たまりば

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2011年05月16日

ピンクとオレンジのペン



中間テスト前ですので、勉強の仕方の話を。

やけにきれいなノートを作って、それで「勉強した」と満足してしまうのは、成績不振の女の子にときどきみられる傾向です。
ノート作りが目的になってしまっているのです。

しかし、作ったノートで重要事項を覚えなければ、テストで正解できません。
ノートを作るのが悪いのではなく、作ったノートをどう活用するか、です。

普段の予習・復習と合わせて、1つの単元が終わるごとに、暗記するためのノートを作っていくのもいいと思います。
私も、中学生の頃は、そうしていました。
バス通学でしたので、テスト前は、バスの中でそのノートを開いて、暗記していました。
今でも、電車の中で、そういうノートを開いて見ている子を見ますと、ああ、頑張ってるな、と感じます。

ただ、ノート作りは、案外時間がかかります。
普段のノートとは別に、暗記するためのノートをまた1冊作るというのは、作業的に無駄です。
ノートを作ることで復習にはなりますが、それだけで暗記できるわけではありません。
また、暗記の時間も必要。
問題練習する時間も必要。
だけど、勉強時間は、限られている。

そういう場合、授業用ノートを、そのまま暗記するためのノートにしてしまうという方法があります。
最初から、まとめノートを作るつもりで、書いていく。
学校の授業での先生の板書も、塾の先生に教わったプラスアルファの重要事項も、自分で参考書を見て理解したことも、1冊のノートに集約させていく。
教科ごとに、さらに細かいノウハウがありますが、そうやって普段からノートを作っていく。
秀才は、こういうノートを作っている場合が多いです。
他人が見ると、あまりにも書き込みが多くて、何だかよくわからない場合が結構ありますが、本人がわかっているなら、何も問題ないのです。

また、学校の先生の作るプリントがとても親切でわかりやすい場合。
重要事項が書き込み式になっているので、そのプリントを見直せば、テスト前に暗記すべきことがよくわかる。
これならば、新たにノートに書き起こす必要はないので、そのプリントをノートに貼っていけばいいわけです。
プリントで、学校の先生が空欄にしてくれていた部分、すなわち重要事項には、色つきのペンで書き込みます。

問題は、その色づかい。
学校の先生がチョークで使った通りの色でノートに書いている子もいます。
でも、赤や青や緑は、ノートには使わないほうがいいんです。
学校の先生が、プリント提出の際に色使いまでくどくど言うのでない限りは。
使う色は、ピンク、またはオレンジ。

なぜ、その色なのか。
赤シートをかけたとき、その色ならば、消えるからです。
秀才は、ピンクやオレンジのペンを、濃淡いろいろ、何本も持っていることが多い。
重要度に合わせ、どのペンを使用するか、本人の中で使い分けがあるんです。
そして、覚えるときは、赤シートをかけて覚える。
漫然と眺めても、覚えられるわけがありません。
赤シートをかけて、本当に覚えているか、常にチェックする。
常に、自分を試す。
その繰り返しで暗記する。

学校の先生からもらったプリントは、提出するのでない限り、すぐノートに貼ってしまいます。
いったん鉛筆で書きこんだものも、暗記の必要があると感じたら、すべて、ピンクかオレンジのペンで書き直します。
ペンケースの中に、小さなハサミとスティックのりを入れてあって、そんな作業も授業中にしてしまう子もいます。

テスト前にいかに能率的に勉強するか。
常に、それを考えて、普段から準備しています。
有名私立校に通う子は、部活の先輩や友達からこの勉強の仕方を教わっていて、私からは指導の必要がない場合が多いです。

これらは、何も特別な方法ではなく、勉強の上手な子が、よくやっている方法です。

けれど、公立中学の生徒は、このことを知らない子が多いんです。
受験勉強の上手い子の多くが、中学入学とともに他の学校へ行ってしまって、こういう勉強のやり方を友達から教わる機会が少ないのかもしれません。
こういうやり方は、友達や先輩から教わるのが、一番素直に真似しようという気になれます。
大人の言うことには、何となく心が逆らう年頃。
一方、友達や先輩の言うことなら、根拠のない不確かなことでも、丸ごと信じる年頃。
その時代に、良い勉強方法を友達に教われない、そういう情報が友達から得られないというのは、1つの不運かもしれません。


写真は、昨日歩いた陣馬山。
5月の快晴の下、こいのぼりが薫風に泳ぐ、さわやかな山頂でした。




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    Posted by セギ at 15:29│Comments(0)塾選び
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