たまりば

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2018年06月20日

英単語をどうやって覚えるか。


単語さえ覚えられれば英語は何とかなるはずなのに、単語が覚えられない。
そういう悩みをもつ高校生は多いです。

ただ、苦言を呈するならば、「覚えられない」とギブアップするほどの努力をしているかというと、大抵はそれほどの努力はしていません。
現実には、ほとんど何もしていない子のほうが多いと思います。
「覚えられない」「覚えられない」と嘆くばかりで、努力が伴わない子が多いのです。
英語が苦手な子ほど、英語にかけている時間は少ないです。
毎日英語を勉強している子はほとんどいないでしょう。
週単位でも、英語の勉強に使っている時間は、週1~2時間ではないでしょうか?
それで「単語が覚えられない」と嘆いているのが現実です。
確かに、それでは覚えられないと思います。
とりあえず、毎日1時間英語を勉強し、しかもその半分にあたる30分は単語暗記に集中するなら、その方法が多少効率の悪いものであっても、今よりは確実に前進するでしょう。

しかし、それがわかっていても、実行に移せない子が多いのです。
英語だけに毎日1時間なんて、そんな時間があるわけがない。
他の科目の勉強もあるのに、そんなバランスの悪いことを言われても・・・。
本人は本気でそう思い、自分が間違っているとは疑いもしません。

スマホをいじる時間を英語の勉強をする時間にスライドするだけで、1時間くらいは作れます。
その他にも、よく考えたら大して面白くない動画を見ている時間、単なる暇潰しでゲームをしている時間など、無駄に使っている時間はすぐに見つけられるはずです。
他の科目の勉強を圧迫せず、新しい時間を1時間作り出し、それを英語の勉強にあてることができます。

しかし、「時間を作る」という話を聞くと、それだけで疲労感を覚える子もいます。
そういう、計画的なきちんとしたことが基本的に嫌いな子もいます。
それは、大人も同じかもしれません。
今、これを読んでいらっしゃるのが、お子さんが英語が苦手で困っている保護者の方であるなら。
お子さんの英語力を伸ばすために、まず自分の英語力を伸ばす、自分が英語を勉強する時間を毎日1時間作るという話を実行に移せるでしょうか?
多種多様な理由づけとともに、その案は「却下」ではないでしょうか?
子どもだって同じこと。
やらない理由はいくらでもあるのだと思います。
なぜやらないのだろうか?
自分がやらない理由を冷静に分析することで、子どもがやろうとしない理由も分析できるかもしれません。
それが解決に役立つかもしれません。


単語暗記ができない子は、上に書いたように、その時間を作っていなかったり、単調な暗記の作業に飽きて長続きしなかったりする場合がほとんどです。
しかし、中には、暗記することが本当に苦手な子もいます。
暗記が苦手な子は、暗記するときに頭にかかる負荷を嫌う傾向があります。
頭に負荷がかかって苦しい、つらい、と言うのです。
「頭を使うと、頭が重くなるから嫌い」
「頭を使うと、脳細胞が潰れている気がする」
暗記が苦手な子がこのように発言するのを私は授業中に幾度が聞いています。
小学生もいましたが、高校生の中にもこの発言をする子がいました。
少し奇異に聞こえる発言です。

そういう子に対して、何て愚かな発言だろう、そんなことだからダメなんだ、と全否定することもできます。
ですが、頭を使うことに対しての発言だから奇異に感じるだけかもしれません。
これが息切れの場合、わりとよくある感覚なのではないかと思うのです。

例えば、ランニングや山歩きなど。
好きな人は大好きなのですが、忌み嫌う人も多いです。
その根本は「息切れ」することへの嫌悪ではないでしょうか。
息切れするのは苦しい。
苦しいことは嫌い。
息が切れると心臓が止まるような気がする。
息切れするようなことをする人の気が知れない。
スポーツが嫌いな人のこういう感覚をそのまま勉強にスライドすると、「頭を使うと脳細胞が潰れる」という発言と同じなのではないかという気がします。

息切れすることが嫌いな人にスポーツを習慣的に行わせることの難しさを思うとき、頭を使うと脳細胞が潰れる気がして頭をフルに使えない子に暗記をさせることの絶望的な難しさが実感できます。
相手は、頭を使うことそのものを恐れています。
しかも、これは幼い小学生の発言ではありません。
高校生がこれを言っているのです。
ものを考えたり暗記したりすると脳細胞が潰れると、高校生が本気で言っているのです。
勉強すると自分の脳はダメージを受けると感じています。
使えば使うほど頭はよくなると言葉で説明しても信用しません。
ちょっと運動するとゼイゼイ息切れして苦しそうな人に、やっていけば慣れるとか、続けることで心肺能力は鍛えられるとか言っても心に響かないのと同じことでしょう。
これは難しい・・・。

身体を動かすことが好きな人は、「息切れするから運動は嫌い」と言う人の気持ちは本当にはわからないと思います。
なぜそんなにも息切れにこだわるのか、まずそこが理解できないと思うのです。
息切れするのがなぜそんなに嫌なの?
そんなことより、スポーツには楽しいことが多いから、息なんか切れても別にいいじゃない?
気にしていることのポイントがおかしくない?
そう感じると思います。

それと同じで、頭を使うことが好きな人は、「考えたり暗記したりすると頭に負荷がかかるから嫌い」という人が、なぜそんなにも頭への負荷にこだわるのか、そこが理解できないでしょう。
頭を使うことは楽しいことだから、頭への負荷なんか別にいいじゃない?
そう思うでしょう。
スポーツと勉強と、結局のところ構造は同じで、それを苦痛に感じている人は、気にしているポイントがズレているのかもしれせん。
でも、本人にとっては実感を伴う、切実なことだとも思うのです。

そこが永遠にわかりあえない壁で終わるのか。
それとも、楽しさ、良さを伝えることができるのか。
本人が楽しさに気づくことができるのか。

振り返ると、私も息切れするのが大嫌いな子どもでしたが、今、毎週のように息を切らして山を歩いています。
人の意識は何かの拍子に簡単に変わります。

とりあえず、少しでも結果が出ることが、楽しさの発見につながるはずです。
結果が出るまで、続けること。
結果が出るまで、諦めないこと。

英単語の暗記は、多少は能率的な覚え方もありますが、結局はかなりの努力が必要です。
市販の単語集は、どれもよくできています。
学校が指定したもので構わないですし、そういうものがないのなら、書店に行って、自分が見やすい、覚えやすそうだと感じる単語集を何でも購入したら良いと思います。
音声教材も併用するほうがいいに決まっていますが、そうすることに対して敷居が高いなら、まず単語集だけでもいいはずです。
とにかく覚える時間を作ることが最初の一歩です。
それをせず、簡単に覚えられる方法ばかり探しているこの1日が無駄に過ぎていくことを惜しみましょう。
手元にあるどんな単語集でも、それを使ってまず覚え始めましょう。
そして、とにかくひと月、毎日続けてください。
毎日30分、ひと月続けて、多少なりとも結果が出ないはずがないと思います。
結果が出ないのは、結果が出る前に途中でやめてしまうからなんです。
  


  • Posted by セギ at 14:45Comments(0)英語