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2017年09月11日

倉岳山でゲリラ雷雨にあいました。2017年9月。

center>倉岳山でゲリラ雷雨にあいました。2017年9月。
2017年9月10日(日)、山梨県大月市の倉岳山を歩いてきました。
この前行ったのが、5年前の2012年11月。
ちょうど紅葉の盛りで、山中が黄色く染まっていました。
今回は、まだ夏の名残りの濃い山歩きです。

中央線鳥沢駅。9:25。
登山姿で電車を降りたのが私1人ということに軽いショックを受け、駅前広場のトイレが工事中で使用できないことにさら大きなショックを受けつつ、出発。
代替トイレの地図は出ていましたが、ちょっと遠いようなのでパスしました。
駅の出口は線路の北側でした
まずは梁川駅に戻る方向に、甲州街道を歩いていきます。
5年前の記憶でも地図の記載でも、最初の踏切を右折したはずですが、その少し手前に「高畑山」の道しるべと高架下のトンネルがありました。
試しに行ってみることにしました。
トンネルは低く狭く、背をかがめて通過。
舗装はされていますが車の通らない道に出て、こちらの道のほうがストレスがありません。
先程と同じ方向に歩いていくと、ずっと前を歩いていた人と道の突き当たりで遭遇。
やはり、踏切を渡るよりもこちらのほうが近道のようです。

後は「高畑山・倉岳山」の道しるべの通りに歩いていきました。
道しるべがないときは道なりに進みます。
曲がるときには必ず道しるべがありました。
橋を渡り、大きな道路とは別れて、登り坂を行くと集落へ。
ここからの道は入り組んでいましたが、道しるべも豊富でした。
そして、道は柵に突き当たりました。10:00。

柵の右端は開閉でき、人が通れるようになっていました。
そこは貯水池周辺で、舗装はされていないものの車の通れる広い道がしばらく続きます。
陽当たりが良く、草いきれの中の暑い道をとぼとぼ歩いていくと、「熊出没注意」の看板があり、ここから登山道でした。
そこからはずっと沢沿いの木陰の道で、助かりました。

5年ぶりでも記憶に鮮明な、荒れた登山道です。
踏み跡はあるのですが、ここが正規の道なのかなあと不安になる道です。
沢にかかる鉄骨4本を並べた橋は、1本が少し離れてしまっていて、結果3本分の道となり、ちょっとストレスを感じました。
狭いなあ。
用心して通過しました。
あとは、飛び石で沢を越える箇所がありますが、飛び石1つで越えられる狭く浅い沢ばかりですので、特に問題はありません。

石仏の分岐。10:40。
ここからは斜面につけられた細い道を登っていきます。
夏の終わりだというのに、斜面に草が生えていません。
鹿が食べつくしたのでしょうか。
草のない斜面は地滑りしやすく、以前に来たときよりも道が狭く斜めに傾いているような気がします。
歩きにくい道を用心して歩いていくと、やがて少し道幅は広くなりました。
暑いのでぼんやり歩いていると、目の前の登山道をヘビがすっと通過。
斜面を下っていきました。
体長1メートル以上はある、白っぽい灰色のへびでした。
うわあ・・・・

安定して歩いていけるようになると、仙人小屋跡。11:30。
昔、仙人と呼ばれた人が住んでいた小屋の、柱だったのかもしれない1つに座って休憩しました。
ここまで誰にも会っていません。
5年前は紅葉の季節ということもあって、前にも後ろにも登山者がいたことなど思い出しつつ、さて出発。

そこから斜面を直登ぎみに上がります。
アキレス腱がよく伸びる坂道を登っていきます。
斜面の上方に、本日初めての登山者の姿が見えました。
急坂に手こずりながら下りてきます。
この山、こんなにきつかったかなあ。
5年前とは季節も違うのですが。

斜面を登りきると、尾根に出ましたが、まだ終わりではありませんでした。
ここから、尾根の登りが続きます。
これもなかなかの急登でした。

ようやく高畑山山頂。12:15。
山頂は賑やかな女の子たちの声が響いていました。
富士山は雲の中。
木陰にレジャーシートを敷いて、大休憩を取りました。
はあ暑かった。

