たまりば

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2018年12月17日

北高尾山稜を歩きました。2018年12月。


2018年12月16日(日)、北高尾山稜を歩きました。
朝のうちは晴れ、昼からは曇るとの予報。
朝晴れているのなら、今回は八王子城跡から歩くことにしました。
中央線で高尾駅着。7:50。
高尾駅北口に出ると、もう八王子城跡行きのバスが待っていました。
バス出発。7:55。

古いガイドブックには、「霊園前・八王子城跡入口」までしか行かず、そこから歩くような記述があるのですが、バスは終点八王子城跡まで行ってくれます。
途中、バスが追い越した幾組かの登山姿のパーティは、どうせバスは途中までしか行かないからと、高尾駅から歩いたのでしょうか。
それとも、「駅から歩く派」なのかもしれません。
私も、もう1つの北高尾山稜への道を行くときは、小仏行きのバスには乗らずに歩きます。
駅に着いた時刻によっては、バスを待つのが面倒くさいということもありますね。

終点八王子城跡。8:05。
支度をして、石畳を擬した舗装道路の坂道を歩いていくと、事務所のような建物が見えてきました。
前を歩く人がそこに入っていくのでついていくと、事務所の横にトイレがありました。
これは便利。
石畳状の道をさらに進むと、古い鳥居が見えてきて、そこから登山道です。
鳥居をくぐると木の根や石の段差道。
またすぐ先に新道と旧道の分岐。
新道を選び、左に曲がると少しずつ高度が上がり、眺めがよくなってきます。
紅葉の頃や桜の頃に歩いてみたくなる道です。

よく整備された広い登山道が続きます。
金子丸、柵門跡などの解説板を立ち止まって読んだりしながら淡々と登っていくと、展望地。
都心が一望できました。
初めて来たときは、遠く地平線上に筑波山がくっきり見える眺望に感動しましたが、今日は、思ったほど雲が取れず、遠望がききません。
霧の中にシルエットが浮かびあがる高層ビル群。
太陽からカーテンのように差す光線。
快晴の日とはまた違う眺望でした。

城山山頂。8:35。
八王子神社本殿も、神楽などを行ったのだろう舞台も、廃屋と見まごうほどのわびさび具合です。
屋根に枯葉が積もり、初冬の趣がありました。
道しるべの通りに一段下がり、古いトイレを左に見ながら、細くなった道をジグザグに下っていきました。
ここからは観光地ではないということなのか、道が急に悪くなりました。
崖っぷちの細い道です。
ポンプのついた井戸を過ぎ、なお細い崖っぷち道が続きました。
用心してそろそろと歩いていくと、やがて道幅は確保され、尾根歩きになりました。
しかし、その先も、木の根の作る段差の急な下りがあったり、ピークへと登り返したり、また道が細くなったり。
やがて道がはっきりと登りになり、登り詰めると、富士見台。9:35。
北高尾山稜のもう1つの道と、ここで合流します。

いつもは誰かしらいる休憩地ですが、珍しく誰もいませんでした。
耳元で低くかけているラジオでは、午後から雨の降る地域があります、この時期の冷たい雨には濡れないようご用心くださいと、パーソナリティーが語りかけてきます。
関東の海沿い、横浜・東京の一部・千葉で午後から雨の予報。
今朝の出発時よりも予報が悪化しています。
高尾はどうかなあ?
とりあえず、富士見台から富士山は見えませんでした。
完全に雲の中です。

さて出発。
ここから大きく下ります。
そして、登り返し。
このあたりは小ピークが連続し、アップダウンが繰り返されす。
紅葉の頃は、樹木が近く、明るい小径です。
今日は、枯葉も色あせた冬枯れの道。
ふと見ると、左手、高尾主脈の上空に黒い雲がかかっていました。
あの下は、雨が降っているのかもしれません。
北高尾山稜の上空はギリギリ雨雲が切れて、白い雲に覆われています。

