たまりば

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2019年12月25日

高校英語。比較表現。AというよりむしろB。



英語の比較表現。
今回は、not so much A as B「AというよりむしろB」を見ていきましょう。

She is not so much a scholar as a TV personality.
彼女は学者というよりはむしろテレビタレントだ。

英語もこのレベルになると実用的です。
英作文に活用したくなります。
文法は、この構造の文を読み取れるためだけでなく、これを使うと文章表現が豊かになるので、ライティングに活用するために学ぶという意味もあります。

まず構造的に見てみると、上の文は以下の文の否定文だということがわかります。
She is as much a scholar as a TV personality.
彼女は、テレビタレントであると同様に学者でもある。

それの否定文なので、学者であることが否定され、上のように「学者というよりむしろテレビタレント」となるのです。
何が否定されているのか、文の前半を見ることで意味が把握しやすくなります。

こういうのは、丸暗記したほうがお得です。
not so much A as B「AというよりむしろB」。
not so much A as B「AというよりむしろB」。
not so much A as B「AというよりむしろB」。
幾度も唱えましょう。
独りで自室で勉強しているのなら、節をつけて暗唱し、身振り手振りもつけて踊り、not so much A as B ダンスを完成させても良いかと思います。

問題 以下の空所を埋めよ。
Modern art is ( )( )( ) concerned with portraying an object exactly as it appears to the eye ( ) with capturing its soul.
現代芸術は対象を目に映る通りに正確に描くことよりも、むしろその精神をつかむことに関心がある。

実用に耐えうるを通りこして、難しい概念を英語で語られるようになって、もうついていけません・・・。
そんな感想もあるかもしれませんが、とりあえず、この文は「AというよりむしろB」という構造だなと把握できれば、この問題は正解できます。
Modern art is (not)(so)(much) concerned with portraying an object exactly as it appears to the eye (as) with capturing its soul.
となります。

こうした空所補充問題だけならば楽なのですが、文法問題はほぼ同じ意味を表すように書き換える問題が多く、それが厄介かもしれません。
しかし、英語は言い換え表現が多いです。
そういう練習をしなければ、英語を読めるようにも書けるようにもならないのです。
無論、聞けるようにも話せるようにもなりません。
そういう意味で、言い換え表現が沢山出題されるのですね。

問題 以下の4つの文がほぼ同じ内容を表すように空所を補充せよ。
She is not so much a scholar as a TV personality.
She is a TV personality (  )(  ) a scholar.
She is (  ) a TV personality (  ) a scholar.
She is (  ) a scholar (  ) a TV personality.

ふわあ・・・。
目がチカチカしてきそうですが、ここで落ち着いて、じっくり1つ1つの文を見ていきましょう。
1番上の文は、最初に学習したnot so much A as B「AというよりむしろB」です。
それと同じ意味にするのですね。
2番目の文は、よく見ると、「テレビタレント」と「学者」の語順が逆になっていることがわかります。
これは肯定文です。
彼女はテレビタレントなのです。学者であるよりも。
ここで、ピンときます。
B rather than A「AであるよりもB」を利用するのです。
She is a TV personality (rather)(than) a scholar.
これが、正解です。

3番目の文も、「テレビタレント」が先にきています。
だから、これも肯定文です。
rather B than A「AであるよりもB」という形もあると思い出すことができれば、正解できます。
She is (rather) a TV personality (than) a scholar.
これには別解もあります。
She is (more) a TV personality (than) a scholar.
これも、正解です。

4番目は、1番目の文と同じく、「学者」が先に来ています。
つまり、これは否定文になるのでしょう。
学者であることを否定しないと、1番目の文と同じ意味になりませんから。
She is (not) a scholar (but) a TV personality.
かな?
・・・いいえ。
それだと、少しニュアンスが異なります。
「彼女は学者ではなく、テレビタレントだ」と言い切っています。
1番目の文は、そこまで言い切ってはいないですよね。

否定文は、否定語だけで作るものではありません。
準否定表現もあります。
ここで、less を思い出せたら、大したものです。
正解は、
She is (less) a scholar (than) a TV personality.
これは、3番目の文の別解を逆方向から説明した文です。


もう一度、正解をまとめましょう。

She is not so much a scholar as a TV personality.
=She is a TV personality (rather)(than) a scholar.
=She is (more) a TV personality (than) a scholar.
=She is (less) a scholar (than) a TV personality.

この言い換え表現を全部理解しておくと、「AというよりむしろB」に関する問題は、ほぼ大丈夫でしょう。
覚えにくいものは丸暗記。
同時に構造を論理的に把握。
そのあわせ技で、身につけてください。




  


  • Posted by セギ at 11:25Comments(0)英語