たまりば

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2012年07月31日

2012年夏、富士山に登ってきました


7月28日(土)は、夕方で仕事が終わったので、夜から富士山に行ってきました。
新宿から高速バスで、一気に河口湖口五合目へ。
夜10時から歩き始めました。

今年の富士山は、残雪が多く、7月半ばの段階では、吉田口・須走口の下山路が残雪のため閉鎖されていて、往路を下らなければならないとか、お鉢めぐりも、剣ヶ峰下の雪が多くて、通れないという話でした。
とはいえ、梅雨も明け、夏本番。
重機を使い、ガシガシ除雪してくださったそうで、下山路の雪も消え、お鉢巡りも開通。
日本で一番高い山なのに、まるで高尾山のように初心者の多い夏の富士山、今年も始まりです。
(*^_^*)

バスの便が良いし、何しろ楽なので、いつも河口湖口から登ります。
夜10時でも五合目のレストハウスは開いていて、明るい。
50円払って、トイレへ。
五合目から上は、トイレは1回200円です。
富士山に行くなら、小銭をたくさんご用意を。
(*^_^*)

本当は、最低1時間、できれば2時間、五合目にとどまり、高度順応したほうが良いのですが、夜10時到着のバスではその余裕はないので、その分、意識してゆっくりゆっくり六合目へと歩き始めました。
毎回思うのですが、いくら道が緩いからといって、そして歩き始めで元気があるからと言って、六合目までの道を、初心者はなぜあんなに急いで歩くのだろう。

街を歩くとき、若者は、道をタラタラ歩いています。
横に広がってタラタラ歩くから、正直邪魔である、というくらいに。
富士山でこそ、その牛歩を維持したらいいのになあ。
妙に張り切って、ザッザ、ザッザと靴音も高く歩いていきますね。

六合目から七合目、傾斜が急になっても、スピードを緩めず、力の限り、息を切らして歩いてしまう。
七合目から八合目、岩場が始まった頃には、頭痛や吐き気と闘いながらの悪戦苦闘。
毎年おなじみ、八合目付近では、仲間の誰かが高山病で倒れてしまい、進退きわまっているグループの姿が。
登山道脇にうずくまって苦しそうな人の姿も。
もう、完全に横たわって寝ている人も。
(^_^;)

富士山は、ゆっくり登れば、つらい山ではありません。
コツは、息切れしないこと。
息切れしないスピードで歩き続ければ、とても楽な山です。

でも、せっかく富士山に来たのだから、苦しんで登りたいのかもしれません。
苦しい思いをしながら、必死に登る富士山が好きなのか?
若者は、山に何かを求めているのかもしれません。
自分探しとかかな。
(*^_^*)


なぜ山に登るのか。
「そこに山があるからだ」

1人歩きしているこの言葉は、実は、エベレストに登る理由を問われた登山家が、
Because it is there.
と答えたものだということをご存知の方も多いと思います。
まだ誰も登ったことのない世界最高峰がそこにあり、そこに登れるだろう技術を持った自分がいる。
そんなもん、登りに行くの、当たり前だ。
そこに、世界最高の処女峰があるのだから。
 
そういう、わかりやすい話を、禅問答みたいに解釈したいのは、我々が日本人だからでしょうか。

そんなどうでもいいことを考えながら、ゆっくりゆっくり歩いていきました。

しかし、年々、人が増える。
1回登ったら飽きるのかと思ったら、若い人の中に結構リピーターがいる様子です。
去年登って楽しかったから、今年は別の友達を誘ってきた。
そんな感じの人を多く見かけました。
去年高山病で登れなかったから、今年はリベンジに来た。
そんな人も多く見かけました。

去年は、登山道で中国語を聞くことが多かったのですが、今年は、英語をたくさん聞きました。
諸外国の人たちが、日本の安全を確認し、また観光に来るようになったようです。
クリアーな聴き取り易い英語。
英語を母国語としない人同士が、富士山で知り合って、会話している様子でした。
どこから来たのか。
どこへ行くのか。
どこの国に行ったことがあるが。
どこの国が面白かったか。

そんな話をぼんやり聞きながら、見上げると、満天の星。
星が多すぎて、もう何が何だかわからない、光の帯です。

山頂は満杯で、山頂直下でご来光を迎えました。
天気を見て登るせいもあるので、私、ご来光率は、100%です。
いつ見ても、ご来光はいいですね。

下山は、砂ぼこりとの闘い。
口元はバンダナで覆い、帽子にサングラス。
小石まじりの砂の道をザクザク下りて、五合目に戻りました。

ところで、夏の富士山の登り方、詳しくは、昨年登ったときにブログに書きましたので、興味のある方は、リンクを張っておきましたので、ご覧ください。
http://seghi.tamaliver.jp/e178562.html

バスを待つ間に、登山ツアーの大型バスが次つぎと到着し、集合しては、出発して行きました。
仕切るのは、富士山の現地ガイドさんたち。
それぞれの小屋に所属するガイドさんたちは、昼、五合目でツアー客を迎え、一緒に小屋まで登り、そこで仮眠。
夜、小屋を出発し、山頂でご来光。
そのまま五合目に下山し、ツアー客をお見送り。
すぐに次のツアー客を迎えて、一緒に小屋まで登る。
これを夏中繰り返すと聞いたことがあります。

おそるべき体力だ。
なので、私も、疲れたとか言っている場合ではありません。
夏期講習、頑張ります。
(*^_^*)
  


  • Posted by セギ at 22:52Comments(2)