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2018年03月12日

木下沢林道から景信山を歩きました。2018年3月。

木下沢林道から景信山を歩きました。2018年3月。

2018年3月11日(日)、今週も奥高尾を歩きました。
そろそろ春の花を探す山歩きをしたいのですが、今年の冬は寒かったですし積雪もあったので、春を告げる早春の花は来週が見頃と予想されます。
今年こそ、セツブンソウを見たい。
そういうわけで来週の予定は早々に決まったのですが、では今週はどうしましょう?
こんなときは歩き慣れた奥高尾。
コースを変えればまた楽しいのが奥高尾です。

JR高尾駅北口に降り立ち、小仏行きのバス停へ。
バス停の行列は一度折れ曲がり、道路にまであふれていました。
バスは3台同時発車。
途中、車窓からは梅まつりの提灯やテント、のぼりが見られました。
それぞれの梅郷で梅まつりが開催されています。
梅は五分咲きから七分咲きくらいでしょうか?
満開にはあと数日かな?

日影下車。8:45。
バスの進行方向のまま、まずは道路を行きます。
日影沢林道の登山口を通過し、そのまま道なりに直進します。
中央線の高架下をくぐり、道しるべの通りに右折。
坂道を登っていくと、線路を見下ろせるポイントにカメラの行列ができていました。
撮りテツの皆さんです。
私の前を行く登山者が撮りテツさんの1人に話しかけていました。
あと5分ほどで臨時列車が通るとのこと。
ほほお。
撮りテツさんたち同士でのマナーがよくわからないので、少し心惹かれたけれど通過しました。

さて、木下沢林道起点。
木下沢は、現地ではこのように表記されていますが、地図上では「小下沢」と表記されています。
例によって、地図を作る際に聴き取りに失敗したのでしょうか。
ここも梅郷があり、五分咲き。
空が曇っていたので、写真を撮っても暗く、梅が上手く写りませんでした。

山支度を整え、木下沢林道を行きます。
歩きにくいというほどではないものの、地面は濡れていました。
数日前の大雨のせいでしょう。
ここは、奥高尾主脈と北高尾山稜に挟まれた谷底なので、まだ春は遠いようです。

旧キャンプ場。9:25。
それまでよりも広い空間で、ここがそうだと勘でわかるのですが、キャンプ場の面影はありません。
「景信山」と記された、見落としそうな道しるべが一応立っています。
沢を木橋で渡り、左に細い沢を見ながら、登山道を登っていきます。
この辺りは、大雪があると雪崩れや地滑りで地形が少し変わってしまいます。
以前来たときとは、やはり少し印象が違うなあと感じながら、急登を進みました。
今日は特に沢が増水しているようで、登山道が沢になっている箇所もありました。
水に濡れずに足を置く場は一応ありました。
一本調子の登りだったところが、途中から九十九折の登りに変わっていきます。
もともとそんなに広い道ではないですが、地滑りでさらに細くなっている箇所もあり、慎重に歩いていきました。

予想外の方向から男の人が突然ズザザッと滑るように降りてきて、びっくり。
「あ、こっちが道ですか?」
「・・・はい」
作業道も派生しているので、そちらのほうに迷い込んでしまった人のようです。
早めに気づいて軌道修正できて良かったですね。
道が別れたら、より踏まれているほうが正規の登山道ですが、作業道もそれなりの説得力で登山道らしく見えるのです。
男性は後ろを振り返りました。
道の奥から、パリッとした登山姿の女性が、ダブルストックで頼りなげに歩いてきました。
大丈夫かな?
この道は、この先、ちょっと厄介な箇所があるのです。

ジクザグに登っていくと、道はだんだん細くなり、斜面に向かって傾いてきました。
やがて極端に道が細くなり、ほとんど岩と木の根だけになっている箇所が現れました。
すれ違いは不可能なので、下山する人がその先で待ってくれていました。
待たせているのは申し訳ないけれど、ここは慎重に。
手で岩をつかみ、足場をしっかり選んでいけば大丈夫です。
待っていてくれた人にお礼を言って、道は右に急カーブ。
その先も、もう1か所、岩だけになっている細いところがあり、そこも慎重に通過。
それを越えれば、あとは特に問題ありません。
道はさらに湾曲し、通過した箇所を見渡せるのですが、後続の人たちが現れません。
あのややこしいところで、しかも人とすれ違わねばならないことになっているのだろうか。
そんなに難しいわけではないのだけれど、そんなに易しいわけでもない。
微妙な難度の登山道です。