いったん林道に出ました。10:30。
舗装されていない林道です。
どこから始まり、どこにつながっているのだろう?
車が走っているのを見たことがありません。

すぐ尾根の登り返しが始まりました。
またアップダウンの連続です。
左手に小下沢林道への分岐も時おり現れます。

黒ドッケ。11:10。
夕焼け小焼けへの分岐のあるピークです。
道しるべをよく見て、「堂所山」のほうへと下りていきました。
しばらく行くと、岩がちな登りが始まりました。
秋に落ちた枯葉はそろそろ油分が抜けて、踏まれて平らになってきているので、枯葉に覆われた岩は印象がむしろ和らぎ、登り安く感じました。
登り詰めると、意外なほどに景色が変わり、広く平らな道に出ます。
枯葉が厚く積もっています。
ここから、道の印象が大きく変わります。
枯葉の積もる広い尾根道を大岳山などの展望を楽しみながら歩いていける箇所が増えてきます。
北高尾山稜は、前半の樹木が近い細い道も好きですが、後半の広い尾根歩きの爽快さも捨てがたい。
長い距離を歩ける、人が少ない、というだけでなく、道の雰囲気が良いのが北高尾山稜の魅力です。

伐採された木が周囲に転がっている切り開かれた明るい尾根の急登を越え、枯葉の積もった下り道を慎重に行き、アップダウンを繰り返して、関場峠。12:05。
ここは、小下沢林道の終点です。
真下に林道が見え、林道からここに上がってくることもできます。
先程からぽつぽつと雨が当たるのを感じていましたが、ぽつぽつの量が増え、小雨くらいになってきました。
今日は都心でも最高気温8℃。
かなり冷えてきているので、雨具の上着を着て、ザックに雨カバーをかけ、再び出発。

関場峠から、ちょっと岩がちな急登を越え、細い尾根を登っていきました。
小雨は、植林帯に入る頃には止みました。
高尾主脈の上にかかっていた黒い雲はゆっくりと西へ移動していました。
これなら雨雲を上手くやり過ごせそうです。

笹原の道に出ました。
細い道の両側に笹原が広がる、好きな場所です。
道は徐々に傾斜を増します。
そこのピークで大休憩。12:30。
大きな切り株があり、そこからの眺めが良いので、ここで昼食にしました。
もう5分も歩けば、堂所山の山頂。
山頂のベンチが人で埋まっているかどうか、行ってみないとわからないので、いつも手前のここで昼食にします。
生藤山は、いつ見てもきれいな山だなあ。
上の画像がそこから撮ったものです。

トレイルランナーにたまに追い抜かれる程度で、人の気配のない道をここまで来ましたが、座って食事していると、ゆっくりゆっくり登ってくる人が1人、また1人。
急登がようやく終わった喜びからか、皆、安堵の笑顔で挨拶してくださいます。
それとも、カップ麺をすすりながら挨拶する私が面白かったのかな?

いつもここでは長居してしまい、出発。13:00。
5分で、堂所山山頂。
新しいベンチと山頂標識は、去年建てられたものだったでしょうか。
先客は1人。
先程挨拶した方でした。

さて、しばらく平らな道を行くと、その先、木の根の作る急な段差の下りになりました。
八王子神社から富士見台までの道が細く険しかったせいか、この道の難度をそれほどに感じずに下りていくことができました。
下りきると、奥高尾縦走路と合流。
もう雨雲は去り、青空さえ見えてきました。
それでも、ひと雨ふった奥高尾は人がいません。

奥高尾は、まき道すら幅広い。
歩きやすいです。
もう遅いので、景信山を最大限巻いて、小仏峠から登り返して相模湖の見晴らせるピークへ。
ここも、誰もいませんでした。
雲を少しまとった富士山が姿を見せていました。
夕陽を受けて、相模湖が銀色に光っています。

そこから小仏城山も巻いて、再び尾根道に戻り、一丁平展望台。14:40。
急に大勢の人がいて、ちょっとびっくり。
展望台からは、逆光と霧に煙る丹沢が、青いシルエットで見えていました。
その右手に富士山。

さて、さらにまき道から、高尾山の下へ。15:10。
高尾山も巻いて、薬王院を通り、さっさか歩いて、リフト。15:50。
リフトは16:00まで。
ギリギリ間に合って、リフトで下山しました。
家に帰って、歩数計を見ると、4万歩を越えていました。
北高尾山稜を歩くと、やはり歩数が凄いです。
  


  • Posted by セギ at 13:47Comments(0)