たまりば

地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾三鷹市 三鷹市

2011年11月03日

曲岳と黒富士を歩きました


さて文化の日。
本日は祝日休講のセギ英数教室、角木です。
セギ英数教室は、月4回の個別指導。
1学期(4・5・6・7月)、2学期(9・10・11・12月)、3学期(1・2・3月)と学期ごとに、祝日休講をはさみながら、月あたり4回の授業回数になるよう予定を組んでいます。ただし、月あたり4回の授業が確保できない場合の祝日は、授業を行います。詳細は、各生徒さんとご家庭に、別途ご連絡しております。

前置きが長くなりました。
晴れの特異日の文化の日。
あんまり晴れなかった今日でしたが、山に行ってきました。
山梨県の曲岳です。
茅ヶ岳の近くの山、と言っても、知らない人はさらに知らないわけですが、中央線韮崎駅付近で、下り進行方向右手に見えてくる、八ヶ岳に似ている山が、茅ヶ岳です。
その近くの山。
さらにマイナーですね。
ここには昔、仙人がいたとか。
「甲斐国志」には、「浅尾村の樵夫、孫左衛門、山中に入りて仙人となれり」とあるそうです。
目が大きく、草や木で編んだ服を着て、言葉は話せなかったとのこと。
鹿を追い、山をかけめぐっていたそうです。
そんな話もうなずける、山深い土地。
山梨百名山というものに選定されているので、歩く人は案外多いのですが、道はあまりよくありません。

観音峠の登山口から歩き始めましたが、いきなりの急登。
晩秋の山は、浮石が落ち葉の下に隠れていますので、少し前を行く人の落としたこぶし大の石が急斜面の上から落ちてくる。
どわっと声を上げながら、よけました。
正式には、「ラク!」と叫びます。

急登がいったん終わると、今度は、崖っぷち。
低山にしてはなかなかの高度感。
というより、道が細いんです。
さらに、頂上付近には、下りの岩場。
岩に丸みがあり、ハング気味になっているせいで、上からでは、左足のステップが見えません。
さぐりながら、足を置く。
コブをいくつもつくってあるロープがかかっていますが、ロープは、紫外線に弱く、消耗が激しいので、あまり信用する気になれません。
ちょっぴり難所でした。

しかし、展望は抜群でした。
もちろん、富士山。
五丈岩がくっきり見える金峰山。
ギザギザの瑞牆山。
オベリスクの鳳凰三山。
甲斐駒・仙丈ケ岳などの南アルプスも、壁のようにそびえていました。
奥にてっぺんだけうっすら姿を見せていたのは、多分、北岳。
八ヶ岳もくっきり。
曇っているわりに眺望がよく、360度の展望を堪能しました。
近くの升形山と黒富士にも寄り、こちらのほうが木の枝のさえぎりがなく、さらに展望を満喫。

平見城への下り道。
道幅はあるのですが、落ち葉の下がまたも浮石だらけで、うっかり足を置くとグキっと捻挫しそうな歩きにくい道でした。
山梨の山は、もう晩秋。
紅葉も終わりかけでした。
カサカサと落ち葉を踏みしめながら、山道を歩きました。

曲岳と黒富士を歩きました

いい山だったけれど、もう来ることはないだろうな。
そう思って、振り返る。

また見ることもない山が遠ざかる   山頭火

そんな俳句を思い出した、秋の1日でした。
多分、山頭火の振り返った山は、もっと重い。
自分のしくじりで逃げなければならなかった、もう二度と見ることのかなわぬ故郷の山だったかもしれないのですが。



  • 同じカテゴリー()の記事画像
    上川乗から笹尾根を経て三国山、鎌沢入口へと歩きました。2024年4月。
    多摩湖自転車歩行者道から、八国山に行ってきました。2024年4月。
    ヤゴ沢から景信山、明王峠から与瀬神社に下りました。2023年5月。
    外秩父七峰縦走ハイキング大会の思い出。
    古里駅から御岳山に登り、日ノ出山に縦走しました。2023年4月。
    上川乗から笹尾根を越えて、三国山まで歩きました。2023年4月。
    同じカテゴリー()の記事
     上川乗から笹尾根を経て三国山、鎌沢入口へと歩きました。2024年4月。 (2024-04-15 13:42)
     多摩湖自転車歩行者道から、八国山に行ってきました。2024年4月。 (2024-04-07 16:12)
     ヤゴ沢から景信山、明王峠から与瀬神社に下りました。2023年5月。 (2023-05-29 16:39)
     外秩父七峰縦走ハイキング大会の思い出。 (2023-04-30 18:52)
     古里駅から御岳山に登り、日ノ出山に縦走しました。2023年4月。 (2023-04-24 16:15)
     上川乗から笹尾根を越えて、三国山まで歩きました。2023年4月。 (2023-04-12 12:33)

    Posted by セギ at 23:01│Comments(0)
    ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    曲岳と黒富士を歩きました
      コメント(0)