2012年06月29日
音楽の先生は香水くさいか?
公立中学の期末テストはほぼ終わり、結果が返ってくるのが楽しみです。
その次には、1学期の成績も出ますね。
中学生は、5教科の勉強はそれなりに頑張っている子でも、音楽あたりであっさりと「2」を取ってくることがあるので、こちらはびっくりするのですが、本人は、そのことの意味をあまりわかっていない場合があります。
音楽で「2」は、単なる音痴とか、リズム感がないとか、そういうことではつかない成績です。
たとえば、私は、音痴か音痴でないかと言えば、音痴に近いと思うし、リズム感も、普通のエイトビートなら良いのですが、リズムチェンジされるとついていけない。
ゆずの『夏色』が好きなのですが、あのサビのリズム、「ブレーキいっぱいにぎりしめて」のあたりのリズムがよくわからないので、歌えません。
(@_@;)
悔しいので、夏の5時半に夕焼けなんか見えないよと、けなしたり。
しかし、そんな私でも、音楽は不動の「4」でした。
一生懸命やれば、「4」がもらえる科目。
それが、音楽。
音楽で「2」をとった中学生と、自習の面倒を見ながら、話をしたことがありました。
「何で2なのか、学校の先生から説明はあったの?」
「・・・・授業態度が悪いと言われた」
「授業態度の何が悪かったの?」
「隣りの奴が話しかけてくるから」
「話しかけられても、授業中なら、応えないほうがいいよね」
「無視しても、話しかけてくるから」
こういう会話、個別面談ですと、堂々巡りになりがちですが、他の生徒が横で聞いていたので、第三者の視点を得られて、面白い展開になりました。
「おまえのほうから話してるだろ」
「違うだろ。ふざけんなよ!」
からかわれて、言い返す顔が、しかし、もう笑っている。
言い合える相手をみつけて、もう、おふざけモードに入っています。
簡単にスイッチが入るなあ。
塾での授業態度から考えても、話しかけているのは、彼のほうからのことも多いだろうなあ。
第三者は、さらに有力情報を提供してくれました。
「センセイ、こいつアホだよ。歌のテスト、ずっと笑ってて、ふざけて、結局、歌わなかったんだよ」
「・・・・・・何ですと?」
「あれは、〇〇が、変な顔して笑わしたからだろ」
「・・・・・・・」
ですよねえ。
やっぱり、それくらいやらかしていないと、「2」はとりませんよね。
生徒がもらってくる成績は、このように1つ1つ確認してみますと、そうだろうなあ、と納得のいく数字です。
ところで、昔も今も、音楽の先生は、なぜか「化粧が濃い」と言われやすい。
(*^_^*)
音楽の先生にも、もちろんいろいろなタイプの方がいらっしゃるのですが、音大出身のお嬢様タイプの先生は、生徒からそのように言われがちなようです。
しかし、現実には、その先生は、同世代の女性が公の場に出る場合にするような、きちんとしたメイクをしているだけであって、それほど化粧が濃いわけではないかもしれません。
中学生の日常生活の中で、そのようにきちんとしたメイクをしている大人の女性を見る機会は少ない。
そこから「化粧が濃い」発言が生まれるのかもしれません。
同様に、音楽の先生は「香水くさい」と言われることがあります。
しかし、実際には、香水を使っていないかもしれない。
化粧品の中には、香料のきついものもある。
それが匂っているだけかもしれません。
考えられる可能性は、他にもいろいろあります。
中学生の視点でものを考えてみることは大切です。
でも、それと、中学生の視野でものごとを判断してしまうことは、違うと思います。
子どもの視野は、狭い。
見間違えていることもあるかもしれません。
特に成績に関しては、生徒が反省できるように、改善できるように、向きあっていきたい。
生徒の言うことに、
そうかもしれない。
でも、そうではないのかもしれない。
と、常に保留を繰り返しながら、本当のことを見つけていきたいと感じます。