たまりば

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2012年05月21日

テスト前だけあせるのではなく


今朝の金環日食は、面白かったですね。

部分日食で納得するわけではないが、皆既日食を見に遠出するほど熱狂しているわけでもないので、近所の公園で見られる金環日食は、ある意味、生涯に1度のチャンスです。
たっぷり鑑賞しました。

さて、昨日は、模擬試験の会場責任者として1日働いていました。
塾から申し込みの生徒さんについて、受けに来ているかどうか、塾からの問合せ電話がありました。
伝えて良いのかどうか本部に確認の上、OKとのことで「受けに来ていない」と伝えると、塾の教務の方のがっかりしたため息。
体調などが原因で欠席の可能性ももちろんあります。
しかし、偏差値や志望校の合格判定がはっきり出る大きな模試は、棄権する生徒や、初めから申し込もうとしない生徒がいます。
現実と直面するのが嫌なのかもしれません。

高校受験の場合もそうです。
せめて秋以降の模擬テストは、9月・10月・11月と最低でも月に1度ずつ3回は受けてくれないと、志望校を決めることも併願推薦校を決定することも難しくなるというのに、何だかんだと言い訳して、11月になってもまだ1度も模試を受けないという生徒が現れます。
以前に働いていた集団指導塾の、学力別の下位クラスの生徒にこの傾向が強く、苦労しました。
もう少し勉強してから。
もう少し勉強すれば、良い成績が取れるかもしれないから、それから受ける。
そんな言い訳も聞かれました。

出来ないなら出来ないで、その現実と直面できない子には、そこからの逆転も、ないんだけどなあ。
自惚れと劣等感のシーソーゲームを繰り返している10代には、明確なデータが何よりの指針ですから。

ダメならダメで、ダメな現実をまず把握するために、模試は、受けてください。
受けることで、意識が変わりますから。

模試は、そうやって逃げることができる。
でも、定期テストは、逃げられません。
毎日の学習をきちんとしていない子にとっては、定期テストも心理的負担が大きいようです。

セギ英数教室は、英語と数学の塾。
この2科目、基本的には、テスト前に勉強することは少ない科目なんです。
テストの1週間前は、理科や社会といった覚えることの多い科目の勉強のほうが忙しい。
英語や数学にはそれほど時間をかけたくありません。
数学は、模擬テスト的に範囲の単元のまとめ問題を解くくらい。
英語も、準拠ワークで、重要表現や新出単語を確認すればいい。

数学と英語は、普段みっちりやっておく科目です。
テスト前にちょろちょろやって得点が急に上がるような科目ではありません。
たとえば高校英語の、教科書の英文しかテストには出ない場合のような狭い範囲だけマスターする勉強なら効果が表れますが、それも、応用問題として初見の英語長文が1題出るとなったら、その子の実力次第です。

でも、多くの子は、学習意欲にムラがあり、テストが終われば手を抜いて、学習スピードが落ち、テスト前になると数学や英語の勉強まで抱え込んであせります。
それを改善できれば、成績は上がっていくんだけどなあ。
勉強にはタイムラグがあります。
今勉強している英語や数学が実力となって表れるのは、早くて2か月後。
目の前の中間テストには、間にあいませんよー。

塾は、テストが終わって、のんびりしている時期の子どもに、ガンガン宿題を出し、先へ先へと進みます。
差がつくのは、その時期だから。
  


  • Posted by セギ at 11:37Comments(0)講師日記