たまりば

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2011年07月04日

試験監督の仕事



昨日の日曜日は、朝から試験監督の仕事をしました。
東京都の教員採用試験です。
いつもは、模試会場全体の統括責任者をする人たちが、昨日は、大集合し、各教室・廊下に配置されました。
全力の体制。
私は、障害者対応の教室の監督員になりました。

受験者は、視覚障害の人たち。
しかし、マニュアルが、聴覚障害仕様になっていて、手話の解説員が入るとか、試験終了の合図に照明を消すとか、意味のないことも書いてあります。
そして、本当に必要なことは、書いてないのかもしれない。
「時計のアラームは切ってください」
書いてあるから読み上げたけど、これ、いいのかなあ。
悩みながら、常に考えながらの仕事になりました。

「鉛筆・消しゴム」とマニュアルに何度も出てくるので、うっかりそう読んでしまったけど、受験者の使うのは、点字板。
B5サイズのその道具が、カバンの中から取り出され、紙がセットされ、点字が打たれていくのを実際に見たのは初めてで、何て機能的な道具だろうと見とれてしまいました。
点字を打つ小型のキリのような道具の柄は、女の子はピンク色のを持っていて、華やかで、かわいい。
そういうことに感動している私は、つまりはそれだけ、視覚障害の方と、接点がないのですが。
音の出ない信号で待っているときや、細い道で前から車が来ているときに、声をかける、その程度です。

マニュアルにはなかったとはいえ、失敗したなあ、と思ったのは、もっと通路を広くするため、机を移動すべきだったということ。
トイレに行くときに、机にガタっとぶつかっている様子を見て、あー、失敗した、と思いました。

でも、こちらが不慣れなことも、それでも受験者に不利益がないようにしようと思っていることも、わかっていただけたのじゃないかな。
というより、「鉛筆・消しゴムって何だよ。こいつ、何にもわかってねー」と不満に思うような心のあり方の人が、教員試験を受けるとは思えない。
教員の仕事は、相手の善意をさぐりつづける仕事だから。
相手の言葉が足りないのを、できる限りの想像力で補なっていく仕事だと思うから。
「子どもは嘘をつかない」とか、「あの子はきちんと挨拶のできるいい子ですよ」みたいな薄っぺらいことではなく、もっと根本のところで子どもを信じる仕事だと思うんです。

昼食休憩時間には、別の教室で受験している一般大学生が、「やべー、俺、もう目をつけられちゃったかもー」と廊下で大声でふざけていたのですが、しかし、その彼も、案外良い先生になるかもしれない。
生徒と一緒に、校長先生に叱られたらいいのです。
良い先生というのは、社会的な礼儀がよく身についているとか、報告書を上手に書けるとか、そういうのとは違う気がしますから。


試験は無事終わり、「お迎えの方はいらしてますか」と尋ねると、そういう方は1人だけで、あとは皆さん、独りで帰るということでした。
さすがだ。
実は、私は、朝、迷いました。
手元に、雑な地図しかなく、反対方向に進んでしまいました。














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