2011年05月01日
リットルの表記
小学校の算数の教科書がぶ厚くなりましたが、それとともに小さな変化が。
体積を表す単位、「リットル」の表記が変わりました。
これまでは、リットルを表すのには、筆記体の小文字のエル「ℓ」が使われていました。
今年からは、リットルは、ブロック体の大文字のエル「L」になっています。
私も、筆記体に慣れていたので、この変更には違和感がありました。
特に、ノートに書く場合に、数字の「1」との区別が明確なので、「ℓ」は有効な表記法だと感じていましたから。
ですが、調べてみますと、「ℓ」は、国際的に認められた表記ではないんです。
小文字「l」と数字「1」がまぎらわしいことは、世界的にそうであり、問題でした。
そこで、1979年、国際度量衡総会において、リットルの表記は、これまでの小文字「l」とともに大文字「L」も使うことが採択されました。
ということは、このときすでに、筆記体「ℓ」は論外だった。
英語圏では、もともとあまり使用されない表記だったんだそうです。
多くの国際標準機関が、昔も今も、この筆記体による表記を認めていない。
それでも、日本の慣習として、特に小学校の算数では、ずっと残ってきた筆記体による表記でしたが、ついに今回の小学校教科書から改定されることになりました。
教科書とともに、参考書も、問題集も、ワークも、一斉に表記が変わりました。
慣れれば、特に問題ありませんし、国際基準に合わせるのは良いことだと思います。
ちなみに、ミリやキロは小文字で表記しますので、「5mL」「7kL」などの表記になります。
そういう目で、飲み物のペットボトルの表記を改めて見直すと、まだ会社によっていろいろで、面白いですよ。
お子さんに算数を教える場合、こんな小さなことを知らないだけでも、子どもはその大人に不信感をいだきます。
逆に、こんな小さなことを知っているだけで、子どもは、尊敬します。
(*^_^*)
写真は、街の植え込みのツツジ。
5月は、山のツツジも楽しみな季節です。
Posted by セギ at 09:52│Comments(2)
│算数・数学
この記事へのコメント
セギさん
先日算数のボランティアに入ったときにまさに体積をやっていて「L」と書いてあって
「・・・ん??そうだったっけ?」
と思ってたところでした。
まだ、4月が終わったばかりですが、
どの学年も本当に進み方が早くなったなー、と感じます。
これだけで定着するとは
とても思えない。
大切なのはこれを定着させるための家庭学習、
そう思います。
またさらに格差ができるんだろうなぁ・・・。
先日算数のボランティアに入ったときにまさに体積をやっていて「L」と書いてあって
「・・・ん??そうだったっけ?」
と思ってたところでした。
まだ、4月が終わったばかりですが、
どの学年も本当に進み方が早くなったなー、と感じます。
これだけで定着するとは
とても思えない。
大切なのはこれを定着させるための家庭学習、
そう思います。
またさらに格差ができるんだろうなぁ・・・。
Posted by よつやなぎ ちかこ at 2011年05月03日 17:42
よつやなぎさん、ありがとう。
(*^_^*)
リットルの表記、突然変わって、驚きますよね。
気圧の単位が、ミリバールからヘクトパスカルに変わったときも、何だそれ?と思いました。
ぶ厚い教科書を消化するには、スピードを上げるしかないので、学校の先生も苦労の多い春。
子どもが危機感をもって勉強してくれれば、フタコブラクダの学力分布の解消になりそうですが、わからない子は、さらにわからなくなる恐れがあると、私も思います。
(*^_^*)
リットルの表記、突然変わって、驚きますよね。
気圧の単位が、ミリバールからヘクトパスカルに変わったときも、何だそれ?と思いました。
ぶ厚い教科書を消化するには、スピードを上げるしかないので、学校の先生も苦労の多い春。
子どもが危機感をもって勉強してくれれば、フタコブラクダの学力分布の解消になりそうですが、わからない子は、さらにわからなくなる恐れがあると、私も思います。
Posted by セギ at 2011年05月04日 12:38
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