たまりば

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2019年01月31日

高校英語の学習の仕方。


高校に入学しますと、英語は「コミュニケーション英語」「英語表現」の2科目に分かれます。

コミュニケーション英語の教科書は、中学の英語の教科書と構成が似ています。
それぞれのLessonごとに長文が掲載され、その読解をしながら、新出の文法事項や重要表現も確認していく。
そうした授業が基本の形になります。

ただ、具体的な授業内容は、学校によって、あるいは英語担当の先生によってかなり異なります。
ネイティブ講師のいる学校では、最初は教科書を閉じて、ネイティブの先生の読む英語を聴いて、どこまで聴き取れたかを試す、といった授業が行われることも多いです。
これは、CDで代替されることもあります。
その後、実際に本文を見ながら、本文の内容に関する英問が先生から出され、それを生徒が答えていくことで内容の読解とします。
英問も音声で質問されることもありますし、それはプリントして配られ、目で確かめ、答えを自分で書き込む形式のこともあります。

あるいは、教科書の英文を意味のまとまりごとに区切って和訳してあるプリントが生徒に渡され、その和訳を見ながら英文を復元する「反訳トレーニング」が授業中に行われている学校もあります。
その場合、教科書全訳は授業時に渡されるので、生徒が和訳を予習する必要はありません。
また、重要表現が空所になっているプリントを渡され、そこを自分で穴埋めするトレーニングを集中的に行う学校もあります。

その一方、旧態依然としたリーディングの授業内容の学校もまだ多いです。
英文本文を1段落ずつあるいは1文ずつ、生徒が読んで訳す。
ひたすら、読んで訳す。
その中で、重要表現や文法事項を先生が解説する。
その繰り返しの授業です。

いずれにせよ、単語力がないと読解はできませんから、学校から単語集が配布され、そこから毎週テストが行われ、定期テストの範囲にもなるのは、「コミュニケーション英語」が多いです。

もう1つの英語の科目「英語表現」は、英文法の授業が基本です。
英語表現の文科省認定の教科書は、構成が散漫で使いにくいものが多いので、英文法の副読本が実際の授業ではメインの教材になり、教科書は実際には使用されないこともあります。
副読本の見た目は教科書と変わらないので、そのことに気づいていない高校生が多いですが。
過度に文法重視の授業を避けるために文法重視ではない教科書を教科書会社は作り、認可もされたが、実際には非常に使いにくいので、使われていない。
それが実状です。
当たり前のことですが、文法を学ばないと、外国語は習得できないですから。
しかし、文法学習だけをするわけにもいかないので、外国人講師、あるいはネットも活用して、英会話の授業も行われます。
「話すこと」「書くこと」の力を養わなければなりません。
また、英語らしい語法・句法、すなわち重要表現や熟語、構文の学習なども「英語表現」の範疇です。
したがって、学校から熟語集が配布され、それが「英語表現」の定期テストの範囲になることがあります。

一体、どのやり方をすれば、生徒の英語力は上がるのか?
学校の先生も思い悩み、研究中。
そうした苦闘と混乱の様子が感じられるのが、高校英語です。

どのような授業形態にも一定の良さはあります。
しかし、それを見事にダメにしてしまう高校生も多いです。

音声から入る授業では、音声では自分はわからない、ちゃんと教科書を読ませてほしいと文句を言う。
英語を聴いていると眠くなる、どうせ後で教科書を見るのだからと言って、本気で聴かない子もいます。
全訳のプリントをもらって、そこから英文を復元するトレーニングをする授業は、そんなのやってもすぐ忘れるから意味がないと言います。
授業中に練習するだけで、家でそれを復習するということがないからすぐ忘れてしまうのですが、そういう自分の努力不足は棚に上げます。
重要語句が空所になっているプリントに、答えをすぐに書き込んで、2度と練習できないように自分でしてしまう子もいます。
昔ながらの読んで訳す授業は、退屈で頭に入らないし、こんなの意味がないと言います。
一方、ネイティブの先生との会話は、本当に緊張するから、嫌で嫌でたまらないと言います。
積極的に話そうという意欲はなく、できるだけ短くて型通りの会話で早く切り上げることだけ考えてしまう様子です。


それぞれの授業形態の良いところを活かさない。
悪いところに文句をつけ、だから自分は英語が身につかないのだと言い訳する。

しかし、そもそも、英語を家庭学習する習慣がないのですから、どんな授業形態でも力はつかないでしょう。
定期テスト前にテスト範囲の内容を慌てて学習し、テストが終わればすぐ忘れてしまうのです。
大学受験を意識する頃になって焦って、「どうやったら英語ができるようになりますか?」と質問してくる。
そういう困った子が多いのです。


高校英語は、どのように学習したら良いのでしょうか?

