たまりば

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2013年03月14日

テスト範囲という情報


日程的に一番遅い私立中学・高校の学年末テストもようやく終わりました。
少し余裕のある日々です。
結果が出そろうのは、まだ少し先ですが、公立中学の結果を見て、何の偶然か、うちの塾生のうち3人に同じ傾向が見られました。
なので、今回は、その話です。

何なのかというと、テスト範囲を私に正確に伝達できていなかった可能性があるんです。
テスト問題を見ると、私が聞いていた範囲から外れている問題がありました。
中1で言えば、円錐や球の求積の問題。
中2で言えば、確率の問題。

中1の場合は、2学期の期末は、円錐や球の求積の問題の手前で終わり、それは範囲に入らなかったので、今回、そこからなんじゃないの?と念を押したのですが、本人は、「違う」と明言していたんです。
中2の場合は、「場合の数と確率」の単元の、「場合の数」までが範囲で、「確率」は範囲ではないと、これも本人が明言していました。

なのに、なんでテストに出ているんだろう?

急にテスト範囲が変わった可能性はゼロではありませんが、最近、そういうことに関しては、保護者からクレームがあって当然ですので、1度テスト範囲表で発表されたら、それが変更される可能性は低いと私は思います。
「これまでの復習」というざっくりした範囲が示されていた可能性もありますが、中2の「確率」は、私が把握していた範囲の先のページで、これまでの復習と呼べるものではありません。

事実はどうであったのか?
しかし、これは、私の立場では確認しにくいことなんです。
「あれ?テスト範囲じゃない問題が出ているよね。なんで?」
と、特に怒った口調ではなく、事務的に質問しても、こういう場合、生徒は、無言です。
黙って、やり過ごそうとします。
言い訳すらしません。
黙りこんで、私が諦めるのを待ちます。
中学生の典型的処世術ですね。
(^_^;)
私が、ガミガミ叱れば、何か発言はあるでしょうが、終わってしまったテストに対して、そこまで感情的になってどうするんだと思いますし。
人間関係が壊れます。
テスト範囲を間違えて、取れる点が取れず、がっかりしているのは、誰よりも本人なのですし。

これまで40点しか取れなかった子に、60点を取ってもらうためのテスト対策ならば、テスト範囲の2ページ程度の誤差など、どうとでもなります。
しかし、80点を取れるようになった子に、90点を取ってもらうテスト対策をする場合、2ページの誤差は大きいです。

円錐の表面積の公式なんて、今後もよく使うんだから、テスト範囲じゃなくたって覚えていて当然なんじゃないの?
場合の数はちゃんとテスト勉強しているんだし、確率についても、学校でも塾でも、授業は受けているんだから、テスト問題は解けるんじゃないの?
そんなことも出来ない子が90点台を取れないのは、仕方ないんじゃないの?
・・・・・というのも、正論です。
正論ですが、今どきの中学生は、私立中学を受験した子以外は、台形の面積の公式を言うのだって不安顔の子が多いです。
全般的に、記憶力が弱い。
物事を覚えて、ずっと脳に入れておく能力を身につけていない子が多いんです。
それは、ゆとり教育も原因の1つですから、子どもに責任を押しつけても仕方ないことです。
高校受験に向けて、そういう能力も少しずつ磨いていくしかありません。

学校から配布されるテスト範囲一覧表を本人が塾に持ってきてくれれば、この問題は解決します。
範囲表には、教科書のページ数が明確に記されています。
単元名ではなく、正確に何ページから何ページまでなのか。
本当に使える情報は、それです。
だから、実物を持ってきてほしいと伝えてあるんですが、忘れてくるんですね。
「でも、範囲は、わかる。ここと、ここと、あそこだよ」
とざっくりした単元名で範囲を言います。
「次の授業では、持ってきてね」
と念を押すと、
「わかったー」
と気軽に返事しますが、翌週は、
「あ、忘れたー。でも、範囲はわかってるんだから、いいじゃない」
で終わってしまいます。

個別指導の最大の弱点は、実は、そこにあります。
その生徒本人からしか、情報を入手できません。
以前勤めていた集団指導塾は、長年そこにあった、地域に根差した塾でしたので、通ってくる中学生は、近隣の公立中学の生徒が大半でした。
主な中学は3つ。
それぞれの中学に通う生徒が複数いました。
各学校に1人は、几帳面で気のきく子がいましたから、学校からテスト範囲一覧表が配られると、真っ先に、塾に持ってきてくれます。
その場ですぐコピーを取り、職員室の壁に貼り、各教科担当は、その一覧表を見て、学校ごとにテスト対策プリントを用意します。
学校ごとに過去のテスト問題もコピーをとってありましたので、それを生徒に配布することもできました。
生徒の中には、テスト範囲一覧表を早々になくしてしまい、塾の壁に貼ってあるコピーでようやくページを確認して、学校に提出するワークをやっているような子もいました。
また、テスト範囲を勘違いして、こんなところは範囲じゃないと、妙なことを言い張る子もいました。
「じゃあ、職員室に行って、自分で見てきなさいよ」
なんて会話を、幾度交わしたことか。
戻ってきた子は、たいてい無言です。
自分が間違っていた場合、無言でやり過ごそうとする中学生の処世術、ここでも炸裂。
定期テストの範囲すら正確に把握できていないのが、多くの中学生の実態。
そこをサポートするのが、我々の仕事でした。
地域に密着している塾ほど、こういう点では優れています。
情報戦で遅れをとる可能性がほとんどありません。

個別指導の場合、その生徒の情報伝達のクオリティが、そのまま、テスト対策のクオリティになってしまうのが歯がゆいところです。
何とか80点台はキープでき、安堵はしましたけれども。
1人は、その不利な条件下でも、90点台に到達しました。
それでも、あー、悔しいなあ、もう。
範囲がわかっている定期テストくらい、楽々と90点台を取りましょうよ。

もうすぐ学年が変わります。
今度は、定期テストの日程の情報を集めるのに、またひと苦労。
ほおっておくと、定期テストの日程も正確に言えない子が結構います。
そろそろ2週間前くらいなんじゃないかと思い、
「中間テストは、いつから?」
と訊くと、
「わからない」
と応える子は、本当に多いです。
「わからないって、1日2日ズレていてもいいから、大体いつ頃か、わかるでしょう?来週?さ来週?」
「・・・・・わからない」
「少なくとも、今週か来週ではないんだね?」
「たぶん」
そんなやりとりの後、翌週の授業で、
「テストは〇〇日から」
と突然言い出します。
「〇〇日って、明後日?今日しかテスト対策できないの?」
(@_@;)

年間のテスト日程を教えてもらえない場合、こうなる可能性は高いです。
保護者の皆様、情報収集にご協力お願いいたします。
  


  • Posted by セギ at 14:04Comments(2)講師日記