たまりば

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2018年11月07日

中3英語。分詞の形容詞的用法の英作文。


さて、分詞の形容詞的用法に関する問題。
乱文整序問題でも、日本語を英語に直す問題でも、分詞がからむと語順でミスをする人が多くなります。
例えば、こんな問題です。

次の日本語を英語に直しなさい。
「ベンチに座っているあの老人は、私の祖父です」

これのよくある誤答。
That old man is siting bench is my grandfather.

細かいところから解説すると、「ベンチに座っている」は、sitting on the bench です。
語末の直前に短母音、すなわち詰まっている音を感じたら、語尾の子音字は2回重ねてing。
だから、sit の現在分詞は、sitting。
こういう細かいルールが覚えられず、常に減点との闘いの子が多いです。
さらに、前置詞や冠詞の有無。
on the bench がスラッと出てこない。
前置詞や冠詞は、個々に覚えて脳内に蓄えてきた英文の集積がものを言います。
英語学習の最初から前置詞や冠詞を1度も自力で思いついたことがない子は、そのままでは、その後も延々と前置詞や冠詞のない英文を量産し続ける可能性が高いです。
今学習している文法事項と関係ないミスでも、
「また、このミスをした」
と強く意識し、間違えた問題にはバツ印をつけ、後で解き直し、また同じ間違いをしたら、さらに問題にバツ印をつけ、また後で解き直し、ミスをしなくなるまで反復することが必要です。
同じミスを繰り返す人は、この作業をしていない人が多いのです。

そういう人が、ミスに鈍感なのかというとむしろ逆で、自分のミスに精神的に耐えられず、ミスしたことを目に見える形で残すことが嫌で、問題にバツ印をつけられない、ミスしたことを記憶したくない、というタイプの子のほうが多いです。
根底にあるのは、勉強に対する苦手意識なのでしょう。
自分のテストの点数がそんなに高くないことはさすがに自覚しているのですが、それでむしろ、
「こんなことくらいは、わかってる。今ちょっとミスしただけ」
「私は、一度ミスしたらもう一度やらなくたって理解できる」
と自分を守ってしまうタイプです。
より完璧を目指す秀才の心のあり方とは、随分違っています。
自分のテキストや問題集に自分でバツ印をつける程度のことが、なぜプライドの問題になってしまうのか?
今、練習しているときに間違ったことは、本番で間違わなければ良いのです。
ここを完璧にしておけばいいんだ。
そう思って冷静に、というよりむしろ何も思わず機械的にバツ印をつけ、後日解き直すのが秀才の心のあり方です。
大事なテストで同じミスをして失点するほうが余程プライドが傷つきます。
秀才になるには、まず心のモードを秀才スタイルにしましょう。ヽ(^。^)ノ

もう1つ言えば、前置詞や冠詞のミスが多い人は、そもそも英作文の演習をあまりしていない人が多いです。
英語の勉強というと、英文を眺めて意味が理解できればOK。
そんなふうに、できるだけ楽な勉強方法に流れていないでしょうか。
日本語を英語に直すのは、上手くできないし苦しいから、避けてしまう。
嫌なこと・苦手なことはやりたくない。
気持ちはわかるのですが、それでは、テストのときだけ自分の一番苦手なことと直面することになります。
結果が良くなるわけがありません。


さて、前置詞・冠詞など、範囲外でミスする話はこれくらいにして。分詞の話。

That old man is sitting on the bench is my grandfather.

これもまだ間違っています。
「分詞」の理解が不十分です。
これまで学習してきた英文の語順から解放されていないのでしょう。

「ベンチに座っているあの老人は、私の祖父です」

この日本文から、主語は「あの老人」と判断し、That old man と書き出したところまでは素晴らしいのです。
しかし、主語を書くと、次はいつも通りの動詞を書きたくなってしまう身についた習性で、
That old man is sitting on the bench
と書いてしまう。
その後、「・・・は私の祖父です」という日本語を見て、
is my grandfather.
と続けてしまう。
本当によくあるミスです。

もう一度、日本文を確認してみます。
「あの老人はベンチに座っている」ということを言いたいわけではないのです。
「ベンチに座っている」という語句は「あの老人」を修飾しています。
修飾とは、より詳しく説明すること。
言い方を変えれば、意味を限定すること。
「あの老人」では、まだどの老人なのか漠然としています。
向こうを歩いている老人かもしれません。
あそこでテニスをしている老人かもしれません。
目の前にいない、さっき話題に出た老人のことなのかもしれません。
ベンチに座っているあの老人。
と、より詳しく説明し、対象を限定すること。
それが修飾する、ということです。

英語では、2語以上の意味のまとまりで名詞を修飾するとき、名詞の直後にその修飾語句を置く、というルールがあります。
だから、That old man と言ったら直後にその修飾語句 sitting on the bench をつけます。
つまり正解は、
That old man sitting on the bench is my grandfather.

です。
is の前までが主語とその修飾語。
長いですね。
こういう主部の長い文のバランスに耐えられない子は、こんなミスもしがちです。
That old man is my grandfather sitting on the bench.
これでは、修飾されている名詞は「私の祖父」になってしまいます。

分詞の文は、これまでとは異なるバランス、異なる語順だと念頭におくこと。
どうか頭を柔軟に。

もう1問。
次の日本文を英文に直しなさい。
「ぜいたく品の販売が増加したことが、その国の繁栄の指標であった」

単語を補助しましょう。
増加する increase
贅沢品の販売 the sale of luxuries
指標 an index
繁栄 prosperity

これのよくある誤答。
The sale of luxuries increasing was an index of the country's prosperity.

何が違うのか?
現在分詞の位置です。
2語以上の意味のまとまりならば、名詞の直後に修飾。
しかし、単独ならば名詞の直前で修飾します。
だから正解は、
The increasing sale of luxuries was an index of the country's prosperity.

前から名詞を修飾するのを「前置修飾」、後ろから名詞を修飾するのを「後置修飾」と呼びます。
現在分詞だけでなく、過去分詞も、前置修飾と後置修飾があります。
現在分詞か過去分詞か。
前置修飾か後置修飾か。
この組み合わせで合計4通りが存在し、そのどれであるかを判断して英文を作っていくのが、分詞の形容詞的用法の課題です。

その名詞がその動作をするならば現在分詞、その動作をされるならば過去分詞。
単独ならば前置修飾、2語以上の意味のまとまりならば後置修飾。
分析の基準はこれだけです。

理屈が好きな子は、このルールさえ守れば済むと理解すると、楽々と単語を並べていけるようになります。
しかし、文法に対して抵抗感のある子は、このルールが身につきません。
「もうわからないから、全部後ろにする。そういう問題のほうが多いし」
などと、ヤマを張り始めます。
そんな諦め方をしなければならないほど難しいことではないのですが。

ここが頑張りどころです。
「何で英語ってこんなに難しいの!」と癇癪を起さないで。
ルールを理解できれば、あとはスムーズです。
  


  • Posted by セギ at 12:23Comments(0)英語