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2017年12月24日

伊豆ヶ岳を歩いてきました。2017年12月。

伊豆ヶ岳を歩いてきました。2017年12月。

2017年12月23日(土)、埼玉県の伊豆ヶ岳を歩いてきました。
最初に歩いたのは、調べたところ2003年4月。
その後、もう一度歩いたと記憶しているのですが、調べきれませんでした。
10年くらい前かと思います。

三鷹駅に着くと、中央線は遅延。
三鷹、国分寺、東村山、所沢、飯能と乗り継いで、正丸駅。9:53。
ちょっと遅くなっちゃいました。
駅外にトイレ。
「売店で熊鈴を販売しております」
というポスターを、ほほお?と眺め、支度をして出発。10:10。
駅から出てすぐ右の階段を、道しるべの通りに降りていきました。
その階段が道全体が斜めのためか、驚きの降りにくさでした。
手すりにつかまらないと降りられません。
トリックアートのように平衡感覚を壊す階段です。

そこから、西武線の線路の下をくぐって南側に渡り、舗装された道を登っていきます。
路面は、ところどころ凍結していました
そう言えば、正丸の次の駅の芦ヶ久保から徒歩10分のところで「氷柱」というイベントが毎年行われているのですが、今年はもう凍結が始まっていると先日ニュースで見ました。
秩父盆地、さすがに寒いです。

舗装道路を登りきったところに大きな岩があり、道は二股に別れました。10:25。
右は「正丸峠」、左は「名栗げんきプラザ」という道しるべがありました。
地図を開いて確認。
名栗げんきプラザは、伊豆ヶ岳に繋がる尾根を越えた先にある県立の施設のようです。
しかし、徒歩で山越えをしてその施設に行く人が本当にいるのでしょうか。
道しるべは「伊豆ヶ岳」で良いのでは。
すぐ傍に「山は甘くない」というポスターも掲示されていました。
ハイキング気分の安易な装備で山に入るな、という警告のポスターです。
この道しるべで自分の行く道が判断ができないなら、山なんか入ってはダメということですかね。
読図も山の装備の1つです。うん。

「名栗げんきプラザ」の道しるべに沿って沢沿いの道を歩き始めました。
よく踏まれて、道幅も確保され、歩きやすい道が続きます。
この道は、伊豆ヶ岳に通じる。
地図からも、道の様子からも、それは確かなことなのですが、ときどき立っている道しるべは相変わらず「名栗げんきプラザ」を連呼します。
「伊豆ヶ岳」の名前がないことに、やはり少し不安を感じてしまいました。

滑りそうな急登は木材が埋められ、よく整備されています。
青空を仰ぐような急登を行き、尾根に乗りました。11:15。
右手からは、今歩いてきた道よりももっと道幅のある整備された登山道が合流。
正丸峠からの道でしょう。
伊豆ヶ岳に登るには、正丸峠経由が最もポピュラーなコースなのでしょうか。
道しるべの謎が解けた気がしました。
「名栗げんきプラザ」を示す下りの道しるべとそこで別れ、その先は、「伊豆ヶ岳」の道しるべばかりでした。
道はさらに急になっていきます。
丸太が崩れて歩きにくそうな急坂を避け、まき道を登っていくと、最後の分岐。
男坂と女坂の分岐です。

男坂は、通行止めの警告の看板が出ていました。
鎖場付近の落石が多い様子です。
それでも、自己責任で歩きたい人は歩くのですが、この低山で、警告も出ているのに無理して鎖場を選んで事故でも起こした場合、かなり恥ずかしい。
登山文化として、エキスパートが困難な雪山や岩場に挑戦することは日本の警察も支援してくれますが、この低山の鎖場で事故を起こすのは、ただ恥ずかしい。
登るなら、絶対に事故を起こしてはいけない。
ちょっと考えて、おとなしく女坂を選択しました。

女坂は崩落のため、途中から迂回路になっていました。
ジグザグの急な登りで、ロープが張ってありました。
こんなときは、トレッキングポールがむしろ邪魔になります。
男坂との合流点からすぐに山頂。11:40。

山頂は細長く、お昼を食べる場所が豊富でした。
何人か先客がいましたが、それぞれ互いに干渉しない場所に座り、のんびり昼食をとっていました。
私も、一番南側、もう下山路に近い端の岩場に座って昼食。
昔、ここから伊豆が見えたことから伊豆ヶ岳と命名されたという説があるそうです。
どこから伊豆が見えたんだろう?
伊豆ヶ岳は駅から登って駅に降りられる人気の山。
もっと人がいるかと思ったのですが、この時期はやはり登山客はぐっと減るようです。

