いです。
岩がちな段差のある下りなので、土ののっぺりした下りと比べると歩きやすいです。
岩につかまったりしながら段差を下っていくと、「倒れるぞー」という声が聞こえてきました。
うん?
見ると前方に、薄茶色の制服を着た男性が2人、倒木を登山道から除去する作業をしていました。
登山道に斜めにかかった倒木を倒して、脇へどけているのです。
制服には、「奥多摩レンジャー」の文字が。
わあ、カッコいいなあ。
ちょうど作業が終わったところだったので、挨拶をして先に進みましたが、すぐに2人に追いつかれ、道を譲りました。
上手い歩き方だなあ。
重心が安定して、無駄がないんです。
だから、急いでいる様子はないのに、実際にはすごく速い。

山頂直下の急な下りが終わると、尾根は広くなり、道はなだらかになりました。
そして、美しい紅葉が見え始めました。
樹間のむこうが赤くきらきら光って見える紅葉。
頭上高く、深紅のカエデ。
足元は、茶色の枯葉の上に黄色い葉や真っ赤なカエデが混じり、明るい登山道が続きます。
どれも今日の光量では写真にはきれいに撮れないだろうなあ。
立ち止まり、目に焼き付けて、またゆっくりと歩きだしました。

道が再び登りとなり、槇寄山。13:30。
ここはベンチもテーブルもあり、休憩適地です。
先刻の奥多摩レンジャーの人も休憩中でした。
「いやあ、倒木があると危ないからね」
と、登山者にねぎらわれながら談笑していました。

さて、もう少し笹尾根を歩きたいところですが、笹尾根そのものは整備されていても、そこから檜原街道に降りる道は台風の影響で荒れているかもしれません。
予定通り、温泉センター数馬の湯へと下山します。
槇寄山から緩くくだっていくと、西原峠。
ここは四辻で、笹尾根から南に下るのは郷原への道。
上野原駅行きのバス停に降りられる道ですが、まだ歩いたことはありません。
今日もお馴染みの北へくだる道をとりました。
仲の平へと降りていく道です。

ここも紅葉が盛りでした。
空は曇っているのに、紅葉に照らされて、登山道が明るい。
細いまき道を過ぎると登山道は深くえぐれ、春に歩くと泥でぐちゃぐちゃなのですが、枯葉で泥道が埋まっていて、サクサク歩いていけました。
痩せ尾根、木段など、道の様子は次々に変わり、飽きずに歩いていくと、あっけなく農地に挟まれた細い道に出ます。
舗装された細い道をとことこ下り、石段を下りていくと、舗装道路。
あとは、分岐の度に下るほう、下るほうと歩いていけば、 檜原街道です。
街道を右にずっと下っていくと、仲の平のバス停をすぐに越えて、温泉センターが見えてきました。14:45。
次のバスは14:53。
バス停には行列ができていました。
これなら温泉は空いています。
次のバスに乗ることにして、温泉に入りました。

100円投入式の靴箱に靴を入れ、靴箱の鍵を受付に渡して、入浴料820円。
よく磨かれた廊下の奥が温泉です。
広く機能的な脱衣所。
洗い場も空いていました。
数馬の湯は、内湯からの山の眺めがよく、開けてある窓から冷たい外気も入って、気持ちよく入浴できました。
風呂上がりは、廊下のベンチに座って、発泡酒。
500mL380円。
温泉は大好きなのに湯あたりしやすいので、ちょっと長湯すると発汗が凄い。
次のバスまでのんびり休みました。
16:08。
バスは3台でやってきました。



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