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2018年10月22日

百蔵山・扇山を縦走しました。2018年10月。

百蔵山・扇山を縦走しました。2018年10月。

2018年10月21日(日)。久しぶりの快晴の日曜日、中央線沿線の山を歩いてきました。
百蔵山と扇山を歩いたのは、4年前の12月。
あの日は昼食時も手袋を外せないほど寒い日で、斜面にシモバシラの氷花が見られましたが、今日はポカポカ陽気で、日向は暑いくらいです。

三鷹発7:48。高尾駅で乗り換えて、中央線猿橋駅下車。8:52。
北口に出るとすぐ、駅前にバスが入ってきました。
9:00、バス出発。
9:10、百蔵山登山口下車。
三叉路を左に入り、自販機前のスペースで山支度。
そこからしばらく舗装道路の坂道が続きます。
かなり急な登り坂です。
しばらく登って振り返ると、大きな富士山。
もう五合目まで雪に覆われ真っ白な富士山でした。

途中で再び道は三叉路に。
左の道は「百蔵山」、右の道は「百蔵山・扇山」の道しるべが壁に貼り付けてあります。
もう十年以上前に、右の道を行って、ロープにすがって登る荒れた急坂だった記憶があるので、今回も左の道を選びました。
今は整備されているのかもしれませんが。

さて、左の道は舗装された急坂がまだまだ続きました。
「侵入禁止」の掲示もありますが、それは林の中に入るなという意味のようです。
私有地なのでしょう。
舗装が切れて、ようやく登山口。9:25。
水道タンクの横、沢沿いの薄暗い細い道に入っていきます。
登山者を数えるカウンターが置いてありました。
1回チンと押して先へ。
沢沿いの道は記憶の通りだったのですが、その先の道が記憶と随分違って戸惑いました。
季節が異なるため、道が違って見えるのでしょうか。
いや、道の幅も全く違うような気がするのですが。
登山道が付け替えられたのかなあ?
歩きやすい良い道でしたが。

前を行く高齢の男性2人に追いつきました。
ゆっくり歩きながら静かに話しています。
「もう1つの候補は、どういう山だったの?」
「ああ。倉岳山。孫がこの前遠足で登ったというんでね。どんな山かなと思ってね」
「ほお」
「ここらの小学生が遠足で行く山なんだろうね」
「うん」
足元に咲くコウヤボウキ。
歩調も会話もゆっくりのこのペースが、秋の山に似合っていました。
少し道が広くなったところで、道を譲っていただきました。

稜線鞍部。10:05。
まっすぐ並ぶ木の向こうに、大きく富士山。
足許に目を落とすと、中央自動車道、大きな川と橋、大月の街並み。
箱庭のような眺めです。
ベンチが1つあり、休憩適地です。

さて、ここから稜線歩き。
そう思っていたのですが、別れ道の度に踏み跡の明瞭なほうを選んでいくと、稜線から離れ、まき道に入ってしまいました。
ここも、記憶にない道です。
道に迷ってしまったかなあ?と不安にかられた頃、道しるべが出てきて、少し安心。
感覚的にはかなり回り道になっているような印象がありましたが、ともあれ無事に百蔵山山頂へ。10:35。

広い山頂です。
思い思いにビニールシートを広げて、早くも煮炊きを始めているグループも。
小型の草刈り機のエンジン音。
釜を手に草を刈る人々。
地元有志か、それとも山の会の方がたでしょうか。
この山もこうして大切に整備されている山。
この地域の子どもたちが遠足に来る山なのでしょう。
春には山頂で桜が咲く、お花見の山のようです。
大きな富士山を堪能し、さて、ここから扇山へと縦走します。

登ってきた道なりに、まずは緩やかに下っていきましたが、道はだんだん急に。
やがて、立って歩くのが大変なほどの急な下りになりました。
しかも右側は崖です。
難所はここしかないから、頑張ろう。
そんな思いで何とか通過しました。

急な下りの後は、ほぼ平坦、あるいは緩い下りの良い道が続きました。
たまに痩せ尾根があります。
落ち着いて通過すれば大丈夫です。

独立した2つの山をつないで歩いているので、いったんかなり下り、それから登り返します。
扇山が近づいてくると、道は記憶にある箇所が多くなりました。
ああ、これは知っている道だ。
記憶の中の道は、落ち葉の降り積もる冬枯れの道。
しみじみとして歩きやすい道。
しかし、目の前に広がる道は、記憶と同じ道ですが倒木が多い。
この前の台風のせいなのか、それとももっと前のものなのか、しばしば倒木が道を塞いでいます。
台風のとき、この山はどんなふうだったのだろう。
倒木がそれを思わせます。

倒木をまたいだり、くぐったり。
「しみじみ」とはちょっと違う印象になってきました。
またぐのか、くぐるのか、どっちなのかちょっと微妙な高さの倒木が続きます。
アスレチック気分で、越えていきました。

道は、長く緩い下り坂に。
これから登り返す山が見えているときの下り坂は、あまり嬉しくないです。
向こうから歩いてくる人とすれ違うことが増えてきました。
反対回りに歩くのと、どちらが楽なのだろう?