定期テストを見ますと、2つの科目のテストの見分けは、長文読解問題があるかないかだけで、非常に似通ってきています。
長文読解問題があるほうが、コミュニケーション英語です。
教科書本文そのままの長文に加え、初見の英文を読んで解く問題もあります。

文法問題は「コミュニケーション英語」「英語表現」の両方にあります。
4択の記号問題・空所補充問題・乱文整序問題などの形式の他、日本語を英語に直す単純な英作文問題もあります。
コミュニケーション英語は単語集の範囲から、英語表現は熟語集の範囲から、それぞれ空所補充問題が出題されることが多いです。
テーマを決められた課題英作文も、両方のテストで出されている学校もあります。
30語から100語程度まで、学校によって指定語数は異なります。
リスニング問題がどちらにあるかは、学校によって異なります。

テストの形式が複雑化し、大問1を見ただけでは、このテストは「コミュニケーション英語」「英語表現」のどちらのテストなのかわからないことが多くなりました。
英語4領域のどれをどちらの科目が分担しているのか、よくわからない。
むしろ、どちらの科目も4領域を背負っているとみるべきでしょうか。
それもあって、高校の英語はテスト勉強がやりづらいと感じる高校生もいます。
テスト範囲は、教科書以外にサブテキスト・ワーク・単語集・熟語集と膨大です。
それを全部勉強したとしても、応用問題がさらに出題されます。
教科書だけやっても、教科書の問題は少ししか出ません。
とても勉強しきれない。
勉強しても無駄だ・・・。
そう感じる子もいます。

先日も、ある高校生が、
「単語集からのテスト範囲なんて、100語範囲があっても、テストに出るのは10個だけなので、勉強しても無駄だよね」
と友達と話してしたら、通りかかった英語の先生に、単語の勉強はテストのためにやるものではないんだよと諭されたと話してくれました。

高校生が、そんなことを友達と話している・・・。
進学校の生徒なのですが。
そんな感覚で、単語を覚えることを平気で拒否してしまうのです。
私は、恐ろしくて恐ろしくて震えてしまいます。
言っていることが、小学生と変わらないのです。

高校英語のテストは、テスト範囲だけ勉強しても、そんなに高い点は取れない場合が多いのは事実です。
本当に英語力がないと、得点できません。
中学のテストも、そのように応用中心の学校もあります。
それに慣れていれば別なのですが、中学時代は学校の教科書の範囲さえしっかりやっておけば80点台は楽にとれた子が、高校英語のテスト形式の多様さ、問題量の多さに、うまく得点できなくなってしまうことも多いです。
中学時代は80点を下ったことはなかったのに、高校に入ったら、英語は40点台。
・・・でも、学年平均点もそのくらいだから、まあいいか?

いやいやいや。
よくないですよ。
それ、得点の二極分化は起きていないですか?
大多数の30点台・40点台のせいで平均点は低いけれど、80点台、90点台を取っている秀才たちは存在しているのではないですか?

高校生は、「学年相当の英語力がある」という子はむしろ少ないです。
本当にできる子と、中学英語から脱却できない子に二極分化してしまいます。

英語が本当にできる子になるために。
何か特別なやり方があるわけではないのです。
教科書、単語集、熟語集、サブテキスト、ワークの全てを用いて、日頃から英語を学習するかどうかの違いが大きいのです。
その他に、ラジオ講座や英検などの検定試験の過去問等の学習も良いでしょう。
それに対し、教科書の予習中心、すなわち単語の意味調べ中心の、「調べもの」的学習が英語学習のメインになっていては、実力はつきません。
覚える学習。
英語を使って練習する学習。
問題を解く練習。
そうしたものが大半を占める、毎日1時間の英語学習。
とりあえず、必要なのはそれだけです。

毎日1時間?
少なくない?
大人はそう思うのですが、高校生で、受験学年でもないのに毎日英語を1時間学習している子は、秀才に限られます。
勉強しない子は、びっくりするほど多いです。

学校から帰ると、ゆっくりご飯を食べて、のんびりお風呂に入って、スマホをいじって、寝る。
寝るのが大好き。
趣味は寝ること。
一番やりたいことは寝ること。
だって、朝早いし。
本当は10時間くらい寝たい・・・。

複数の高校生から、こんな話を聞いています。
この生活の中に、勉強する時間は1分も存在しません。
ついでに言えば、若さも感じられません。
昼間ストレスにさらされて疲れきった大人みたいな生活をしています。
何にそんなにストレスを感じているのでしょうか?

中学や高校に合格すれば、もう勉強しなくて済むと思っていたのになあ。
そんな不満を抱いていないですか?

毎日1時間、英語を勉強する。
とりあえず、勉強の中身以前に、まずは時間の確保が課題だと思います。
  


  • Posted by セギ at 13:46Comments(0)英語