たまりば

地域と私・始めの一歩塾 地域と私・始めの一歩塾三鷹市 三鷹市

2018年07月02日

奥高尾、城山北東尾根を登り、景信山ヤゴ沢コースを下りました。2018年7月。


2018年7月1日(日)、奥高尾を歩いてきました。
春に、高尾のスタンプラリーの用紙に載っているのを見つけた「城山北東尾根コース」。
道しるべはないし登山地図には載っていないけれど歩けるコース。
奥高尾にはそうしたコースがいくつかあり、これもその1つのようです。
日影沢の徒渉が少し心配だけど、そこさえクリア出来たら、楽しいんじゃないかな。
晴れの続いた日曜日、歩いてきました。

いつものようにJR高尾駅北口から小仏行きのバスに乗り、日影下車。9:10。
登山口で支度をして、まずは日影沢林道を歩きだします。
電柱「中継支6」を目印に徒渉点を見つけるとあったので、電柱を1本ずつ見ていきました。
入口からすぐの最初の電柱が中継支1。
「中継支 小仏6・7」と書いてある電柱を見つけ、その付近をきょろきょろ見回すと、植物関連の掲示の傍に沢に降りていく小径がありました。
日影沢もこの辺りは幅が狭く、どこからでも渡れる印象ですが、そこは特に石が連続していて、向こう側にも確かに小径は続いているのでした。
徒渉点は、ここで間違いないようです。
大雨の直後などはまた様子が違うでしょうが、今日のように晴れの続いた夏の日は、日影沢も水たまりと大差ありません。
徒渉のために用意してきたトレッキングポールが空しいくらいに楽な徒渉でした。

そこから、明瞭な登り道が続きました。
山腹を巻いていく道ですが、道幅はそこそこあり、怖いところや用心が必要なところもありません。
日影沢林道を歩いていく人の賑やかな話し声がだんだん遠くなります。
秘密の道を自分だけが歩いているワクワク感と同じくらいの心細さ。
山腹の道が終わり、道はまっすぐな尾根道となりました。
道幅はさらに広くなり、これが登山道として地図に載っていないとは、ちょっと信じられないほどの良い道です。
右手を振り返ると、高速道路。
スタンプラリーのコース案内には、
「このコースは道標がないので、地図をコンパスでしっかりと整地して現在位置をポイントポイントで確認して登山しましょう」
と書いてありましたが、高速道路や他のピークの位置関係から大体の自分の位置がわかるので、持ってきたコンパスは結局一度もザックから出しませんでした。

登っていくと、ちょっと平らな休憩適地に着きました。
おそらく446mピークでしょう。9:50。
ベンチ代わりに丸太が置かれてあり、座って休憩。
後ろから、3人パーティが追い付いてきました。
「このコース、もう何度も歩かれているんですか?」
そう尋ねると、一番後ろを歩いてきた女性が、頷きました。
「ええ、もう何度も」
「この先、まっすぐこの道で合っていますか?」
「ええ。一本道みたいなもんだから、間違いようがないわよ。昔は、もっと細くて、50cmくらいの道幅がずっと続いていたんだけど、今は歩く人が増えたから、こんなに広い道になったわねえ」
「そうなんですか。私は今日が初めてで」
「いいでしょう、この道」
「はい」

休んでいると、20人ほどのパーティーが通り過ぎていきました。
本当に人気があるんだなあ、この道。
「こんなに人がいるのは、でも、珍しいわね」
先程の人が、集団を見送ってつぶやきました。
自分だけの秘密の道がだんだんと秘密でなくなっていくのを、歩く度に感じて来た人なのかもしれません。

別れを告げて、先に進みました。
先程の集団に追いつきましたが、登りがなかなかきついので、ゆっくりのペースを楽しみつつ少し後ろをついていきました。
集団が休憩に入ったので、そこで追い抜くと、その先は傾斜も緩くなりました。
620mピークの周辺に来たのでしょう。
この辺り、地図上では等高線の幅が広く、緩やかな尾根道となっています。
それにしても、暑い。
木陰なのに、汗だくです。

「東京農工大同窓会記念林 平成25年」という看板の立っている気持ちのよい木陰で休憩。10:35。
ベンチ代わりの丸太が設置されていました。
ここが620mピークでしょうか?