おにぎりを食べていると、女の子たちが出発していきました。
先頭と最後尾に大人の男性がいたので、女子校の山岳部でしょうか。
ほぼお揃いの登山靴でしたし。
部員20人くらいかな。

さて、体温が下がったので、私も出発。12:40。
ここから尾根上を倉岳山へと縦走します。
まずは山頂直下の急な下り。
シモバシラの花が咲き始めていました。
そして色々なキノコ。
違う種類のものを見る度に写真を撮りながら降りていきました。

短いアップダウンを繰り返して、まずは天神山。13:20。
狭い山頂です。
そこからまた登り下りを繰り返し、最後に急な斜面を登っていくと、再び尾根に出ます。
その先が倉岳山山頂でした。13:55。

上の写真が山頂で撮影したものです。
まだ午後2時なのに、周囲が暗くなってきました。
ひらけた山頂なのに、まるで夕方のようです。
これはちょっとまずい。
休憩もそこそこに出発しました。
歩きだして間もなく、周囲の樹木に降りかかる静かな雨の音が聞こえてきました。
葉がさえぎるので、雨粒は落ちてきません。
このくらいなら大丈夫かなと思う間もなく、雨は大粒になり、滝のように降ってきました。
ゲリラ豪雨です。
物凄い雨量でした。

どうする?
雨具を着る?
この季節に雨具を着たって、中から蒸れてびしょ濡れになるのは変わりません。
ツェルトを出して、雨宿りする?
いっそレジャーシートのほうが横からの通気性がいいかもしれません。
そんなことを考えていると、耳元でかけているAMラジオに「ザザッ」と雑音が入りました。

雷だ!
やばいやばいやばい。( ゚Д゚)

まだ稜線がしばらく続きます。
逃げ場はありません。
ザックにカバーだけかけて、走り出しました。
後ろから雷鳴。
ラジオに雑音が走ってから少し間がありました。
まだ遠い。

豪雨は激しさを増し、登山道はたちまち沢となり土が流れ始めました。
稜線上の小さなピークに上がるときは緊張しました。
ラジオからは「ザザッ」という雑音が繰り返されます。
そこから雷鳴が聞こえるまでの時間で、雷は遠いことがわかります。
まだ大丈夫。
落ち着いて。

立野峠。14:20。
ここからようやく稜線を離れ、下りです。
良かった。助かった。
やがて雨も止んできました。
急な下りを下りきると、月尾根沢。
沢沿いに道がつけられています。
登山道に、丸まった状態でも体長10㎝をこえるカエルが何匹も出てきていました。
うおおっ。

沢が下流となり、広くなるにつれて、登山道の位置も沢より高くなり、道幅も広くなってきました。
だんだん、遊歩道のように歩きやすくなってきます。
木橋を1つ渡ると沢と離れ、しばらく行くと、民家の屋根が見えてきました。
やがて、樹木が途切れ、舗装された林道に出ました。

登山口に「登山者数を計測しています」というカウンターがありました。
チンと押して、9000番台であることを確認。
いつから数えての数字でしょう。
年間?
林道のアスファルトも雨に濡れていましたが、雨はもう止んでいました。

ゲリラ雷雨でいったんびしょ濡れになったウエアがもう乾き始めています。
さすが速乾素材です。
こういうことがあるから、山の道具とウエアは本物でないとなあ。

梁川駅。16:15。
私より少し早めに到着したらしい人たちが、ちょうどトイレで着替えを済ませ終わったタイミングのようでした。
「着替えないととても電車には乗れないわね」
と話しながら無人改札を抜けていきます。
お風呂に入れるあてのないコースでも着替えをちゃんと持っている。
用意がいいなあ。
感心しながら、生乾きのウエアのまま私は電車に乗りました。16:25。
わあ、東京行きの直通電車です。
最近の電車は冷房がそんなにきつくないので助かりました。
そうでなかったら、山の中では平気でも、電車の中で低体温症になったかもしれません。

やはり雨具は着るべきだったのか。
あの稜線上で?
どうすることが正解だったんでしょうね。
ともあれ無事で良かったです。




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