たまりば

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2012年07月18日

夏の高校見学

中3の夏休みの宿題の1つに、「高校の説明会・見学会に行くこと」というのがあります。
最低、2つの高校に行くこと。
そしてレポートを書くこと。
そういう中学校、多いですね。

進路に無関心な生徒もいるので、そういう宿題が出されるのでしょう。
しかし、2校と言われたら、2校だけ行けばいい。
なかには、何校も行く生徒がいて、ちょっと気になります。

以前勤めていた塾では、
「学校の宿題だから」
と言い訳し、塾の夏期講習をさぼって、何校もの説明会に行ってしまう子が、毎年いました。
(^_^;)

本人の第1志望校の説明会と夏期講習がかぶって、どうしても半日、そこに行きたいというのを止めるつもりはありません。
でも、学校名を聞くと、そこ、本当に志望校なの?と訊きたい場合もありました。
友達の志望校につきあって行くのは、単なる遊びです。
勉強をさぼってやることではありません。

でも、こういう話、中学生には、なかなか通じないことの1つ。
学校の宿題だから。
友達のためだから。
この2つが揃ったら、まず説得不可能です。

中1の頃から不動の志望校があり、そこに向けて努力を続けていた子は、友達の志望校につきあって、ふらふら夏期講習をさぼるようなことはしません。
自分の第1志望校の見学も、夏期講習とかぶらないようにして済ませる子が大半でした。

友達づきあいは避けられないのなら、自分の第1志望校と、友達の第1志望校の、2校で、宿題はおしまいです。
塾をさぼって、何校も高校の説明会や見学会に参加。
やはり、学習姿勢に甘さのある子が、そういうことをやる傾向があります。
勉強しないで済む理由を、無意識に探してしまうんでしょうか。
(^_^;)

さらに、ここで、血も涙もない発言をしてしまうと、夏休み前や夏休み中に見学に行った高校をそのまま受験するのは、特に優秀な生徒と、お兄さんやお姉さんに高校受験経験があり、現実を知っている生徒に限られます。
多くの場合、秋以降になって、本当に志望校を決定するときに、
「そんな高校、どこにあるの?」
と、あわてて見学に行き、そして、受験を決めます。
夏休みに見学に行く高校は、総じてレベルが高すぎ、実際には受験しないことが多いんです。
まだ、自分の学力というものを、現実的に把握できていないので、そうなるのは仕方ありません。
夏に高校を見学するのは、漠然と学習意欲を増すためで、現実的な判断をする時期ではありませんし。
だから、実際に受験するわけではない高校を見学するのも、それはそれでいいのですが、勉強をさぼって何校も見学しても仕方ない。

いくつも高校を見に行く子が、受験に熱心な子というわけではない。
少なくとも、保護者の方は、その点をご理解ください。
やめさせることは出来ないとしても。
今回は、辛口のお話でした。

  


  • Posted by セギ at 22:25Comments(2)講師日記