たまりば

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2012年12月30日

北八ヶ岳を歩いてきました。2012年12月


2012年12月23日と24日は、セギ英数教室も連休。
冬期講習を前に、雪山の足慣らしに、一泊で北八ヶ岳を歩いてきました。
とてもゆるい雪山の上、天気も上々。
「8時ちょうどのスーパーあずさ5号で、私は私は私は~」と鼻歌を歌いながら、実際に乗ったのは、立川発7:53のあずさ3号。茅野駅9:51着。
世間的には連休2日目のせいか、自由席でも座れて、良かったです。
茅野駅の西口バス乗り場から1番線バスに乗って、終点のピラタス・ロープウェイ、じゃなかった、名前が変わった北八ヶ岳ロープウェイへ。
下からも登れますが、ロープウェイで一気に山頂駅へ。12:00。

何だか若い大集団がいるなあ、と思ったら、石井スポーツの雪山教室参加者の人たちでした。
山のツアーは、中高年が多いですが、山道具屋さん主催の雪山教室は、参加者がこんなに若いのかあ。
山を歩く若い人たちが増えましたが、雪山も、そういう人たちが増えてきたようです。
30前後の女性2人で歩いている人たちも、たくさん見ました。
あとは、カップルも多いです。

天気もよく、風もなく。
アウターさえしっかりしていれば、下は、アンダーウエア1枚で良かったです。
手袋は、薄い手袋の上に、雪山用のウールのもこもこした手袋を1枚つけて、トレッキングポールの長さも調節し、さて出発。

まずは坪庭。
ここらへんですと、ロープーウェイで登ってきた観光客もまだ混じっています。
フリースの上着に、手袋なしで歩いている。(^_^;)
天気が良いですから、いいんですけど、寒いでしょうに。
標高2200m。一面の雪です。

坪庭と別れ、北横岳へ。
誰も彼もアイゼンをつけていて、やはり、この山は、初心者の山なのだな、と感じながら、さくさく歩いていきました。
アイゼンは、凍結しているところを歩くときにつけるもので、さくさくした新雪を歩くときには必要ありません。
雪が積もっているからアイゼンをつける、と思っている方がたまにいらっしゃいますが、誤解です。
ただ、やっぱり、アイゼンをつけているほうが、踏みしめられた雪の下り道などでは安心感が増しますので、本人の技術に合わせてつけたければつけても、別に構わないと思います。
ガイドさんとマンツーマンで歩くと、本当に必要な場所以外はアイゼンをつけさせてくれないので、なかなか厳しいのですが、歩く技術は向上します。

北横岳山頂。1:10。
さすがに山頂は風が強かったです。
携帯で写真を撮ろうとしても、太陽の光がまぶしすぎて、モニターが見えない。
手袋がもこもこ過ぎて、レンズ部分をおおって、なかなかうまい写真が撮れません。
ともかく、4方向にカメラを向けて、何が写っているかよくわからないまま撮影。
写真は撮れていないかもしれないので、肉眼でもよく見て、360°の大展望を味わって、下山しました。
とっとこ下って、坪庭に戻り、縞枯山荘。2:20。
三角屋根の山小屋です。
縞枯山、往復してこようかなあ、とも思ったのですが、帰りが4時過ぎになりそうなので、もう小屋に入ることにしました。

冬の山小屋は、大晦日などの特別な混雑日を除けば、夏山よりもずっと空いていて、気持ちよく過ごせます。
1階の大きな掘りごたつと、玄関近くのストーブ周り。
宿泊客は、そのどちらかに集まり、お酒を飲みながら、歓談。

脳出血の後遺症で右手右脚が不自由な方がいらっしゃいました。
上りは、コースタイムの3倍の時間がかかる。
下りは、コースタイムの4倍。
それでも、山を楽しんでいる方でした。
倒れたとき、山仲間から、
「もうおまえは、山は無理だから、一緒にお遍路をしよう」
と誘われたそうです。
「それで行ってみたら、お遍路道も、山道ばっかりだったよ」
と笑っていました。
「今年の夏は、槍ヶ岳に行ったんだけど、追い抜いていった人が心配して、怪我しているんじゃないかって、山岳警備隊に連絡したみたいで、警官が来ちゃってさ」
周囲を笑わせることを、楽しんでいる方でした。
つらい話よりも、楽しい話をしようとされる。
そのあり方が、周囲を照らす。
ランプ1つの山小屋に、明るい笑いが広がりました。

夕食は、鶏肉。
クリスマスです。(*^_^*)

さて、翌日も、天気予報よりもずっと良く、雲は少しあるものの、晴れ。
ロープウェイ山頂駅近くまでいったん戻り、まずは麦草峠を目指しました。
縞枯山経由で、山越えして麦草峠に下りることも考えたのですが、トレースがない場合、雪が深かったりすると、時間がかかります。
渋ノ湯発の最終バスは、午後2:55。
これに乗り遅れたくないので、まき道を選びましたが、朝一番のせいか、こちらも雪がそこそこ深かったです。
前日のトレースが微かに見えるので、道に迷う箇所はなく、コンパスを出す必要はありませんでしたが、雪がときどき吹き溜まり、歩きづらい。
こういうときは、スノーシューがあると便利ですね。
私は、ガイドさんから借りて履いたことは何度かあるのですが、自分では持っていません。
買ったほうがいいかなあ。
でも、荷物になるから、結局持ち歩かないことになるかなあ。

麦草ヒュッテ。9:20。
麦草ヒュッテから直接丸山に登るトレースはありませんでした。
なので、国道を白駒池入口まで歩いていきました。
この国道は、冬期、車は通行止めになっています。
ここも、前日のトレースは風紋のように微かに見えていましたが、今朝は、まだ誰も歩いていない様子でした。

山から山へ、国道を横切っていく踏み跡は、ときどきありました。
カモシカかな。

白駒池入口からは、踏み跡も明瞭でした。
小屋の人が、ここまで、毎朝トレースをつけに来てくれているのかもしれません。
ここも、丸山経由ではなく、白駒池経由で高見石小屋へ。
高見石小屋。11:15。
山をまいてばかりの、のんびりゆるい雪山歩き。
来年は、麦草ヒュッテに泊まることにして、縞枯山も丸山も越えて、ついでに中山も越えて天狗岳にも登ろうかなあ。
それも楽しそうです。

さて、下山。
賽の河原の状態がわからないので、ここで、アイゼン装着。
岩に凍結した雪が張りついていたりすると厄介です。
去年、というより今年のお正月でしたが、渋ノ湯から賽の河原を登って、高見石小屋に泊まりました。
あのときは、雪が少なくて、岩が夏山のようにゴロゴロむき出しで、どっこいしょと1つ1つ越えていかねばならず、歩きにくかったのですが、今年は、クリスマスにしては雪が多く、サクサク下りていくことが出来ました。

渋ノ湯に下山。午後1:05。
ゆっくりと温泉につかり、午後2:55発のバスに無事に乗って、茅野駅に戻りました。



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