たまりば

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2019年10月21日

台風一過の奥高尾を歩いてきました。2019年10月。


2019年10月20日(日)、奥高尾を歩いてきました。
今年は日曜日に晴れが少なく、5月は立て続けに雷雨にあい、それから少し慎重になったら、毎週曇り。
気象情報を信用して山に行かないことにすると日曜日当日は案外晴れ。
そうかと思って前日から準備していると、当日は朝から雨。
そうこうするうちに、10月12日、台風19号が来襲しました。
三鷹はほとんど被害なく済みましたが、八王子市内、特に高尾周辺に大きな被害が出て、胸が痛みます。
おぼろげな記憶ですが新潟地震で街が黒い水に浸かった光景を知る私には、水害がその後どれほどの被害を残すのか実感があります。
被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。

朝9:00。高尾山口のケーブル清滝駅到着。
ケーブルの線路にも土砂が流れ込んで一時期不通となっていましたが、数日前に復旧。
リフトは被害がなく、台風翌日から運行していました。
現在、高尾山の1号路が倒木と土砂崩れで不通となっています。(追記 10月24日、通行可能となりました)
完全舗装のあの1号路が?と驚きます。
電車を降りた人たちは稲荷山尾根に次々と入っていきました。
登山口から数珠つなぎの行列ができています。
私はリフトを選択。

リフトから見る山は、特にいつもと変わりないように見えました。
倒木も見られません。
ネットの張られた足許も、落ち葉や枯れ枝などはほとんどありません。
清掃されたからかもしれません。
ただ、どんどん上がっていくと、一部赤土の露出しているところが見えました。
土砂崩れが起きた様子です。

9:10。リフト山上駅。
さて、ここから上の1号路は通行可能です。
リフトかケーブルを利用しないとここを歩けないので、道は空いていました。
山はすっかり秋。
コウヤボウキの花など撮影しながら、ゆっくり歩いていきました。
雨上がりで空気が澄んでいるので、高曇りながら眺望は良好です。
スカイツリーもくっきりと鉛筆のようなシルエットを見せています。
杉苗の奉納者名簿の並ぶところで小さな土砂崩れが起きていました。
土砂はまだそのままですが、ブルーシートで覆われています。
道が広いので、ブルーシートを避けて歩いていくことができます。

薬王院。9:35。
読経が響いています。
あ。京王のスタンプラリーの台紙が置いてあります。
そうか。
もう秋のスタンプラリーの時期なんですね。
見ると、昔と比べて随分スタンプ箇所が減り、陣馬山から高尾山へと1日で歩けるコース設定になっていました。
でも、琵琶滝のスタンプは今は押せません。
6号路琵琶滝コースは、登山道崩落と一部水没により、通行不可。
登山道が水没・・・。

高尾山頂。9:50。
厚い雲に覆われ、富士山は見えませんでした。
丹沢がいつもよりくっきりと大きく見えましたが、山頂は雲の中。
丹沢は、大倉尾根や、大倉から鍋割山への道は通行可能とのこと。
西丹沢はバスが不通で、ビジターセンターも休館中だそうです。
二ノ塔・三ノ塔付近は、危険個所があるとのこと。
全て、10月20日付けの情報です。

さて、どこまで行けるか、奥高尾を歩いてみます。
いつもより人が少ない高尾縦走路へ。
紅葉台から木段を降りていくと、あ、アサギマダラ。
アザミの花に止まりました。
上の画像がそれです。
相変わらず、地面近くを飛ぶときは不安定なふわふわした飛び方です。
台風の最中は、どうしていたんだろう。
大変だったろうなあ。
後ろから来た人も、私が撮影しているところをちょっと覗き込み、「あ」と小さい声をもらして、いそいそとスマホを取り出しました。

一丁平。10:35。
久しぶりの山歩きなので、ここまでで大汗をかきました。
ベンチの1つに座って休憩。
大垂水方面へ歩いていったトレイルランナーの集団が、しばらくすると戻ってきました。
南高尾への道も、今は歩けないようです。
一丁平の手前にある大垂水方面への道も封鎖されていました。
後に得た情報では、南高尾山陵の見晴台付近が崩落しているとのことです。
順次復旧するだろうけれど、紅葉シーズンに間にあうかなあ。

そこから木段を上っていくと、小仏城山。11:05。
茶店は2軒ともお休みでした。
日影沢林道が土砂崩れで不通になっているので、茶店の人が登ってこられないのでしょう。
スタンプラリーのスタンプ台は設置されていました。
これは、京王の人が毎日回収して、また設置しているのかなあ?
茶店の人に委託していると思い込んでいたので、ちょっと驚きながら、スタンプを押しました。

向こうから歩いてくる人もいるので、景信山まで行ってみることにしました。
尾根道の登山道で歩きにくいところは特にありません。
雨上がりなので少し用心が必要な他は、いつも通りの奥高尾の山道でした。
木の根の作る段差を下ってしばらくいくと、相模湖を見晴らせるベンチ。
相模湖は茶色に濁っていました。
川の水がまだ濁っているのでしょう。
そこからさらに下っていくと小仏峠。
小仏へと下っていく道は封鎖されていました。
高尾・小仏間のバスは、今週から一部運行再開とのことです。
まだかなりの間引き運転らしいですが。

