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2012年09月17日

丹沢表尾根を歩きました 2012年


9月16日(日)、丹沢表尾根を歩きました。
この連休は、沖縄と九州を台風が通過し、その影響で関東も何だか不安定な天気です。
ある気象会社の情報では、丹沢は、晴れ一時雨。
もう1つの気象会社の情報では、1日中曇り。
全然違うじゃないか、どっちが当たるんだと思いながら、小田急秦野駅下車。
北口からヤビツ峠行きのバスに乗り、終点ヤビツ峠で下車。
神奈中バスもICカードが使えました。
一緒に下りた若者たちが、開口一番、「雨、もう降ってんじゃん」
全くである。
(^_^;)

秦野駅もヤビツ峠も、奥多摩ほどの混雑はなく、トイレも大きいので、行列もありませんでした。
ぽつぽつと降り出した雨の中、アスファルトの林道を歩きだしました。9時45分。
20分ほどで舗装道路と別れ、登山道へ。
よく整備された歩きやすい登山道でした。
だんだん激しくなる雨の中、木の枝にレジャーシートをかぶせて、雨やどりをしている人。
急いで雨具を着こむ人。
この暑さでは、雨具を着ても内側から蒸れてしまうので、私は雨具は着ないで歩き続けました。
気温の低い山や風の強い山でこれをやると危険ですので、真似しないでください。
(^_^;)
結局、二ノ塔の手前で雨は止みましたが、そのままガスはとれず、上の写真のような視界がずっと続きました。
雨の登山道は幽玄な雰囲気で、嫌いではありません。
でも、滑るので歩きにくい。
下山は大倉尾根を下るつもりですが、滑ると厄介だなあと考えながら、歩き続けました。

二ノ塔到着。11時10分。
三ノ塔到着。11時30分。
富士山がドカンと大きく見える場所なんですが、富士山方面は真っ白。
でも、秦野の町がきれいに見下ろせました。
町はもう明るく晴れている様子でした。

三ノ塔を過ぎると、登山道は険しくなってきました。
がれ場の下りと、やせ尾根が続きます。
痩せすぎて、登山道が崩落し、桟道を渡してあるところもあります。
でも、随所に鎖やロープがあり、整備は十分過ぎるほどです。
烏尾山到着。12時50分。
道は岩がちになり、行者ヶ岳からの岩場の下り。
そして、鎖場。
銀色の太い鎖がかかっています。
ステップは豊富で、特に危険な鎖場ではないですが、慣れていない人は、少しもたつくところです。
男子2人女子3人の若いグループが、異様にもたついていて、鎖場で渋滞を起こしていました。
山ガール渋滞である。(^_^;)

その先、危険個所は特にないのですが、疲れも出てきて、登りがきつく感じられるようになってきました。
表尾根は、とにかく長い。
新大日到着。午後1時10分。
丹沢特有の、テーブルなんだかベンチなんだか、微妙な高さのものによいしょと座って休憩。

最近、行動食で欠かさず山に持ってくるのが、「そのまんまレモン」。
レモンの皮の砂糖漬けみたいなお菓子です。
お腹はふくれませんし、大したカロリーも摂れませんが、何しろ暑いので、こういう行動食が嬉しいです。
今日も、この分では、山頂でおにぎりが喉を通らないかもしれません。

さて、出発。
音量を小さくし、耳元でずっとかけているラジオは、中国の反日デモを現場から生々しく実況。
何だそれ、とめまいがするような気持ちで歩き続け、ようやく塔ノ岳山頂へ。午後1時55分。
ここもガスって、何にも見えませんでした。
山頂に立つ山小屋さえ、ぼんやりとしか見えない状態。
それでも、登山客はたくさんいて、階段上のベンチに座って、食事をしていました。
野外劇場の客席みたいな雰囲気のベンチの並び方です。
舞台方向は、富士山ですね。
本日は、休演。

帰りの水量に不安を感じ、尊仏山荘に寄って、ミネラルウオーターを購入。
富士のバナジウム天然水。500mL400円。
「飲み終わったら、容器は引き取りますよ」
と、小屋の人は、親切に声をかけてくれました。
嬉しい。
ペットボトルは軽いし、ザックに余裕があったので、持ち帰りました。
尊仏山荘は、2001年5月、丹沢主脈を縦走したときに、泊まりました。
夕食はカレー、朝食はおでん。
個室をもらえて、のんびりできた、良い記憶があります。

さて、午後2時10分出発。下りは、大倉尾根。
大倉尾根は、下りが急だった記憶があるので、雨で濡れて滑りやすいかなあ、トレッキングポールを持ってくれば良かったなあ、と思いながら下り始めて、気がつきました。
ものすごく整備されています。
ほとんど全ての道が階段状に整備されていました。

昔からそうだったかなあ?
無雪期に丹沢塔ノ岳に登るのは、7年ぶりなので、記憶が曖昧です。
でも、ここまで整備されたのは、ここ数年のことだと思います。
ともあれ、非常に歩きやすく、濡れていてもとっとこ下ることが出来ました。
登るのは、大変でしょう。
技術は要らないけど、体力勝負です。

丹沢は、高校や大学の山岳部の子たちが、よくトレーニングに来るところです。
一列に下りてくる彼らの敏捷さは、見ていて気持ちがいいですね。
道をゆずってもらったことに対する挨拶もしっかりしています。
今日だけで、3グループ遭遇しました。

一方、山ガールたちは、広がって歩くので、厄介です。
彼女たちは、自分たちのほうが私より遅いということが実感できないのか、後ろに私の姿を認めても、道をゆずらないことがあります。
わかりますけどね。(^_^;)
でも、以前はいなかった私が、気がついたら後ろにいるということは、私のほうが速いということなのだよ。
そもそも、他人に道をゆずるということが念頭にないのかもしれません。
学校でも、家庭でも、それは教わらないものね。

大倉到着。午後4時50分。
バス停にはもうバスが来ていて、すぐに乗り込みました。
渋沢駅から小田急に乗り、鶴巻温泉下車。
鶴巻温泉の日帰り入浴施設「弘法の里湯」は、駅から徒歩5分と便利なので、丹沢の帰りにときどき立ち寄ります。
2004年にもらったスタンプカードに、これで7つスタンプがたまりました。
10個たまると、1回無料です。
というより、スタンプに日付が残り、山の記録になっているのが、何だか嬉しいです。
2時間1000円。
特筆すべきは、シャンプーやボディソープを水で薄めていないこと。
日帰り温泉施設のシャンプーやボディソープは、たいてい、本当に薄いです。
だから、客は、それこそ湯水のように使う。
なので、ますます薄くなる。
いたちごっこです。
弘法の里湯のボディーソープは濃く、よく泡立ちます。
快適です。
お湯は、ナトリウム泉でしょう。しょっぱいお湯で、さっぱりしています。
露天も広く、屋根がついているので、お湯がきれいで、雰囲気もいいです。

入浴後、外へ出ると、もう日が暮れていました。
駅前のコンビニで発泡酒を購入。
駅の長いベンチで、発泡酒を飲みました。
隣りに座った、やはり山帰りの人たちは、おにぎりをつまみにビールで乾杯。
虫の音が聞こえる、静かな駅のホーム。
発泡酒を飲み干した頃に、ちょうど小田急の新宿行急行がホームに入ってきました。



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