やがて、記憶に強く残る急坂が始まりました。
大久保山の山頂まで、ずっと坂道が続きます。
急坂、少し緩い坂、急坂、少し緩い坂。
その繰り返しです。
下りてくる人は、滑りやすい急な下りに難渋している様子です。
この縦走は、どっち回りが楽なのか?
先程の百蔵山からの急な下りも嫌だけど、滑りやすい下りがこんなに長いのも嫌です。
でも、この急坂は道幅が広いので、恐怖感は少ないかもしれません。

疲れて立ち止まり振り返ると、権現山が大きく見えました。
遠い山のように見えるけれど、山地図によれば2時間で縦走できるそうです。
私が登れば登るほど、権現山も高く感じるようになってきて、ようやく大久保山山頂。12:40。
ここも倒木だらけでした。
前に来たときは、小さな山頂標識とベンチ代わりの丸太が1つある、こじんまりとした気持ちの良い山頂だった記憶があります。

急登はここで終了。
大久保のコルへとなだらかな道を歩いていきました。
急登に体力を消耗したせいか、ここからの道を長く感じました。
大久保のコルを越え、また少し登り。
ポカポカ陽気が暑くてつらい。
ようやく扇山山頂。13:00。

ベンチ代わりの丸太が1つ空いていて、そこに座って晴れ晴れと富士山を眺め、昼食。
ここの印象は、4年前と全く変わりません。
広く平らな山頂。
ススキ越しの富士山と青空。
きれいだなあ。

暖かいので、30分も休みました。
上着を着る必要もありませんでした。
さて、そろそろ下山します。

先程の大久保のコルまでいったん戻り、そこから下り道へ。
登山道は杉などの葉が敷き詰められた状態でした。
枯葉もありますが、大半は緑の葉です。
この前の台風で落ちたものなのでしょう。
そしてやはり倒木。
倒木が道を壊し、そのため道が付け替えられている箇所もありました。
まだ足元の固まっていない滑りやすい下りです。
ひえーとつぶやきながら通過。
あとは、記憶の通りの歩きやすい道でした。
登山道に石が沢山転がっているのは、落石が多いからでしょうか。
そういう意味では、あまり長居したくない道。
先を急ぎました。

山の神の水場まで下り、ベンチでほっとひと息。
沢沿いの道は、元から歩きにくかったのか、台風で荒れたのか、どちらでしょうか。
石段が崩れていました。
しばらく行くと、道も広くなり、なだらかになって、梨の木平。14:35。
ここから舗装道路です。

ゆるい下り道を行きます。
ゴルフ場をまわり込んでのんびり下っていきました。
舗装道路なのですが、車はほとんど通らないのか、道路に枯葉が積もっていました。
ゴルフ場を左に見ながら下っていくと、以前、迷い込んでしまった大きな公園施設との分岐。
最初の分岐は道しるべがあるのですが、その先、もう1つの分岐でうっかり道なりに下るとその施設の駐車場に入ってしまうのです。
ここは、注意して左折。
電柱に、「鳥沢駅」と矢印のついたポスターが貼ってありました。
以前はなかったものです。

ゆるい下り道をどんどん行きます。
分岐に、新しい道しるべが立てられていました。
ここは右に下った記憶があるのですが、道しるべは直進を示しています。
え、そうなの?
正しく鳥沢駅に着いたことが1回もないので、その道しるべに従うことにしました。
道は少し登り坂になり、再び山に入っていくようです。
大丈夫なの、この道?
そう思ったちょうどその頃、ポスターを発見。
この道は鳥沢駅に行きます。
途中でジャリ道になりますが、大丈夫です。
概ねそのようなことが書かれてあるポスターでした。
え、本当?
そう思いながらも、その通りに歩いていくと、確かにジャリ道になり、農地の脇を通り、やがて下っていきました。
道は住宅街に入りました。
ここら辺が一番迷いやすいところ。
基本は道なり。
たまにある道しるべに安堵しながら、とことこ歩いていきます。
鳥沢駅に行くには、中央自動車道をどう越えるかが課題なんです。
この道は正しかった。
前回歩いたときの、車1台しか通れない細いトンネルではなく、歩道のついた広いトンネルを通過できました。
そのまま、民家の間を道なりにとにかくまっすぐまっすぐ歩いていくと、甲州街道へ。
すぐ左側に歩行者信号付きの横断歩道があり、それを渡ると鳥沢駅でした。15:40。
初めて正しく鳥沢駅に下山できたー。ヽ(^。^)ノ



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