樹木の中の緩い道を歩いていきます。
やがて、道は下りに。
いったん高度を上げて、また下げることになるので、こちらの道のほうがそういう意味で日影沢林道よりもきついです。
下ったらすぐに登り返し。
鉄塔が見えてきて、そろそろ林道と合流かと期待したら、そこはまだ途中でした。
なお林の中を行きます。
夏草が茂っているせいで道も細くなってきました。
草いきれの中、汗だくで歩いていくと、ポンと林道に出ました。
日影沢林道のほぼ終点です。
小仏城山のまき道がもう見えている地点での合流でした。10:45。

少し休憩し、そこから舗装道路を上がっていくと、小仏城山。10:55。
いやあ、暑かった。
すぐに茶店のかき氷の行列に並びました。
ここのかき氷はとても大きいので、作るのにもそれなりに時間がかかります。
行列6番目でしたが、1人で2つ注文する人も多いので、待つこと15分。
ようやく、お目当てのかき氷を手にしました。400円。
お盆を手にそろそろとベンチに移動し、こぼさないようにかき氷を堪能。
高尾から登ってくる人がちょうど城山にさしかかる時間帯ですので、ベンチは満員の盛況でした。

かき氷で身体が冷えた後は、暑い中でもおにぎりが喉を通りました。
夏空で空全体がモヤッとして富士山は見えませんが、丹沢の山々が青い姿を見せています。
夏草の濃い緑と青い山とのコントラストがきれいです。
相模湖側の広場に下りていくと、紫陽花が満開でした。
こちらは人が少なく、芝生で昼寝をしている人もいます。
私ものんびり花の写真を撮影。

さて、この暑さでは行動不能の恐れがあるので、今日はもう帰ろうかなあ。
そう思って、よく整備された木段を一丁平付近まで下りていったのですが、景信山から下山しようかなと思いつき、来た道を戻りました。
まき道で戻ったので、木段登りのきつさはなく、涼しく快適でした。
今来た小仏城山は当然巻きました。
途中で、城山からの尾根道と合流。
陣馬山方向から歩いてくるときは、ここから城山へのきつい登りの始まる木段の分岐のところです。
広い尾根道を行くと、すぐに相模湖のよく見晴らせるポイントに。
そこから下っていくと、小仏峠。12:20。
また少し休憩し、そこからは登りです。
小仏峠から景信山まで、いつもと逆に歩いてみるとかなり登るなあと実感しながら、S字の登りなどを越え、景信山直下の四辻へ。12:50。

尾根道と交差して、ここは2本の道が交わっています。
小仏峠方向を背にして左前方に伸びる細い道は、景信山を巻いて陣馬山へ至る道。
右側の道が、ヤゴ沢へと下っていく道です。
今まで、ここを2回登ったことはありますが、下るのは初めてです。

まずは、九十九折の道で急斜面を降りていきました。
城山北東尾根の道と比べるとこちらの道のほうが少し細いですが、そんなに不安を感じるほどの細さではありません。
でも、小石まじりの砂が道の表面をおおっているので、ちょっと滑りやすそうだなという感じはあり、用心して降りていきました。
ジクザグ道は急斜面を一気に谷へと降りていく道です。
登るときは、こんなに登ったんだなあ。
下るときのほうがこの道の長さを実感するというのも変なのですが。
ジグザグがようやく終わり、石などの多い道をさらに下っていくと、水場。13:15。
水量は豊富でした。
斜面に設置されたパイプから尽きることなく水が出ています。
コップも置いてあります。
顔を洗い、首から提げていたタオルを濡らして絞りました。
汗をふいても顔が塩気でヒリヒリするようでしたから、このリフレッシュは助かりました。
水場には丸太も置いてあり、座って休憩。
はあ、涼しい。
ヤゴ沢コースのほうは、城山北東尾根よりも道は悪いけれど、やはり涼しいのでこの季節向きです。
道は徐々に平らになり、広くなっていき、沢音を楽しみながら歩いていくと、登山口。13:25。
ここからすぐに舗装道路が始まります。
舗装道路を下っていくと、左手に景信山登山口。
こちらは、登山地図に赤線で示されている登山道の登山口です。
ちょうど降りてきている人もいました。
炎天下の舗装道路の下りは気分的に長く感じます。
暑いなあ。
ようやくバス停が見えてきました。
バス停近くには、車を使ったビールの移動売店がお店を開いていました。
生ビール500円。
こんな汗だくでビールを飲んでもと我慢して、バス停へ。13:45。
小仏バス停のバスは、毎時10分と40分。
バスは行ったばかりでした。
でも、1つしかないトイレが空いていたので良かったかもしれません。
ザックをバス停のところに置き、日影で涼みながら撮った写真など確認していると、14時にはバスがやってきて、冷房の効いたバスの中で座ることができました。
  


  • Posted by セギ at 12:52Comments(0)