さて出発。12:10。
いきなり、急な下りで手間取りました。
土がむきだしの急な下りは、苦手な道の1つです。
しかも、崖っぷちなので、そこそこの高度感。
ぎこちなく、そろそろと降りていきました。
武川岳の石灰石採掘場が樹間から見下せます。
山が半分無くなる勢いで削られているなあ。

登り返すと、古御岳。12:35。
はあ、かなり時間がかかってしまいました。
山頂には、あずまやとベンチがありました。
ここのほうがお昼を食べるのに向いていたかもしれません。
上の画像は、古御岳から少し下って振り返って撮ったものです。

そこから、また急な下りです。
がんがん下っていきます。
少し登り返して、高畑山。13:20。
コースタイムを大幅に越えました。
この山、案外厳しいなあ。
ここでまだ標高695m。
まだまだ下ります。
植林帯の中の道。
太い木、細い木が入り混じり、どれも枝打ちされてまっすぐです。
計画的に伐採され、また植林されている様子です。
少し道は緩やかになって、道幅も広く安定してくると、建設途中らしい鉄塔が見えてきました。
周辺の樹木は伐採され、両側の展望が開けていました。
本日一番の展望を堪能。

さらに歩いて、中ノ沢ノ頭。13:45。
ここからも、登山地図では読み取れない小さなアップダウンが繰り返されます。
この下りの1つ1つが案外厳しい。
それでも、足が慣れてきたせいか、時間はそんなにかからなくなってきました。

天目指峠。14:10。
ここで林道と交差します。
もう半分下山したような気がして気持ちが一旦切れてしまったのですが、それが甘かったです。
ここから、登りの連打が始まりました。
まさか、この時間からこんなに登り返すとは。
いや、地図をちゃんと見れば、それはあらかじめわかっていたことなのですが。
やはり、軽い低山ハイキングの気持ちが私の中に強かったですね。
いけない、いけない。

ピークに至ると、しばらく平坦で、その先、さらなるピークが見えてきます。
その繰り返しで、高度を上げていきます。
ようやく、子の権現の建物が見えてきました。15:00。
「山は甘くない」というポスターも再び。
本当に、山は甘くない。
しかし、これが立っているということは、逆に言えば、ここから先は山ではなく、「甘い遊歩道」だということでしょうか。
ありがたい、ありがたい。

子の権現は足腰にご利益があるそうです。
なるほど、寺の敷地内には、金色の巨大のワラジと紅白の下駄。
奥の院はパスしようと思ったのですが、「スカイツリー展望地」という看板に誘われて、石段を登りました。
地平線付近は霞んで、スカイツリーはよくわかりませんでしたが、高層ビル群は何となくかたまりでぼんやりと見えました。

さて、ここからは舗装道。
まずは駐車場を抜けて、そこから「関東ふれあいの道 吾野駅」という道しるべも確認。
トレッキングポールはもう片付けていいかな。
と思ったら、途中で林道の右側に山道への分岐が。
道しるべもあり、これが吾野駅への道でした。
もう日も傾き、薄暗い樹林帯の九十九折の山道を下っていきました。
日が暮れる前に舗装道路に出たい。
できれば、街灯の整備された街まで、日没前に出たい。
足を速めました。
沢筋まで下りて、ようやく舗装道路。
車が1台通れる道幅の坂道が続きます。

麓に近づくにつれ、路面がところどころ凍結しているようになりました。
盆地の底のほうほど冷気はたまる。
下りの凍結は、ツルンツルンに滑ります。
いつもなら避けて通る道の端の土や枯葉のたまっているところが、天の助けでした。

道しるべの通りに、橋の手前で右折。
細い歩道に入っていきました。
道はそこからいったん舗装がなくなり、線路を左下に見る、金網の張ってある道に入りました。
どんどん行き、再び道路に出て踏切をいったん渡り、さらに地下通路で線路をくぐり直します。
この地下通路が真っ暗でした。
ヘッドランプを出す手間が惜しいので、手で壁をなぞりながら、歩いていきました。
地下通路から出て、階段を上がると、吾野駅。16:35。
駅前には電車待ちの登山客がたむろしていました。
売店があり、軽い食事もできるようです。
私は自動販売機で飲み物を買い、ベンチで支度。
そうしている間に、とっぷりと日が暮れていきました。

16:57発、池袋行き準特急に乗り込みました。
伊豆ヶ岳、歩きごたえがありました。
また来よう。




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    Posted by セギ at 15:34 │

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