ふいに、くしゃみが5連発。
私は軽い花粉症なのかもしれませんが、花粉よりも寒暖差やハウスダストのほうが堪えるので、結局、単なる鼻炎なのだと思います。
くしゃみをしながら植林帯の坂道を登っていきました。

小仏からの東尾根登山道と合流し、道はさらに急になります。
道は複線化していて、うっかりすると最後の分岐で景信山を迂回する道に入ってしまいますので、注意が必要です。
以前と異なり、「景信山」を示す小さい白い道しるべが立っていました。
平らな道ではなく、急な登りの右の道が、景信山への道です。

急登が木段に変わると、もう山頂は近いです。
まずは左手にトイレ。
さらに木段を登っていくと、景信山山頂。10:40。
春霞で、高層ビルの気配すら見えませんでした。
空がモヤモヤしています。

少し休んで、城山に向かいました。
ここは先週も歩いた道。
山頂直下の急坂をたったか下り、その先の急坂もとことこ下って、小仏峠から登り返します。
相模湖の見えるベンチで昼食を取りました。
相模湖は、茶色に濁っていました。
これも大雨の影響でしょう。
こんな色の相模湖を初めて見るなあと眺めながらおにぎりを頬張っていると、風向きがふいに変わり、その瞬間、目の前の数本の木からボフッと黄色い埃のようなものが噴き出されました。
花粉だ!(''Д'')
学校のグラウンドの土埃が舞ったような濃さで花粉が迫ってきました。
押し寄せる黄色い埃をタオルで防御。
ここのベンチは、今の時期は相模湖以上に凄い光景が見られるのですね。
相模湖が茶色いのも、花粉が表面に浮いているせいじゃないの?
と言いがかりをつけたくなるほどの花粉でした。

さて出発。
しばらく平坦な道が続きますが、その先は、分岐。
左のまき道は、日影沢林道と合流する道で、小仏城山は迂回します。
右の木段、その先の木の根の作る段差の道を行きました。
段差を登りきると、城山の電波塔が見えてきます。
すぐに小仏城山。11:45。
本日も、みそ仕立てのなめこ汁のほうの茶店はお休み。
しょうゆ仕立てのなめこ汁のほうの茶店、城山茶屋は営業中でした。
茶店前のお花畑はクロッカスが満開。
黄色いスイセンもきれいに咲いていました。
ここは梅も何種類も植えてあり、春爛漫の頃に歩くととても華やかな場所です。
4月中旬が見頃になるでしょうか。

ここからよく整備されたウッドデッキと木段をどんどん降りていきました。
丹沢も霞んで見えないほど眺望のない日なので、今日は一丁平の展望地も紅葉台もパスし、まき道を行きました。
高尾山下。12:30。
先週よりも観光客が多いのは、時間帯が違うせいもあるかなあ。

トイレ前の分岐から6号路に入ります。
まずはベンチでひと息いれて、そこから木段をどんどん下っていきました。
木段からゆるい坂道へと道は続き、そこから大きく左に曲がって、まずは飛び石。
水量はいつもより多いですが、ここの飛び石は背が高いので、問題なく通過できました。
6号路琵琶滝コースは、崩落事故によりしばらく通行禁止になっていましたが、どこが崩落したのでしょう。
きょろきょろ見回しながら歩いていきましたが、結局、わかりませんでした。
歩きやすい道をどんどん下り、高尾山口。13:50。
早い下山となりました。
来週は、セツブンソウを見たい。
と期待していると雨が降ったりするのが心配ですが。

ところで大量の花粉を吸って、さすがに昨夜は、顔がヒリヒリし、目は痒く、鼻はバカみたいになりました。
しかし、1夜明けた今日はいつもの軽い鼻炎モードに戻っていますので、やはり私は花粉症ではなさそうです。




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