小仏峠からは景信山へ登り返します。
前後に全く人がいないので、自分のペースで淡々と歩いていけました。
ゆっくり歩くと、高尾では今まで見たことがなかった花を見つけたりします。
わあ、センニンソウ。
しかもこんな大きな株。
今まで見つけなかったことがむしろ不思議なほどです。

最後の急坂をゆっくり登って、景信山。12:15。
ベンチはそこそこのにぎわい。
茶店も営業中でした。
下の茶店のベンチを1つ借りて、昼食。
隣りのベンチの人が、
「あれ、江の島か?」
と話しているので、見ると、確かに、あれは江の島のよう。
奥高尾から相模湾なんて、冬でなければ見られないと思っていました。

さて、ここから戻ることにしました。
高尾駅・陣馬高原下のバスは、高尾駅-大久保間のみ運行。
登山口まではバスはきていません。
道路崩落は改善されたそうですが、まだバスが運行できる状況ではないそうです。

雨上がりなのでいつもより滑り易く、用心しながらとっとこ下っていき、小仏峠。13:10。
さすがに登山地図を売る人の姿もありません。
ベンチに座って休憩していると、相模湖への道を降りていく人がいました。
ちょっと心惹かれ、地図を見ました。
今年中には一度歩いてみたいと思っていた、相模湖へと降りていく道。
舗装道路歩きが長いので、こんな機会でなければまた先伸ばしにしそう。
行ってみようかな?

降りていく道の始まりには看板があり、「甲州道中」という表示もありました。
ここは昔の甲州街道。
歴史のある道なのでした。
江戸時代の旅人も飛脚も大名も、この道を通ったのだそうです。
道は多少でこぼこしていましたが、道幅が広く、傾斜も緩やかで、歩きやすい道でした。
台風で荒れている箇所もありません。

途中、登ってくる方と出会いました。
「ああ良かった。下まで通じてますね」
「うん。倒木でもあるかと思ったけれど、大丈夫だね」
そんな会話を交わしました。
マイナーな道を下る人にあるあるの安堵をし、歩を進めました。
登山口。13:50。

ここからは舗装道路です。
下り道なので、歩くのは楽でした。
すぐ上が高速道路なので、車の音が後ろから来ているのか上からの音なのかよくわからないのが多少難点。
でも、後ろから来る車は結局ありませんでした。
美女谷への分岐まで下りてくると、橋からは川の水が轟々と流れている様子が見られました。
狭い川なのに、まだこんなに勢いがある。

底沢バス停。14:20。
次の相模湖行きのバスは、14:50。
あと1.6kmなので、歩くことにしました。
ここは甲州街道。
歩道が整備されていて、歩きやすいです。
しばらく行くと、小原の里へ。
小原宿の本陣も見えてきました。
普通の民家もそれらしく暖簾を下げて、街の美観に協力し、宿場町らしい雰囲気を醸し出しています。
散歩するのにちょっと良い感じの道をてくてく歩き、キンモクセイの大きな木を写真に撮ったりして、相模湖駅。14:50。
改札前に臨時時刻表が置かれてありました。
高尾行きは、14:40の次は、16:00。
うわ、本当に?
びっくりして見ていると、職員の方がすすっと近づいてきました。
「何がご不明な点がおありですか」
「いえ、随分本数が少ないなあと思って見ていただけです」
「相模湖・高尾間で単線運行になっておりまして。明日からは1時間に1本となりますので」
「はあ・・・。はい、わかりました」
バスのことばかり気にしていて、電車のことに気づいていなかった・・・。
というより、相模湖に降りることに急に決めたので、その方面の下調べが足りなかったです。

相模湖と高尾駅との間で土砂崩れがあり、線路が片側不通で、単線運行中。
底沢には八王子駅行きや高尾山口行きのバスもあったようだったので、確認すれば良かったなあ。
そんなに本数があるとは思えないけれど。
まあ、電車があるだけ有難い。
通学通勤の人は、随分不便な思いをされているだろうと思います。

とりあえず座って休憩したいので、2番線・3番線ホームのベンチへ。
山支度を解いたりしていると、甲府からの普通電車がやってきました。
電車は相模湖で折り返し、また甲府行きとなり戻っていきました。
高尾へ行く乗客は、1番線ホームに移動。
これで、次に来る高尾行きの電車が、その電車のもともとの乗客プラス今降りた乗客だと、大変な満員電車になるのかなあ。
ぎゅうぎゅう詰めでもいいけれど、乗れないと嫌だな。
そう思っていると、15:45頃、予想に反し、高尾のほうから、中央快速の車両の電車が入ってきました。
あ。
ひと駅だけ、折り返し運転をしているんですね。
10両編成?12両編成?
普段の高尾・甲府間は6両編成ですから、キャパは2倍。
電車が入ってきてから慌ててホームを移動した私でも座ることができました。
相当な人員配置と車両配置で、この危機を乗り切ろうとしている様子です。

16:00。予定通り電車は出発。
電車からは、線路復旧のために働く人達の姿が見えました。
ご苦労様です。
たったひと駅ですが、徐行運転なので、20分近くかかって高尾駅に到着。
そこからは、ホームの向かい側の東京行き中央快速に乗り換えでき、スムーズに三鷹まで帰ることができました。
  


  • Posted by セギ at 12:51Comments(0)