たまりば

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2013年04月22日

外秩父七峰縦走、完歩しました。2013年。


今年も、外秩父七峰縦走ハイキング大会の日がやってまいりました。

2013年4月21日(日)天気は昨夜からの雨。
埼玉県は12時頃に雨が止むという予報を支えに、雨具を着て小川町駅スタート。6:35。
さすがにこの雨では、普段よりも参加者は少なかったです。
それでも、駅からずっと切れ目なく人は続きましたが。

舗装道路を終え、官ノ倉山への山道へ。
いつもなら、登山口手前で渋滞が始まりますが、今年はスムーズ。
でも、鎖場では少し渋滞。
官ノ倉山チェックポイント。7:50。
同じ電車で出発しても、去年は、8:10でした。
雨は降り続き、登山道の今後のコンディションに不安はあるものの、まずは順調な滑り出しです。
何年か前まで、官ノ倉山は晴れていても下りが滑りやすくて大変でしたが、今は、太いロープを張ったり土を入れたり削ったりして整備されたので、雨の中も順調に下山できました。

ここから、長い車道歩きです。
ガンガン歩いて、和紙の里。
去年はソメイヨシノがきれいでしたが、今年は、ヤマザクラももう散り気味でした。

登り坂の舗装された林道に入り、どんどん進みます。
雨で気温が低いので、こういうところはいつもより楽でした。
雨の日は参加を避ける人が多いですが、本当につらいのは、むしろ快晴の夏日のときです。
車道は照り返しでかなりきついです。
気温が高い上に直射日光が照りつけます。
水をたくさん持っていると重い。
でも、水分を補給しないと歩けない。
売店で買い足すとして、今年は500mLペットボトルを4本持って行きましたが、雨と寒さで、水分補給はほとんど必要なく、結局、1日で2本しか飲みませんでした。

舗装された林道の途中で、ショートカットできる山道があります。
例年、かなり渋滞があり、舗装道路を歩いたほうがむしろ速いのではないかと悩むところ。
しかし、舗装道路はかなり回り道。
今年は渋滞も少なそうなので、山道を選びました。
1か所、斜めの段差があって歩きにくいところと、今年は下りで滑りやすいところもあり、多少渋滞しましたが、完全に止まることは少なく、再び舗装道路へ。

萩平丁字路からは、また山道です。
ここは例年大渋滞が始まるところです。
もともと土の道で滑りやすく歩きにくいんですが、例年以上にありえないくらい歩きにくく、泥でぐちゃぐちゃでした。
坂道を泥が流れているところもありました。
プチ土石流。

2回舗装道路とクロスして、そこから笠山へ登っていきます。
スタッフから、
「雪が降っています。お気をつけください」
と声をかけられました。

雪?

笠山への長い長い登りが始まりました。
登山道は人に踏まれてドロドロですが、林の中はうっすら積雪していました。
本当だ。
雪だ。

2010年の大会は、積雪のためにコースが大幅変更されたくらいですから、4月の低山でも雪が降ることはあり得ますが、しかし、雪かー・・・・・。

雪と泥で、滑って転ぶ人が増えてきました。
転びやすい人っていますね。
一番転びやすいのは大柄な男性のように思います。
身体が大きいから、転んでいる姿が目立つのかな。
ダブルストックを長ーくして持っていたりします。
この大会、ストックの使用は禁止なんだけどなあ。
それに、ザックや雨具が変に新しい。
山慣れていないのと重心が高いので、転びやすいのでしょう。
身体が大きい分、転倒に巻き込まれると周囲も危険なので、すぐ後ろの女性は、察知していたのかちょっと距離を置いていましたが、やっぱり派手に転び、女性は小さな悲鳴。
危ない、危ない。

笠山CP。10:50。
そこからは下り。
広いガレ場の下り道が積雪していました。
若いグループが敗退の相談を始めました。
「もうこんなの雪山だよー。ダメだよー」
でも、縦走をやめるにしても、ここを下らなければ車道に出られない。
女の子たちの顔色が青い。

本当はそんなに心配ないんです。
昨夜から今朝にかけての積雪。
土の上に直接積もった、せいぜい3cmの新雪。
むしろ泥道よりも歩きやすいです。
だけど、雪山の経験がないと雪が積もっているだけで怖いかもしれません。

立ちすくむ若者たちを背に、私は下山。
ゆっくり下りたらいいんです。
大丈夫でしょう。

笠山峠から登り返して、堂平山へ。
広い山頂は真っ白に積雪していました。
針葉樹に雪が積もり、クリスマスツリーのようです。
寒いなあ。
私は今回、雪山用のハイネックシャツの上に夏期用の雨具という服装。
動いている限りは大丈夫なのですが、軍手がびしょ濡れなのがまずかったです。
レイングローブを持ってくるべきでした。
雨は止んだようですが、木の枝から水滴がまだ落ちてきます。
冷えた手足に、しかし、気がつくと熱がともり、ほかほかしてきました。
身体全体では熱量に余裕があるので、手足に熱が回ってきたのでしょうか。
軍手も少し乾いてきました。

堂平山CP。11:49。
ここは、スタッフの方がカードに時刻を記入してくれました。

剣ヶ峰CP。12:10。
そこから、短い丸太の階段。
ここの丸太道は土が削られて歩きにくく、いつもは隣りの坂道のほうを選びますが、丸太道に雪が積もり、良い感じになっていたので、そちらを歩き、楽に登れました。

ゆるい下り道からいったん車道に出て、白石峠。
そこから登り返します。
長い長い丸太の階段です。
歩くのが遅い若い2人連れが横に広がって道を塞いでいました。
延々と続く泥道にうんざりしていたせいか、私の心の声がダダ漏れ。
「えー?」
とつぶやいたら、道を開けてくださいました。
失礼しました。
道を譲ってほしいなら、ちゃんと言わなくちゃー。
反省。

林の中に入ると、ときどき雪がドサッと落ちてきます。
結構な塊が落ちてくるのでイテテとつぶやきながら、歩き続けました。
もうリタイアしてもいいかなあ。
今年のこの状況では、リタイアしても、それは当然だものなあ。


諦めたら試合終了ですよ。


そういえば、最近、生徒の1人が、
「諦めたって試合は終了しない」
と授業中に繰り返し言っていました。
ネットか何かでそういう発言を読み、たいそう気に入ったらしいです。
世間が褒め称える名セリフにチャチャを入れたい気持ちはわかります。
でも、斬り口が甘い、というか、聞いて面白くないなあ。
私は、『スラムダンク』を読んだことがないので、このセリフにどれほどの意味があるのか、実はよくわからないんですが。

何かの少女マンガで、男子に、
「諦めたら試合終了だ」
と言われた女子が、
「運動部の奴って、必ずそれを言うよね」
と、あーあという表情で言っていたのが、私は案外好きです。
そういうスタンスを取りたい気持ちなら、わかります。


さて、どうするかなあ。
ハイキング大会は、諦めてもどうでも良いことです。
でも、完歩したら、今夜のお酒はおいしいだろうなあ。
それは、大事なこと。

定峰峠。午後1:20。
いつもなら売店で飲み物を買い足し、トイレ休憩・昼食休憩をとります。
でも、今年は、泥道にうんざりしているものの、体力的にはかなり余裕がありました。
飲み物も、まだ500mLを1本飲みきっていない状態で買い足す必要なし。
あまり水分を摂っていないせいか、トイレも大丈夫。
休憩なしで、チョコを口にくわえて、出発しました。
今朝コンビニで購入した、一口サイズのチョコが役立ちました。
ミニスニッカーズ。40円。
固くて噛めないなあと口の中でチョコと格闘しながら登っていきました。

ここから大霧山までがいつも長いです。
急登を上っては下りる繰り返しで、なかなか山頂に着きません。
土止めの入っている階段状の急登。
そして、また下り。
岩がちな急登。
そして、また下り。
道幅が全体に広いので、追い越しに苦労しないのが救いです。

鉄条網のフェンスが右手に出てくると、山頂が左手に見えてきます。
大霧山CP。2:20
コース上で一番眺望の良い山です。
雨あがり、空気が澄んで、遠くの山々までくっきり。
例年、晴れていても春霞で遠望は効かないので、これほどの眺望は初めてでした。
上の画像が大霧山から撮影したものです。
やっぱり、諦めなかった者だけが見ることのできる風景というのはあるなあ。
山頂ベンチで景色を眺めながら、おにぎりを1つ食べました。

そこからは急な下り。
ズルズル滑りそうな坂道を何とかクリア。
道が緩くなり、車道に出ました。3:00。

空は晴れ、輝くような牧場の眺め。
今年も、ソフトクリームは並ばずに購入できました。
暖かくなってきていたので、おいしく食べながら車道を登っていきました。
越えるべき山は、あと2つ。

二本木峠からまた山道。
ここは短く、15分ほどの登りで皇鈴山CP。3:55。
いったん下って、車道に出て、また登り返して登谷山CP。
と思ったら、今年は悪天候のため、山頂のCPが麓に移動していました。
下って、車道に出て、登谷山CP。4:15。
もう山道はありません。
もう登りもありません。
あとは車道を下るだけです。

釜伏峠。4:25。
例年、日本水(やまとみず)の接待があるところです。
地元の名水です。
去年は給水以外の接待が終わっていて、がっかりしました。
接待は午後2時から4時までなので、今年も終わっているんだろうなあと思いながら、一応入っていきました。
ありましたー。
時間を過ぎてもやっていてくださっている。
ありがとうごさいましたー。
(*^_^*)

厚切りの奈良漬け。
1個を8分割でカットされたグレープフルーツ。
おいしーい。
疲れた身体に、塩分と酸味が染み渡ります。
夢中で食べ、お礼を言って、さあ出発。

元気が出て、舗装道路をスピードを上げて下りました。
寄居町ゴール手前。
スタッフの方に、
「完歩おめでとうございます」
と声をかけられ、破顔。

やっぱり、諦めなかった者だけが見ることのできる風景があります。

ゴール。5:58。
完歩記念品は、今年も完歩帽か、ロングタオル。
タオルを選んで、駅へ向かいました。
ちなみに、今年の参加賞は、小さいタオルハンカチと、レジャーシートでした。
七峰のイラストが入っています。
(*^_^*)
  


  • Posted by セギ at 14:52Comments(1)