たまりば

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2011年08月07日

アメリカのひき算



セギ英数教室、本日は休日です。
明日から、夏期講習の後期が始まります。
期間は、8月8日(月)から8月12日(金)までの5日間と、お盆休みをはさんで、8月22日(月)から8月26日(金)までの5日間。
中3と中1の集団授業も、個別指導枠も、まだ空きはありますので、よろしければお問合せください。

なお、8月15日(月)から8月20日(土)まで、お盆休みをいただきます。
天気が良ければ、この期間、山に入ります。
その間、携帯電話は基本的には通じません。
ネットにもアクセスできません。
ご了承ください。

さて、本日の話題。
数年前のこと、私が勤めていた塾に、インターナショナル・スクールから普通の公立小学校に転入した男の子が入ってきました。
算数の勉強が遅れていて、小学校の授業についていけず、補習を希望されての入塾です。
その子は、3年生ももう終わりかけというのに、九九を言えず、ひとケタのかけ算ができませんでした。
アメリカにはアメリカの九九があるらしいのですが、それを暗記しなかったようです。
暗記の重要性が理解できない子どもは、日本にも外国にも、どこにでもいますね。
(^_^;)

「ひとケタのかけ算は、計算方法があるわけじゃなく、暗記した答えを書いていくだけだよー」と教えると、彼は、がく然としていましたが、それで理解できた様子で、お母様のご家庭での指導のもと、日本の九九を覚え、何とか答えられるようになっていきました。
「かけ算」とは何なのかが理解できれば、あとは答えを暗記するだけ。
算数も、数学も、そんなことが、案外あります。

かけ算よりも厄介だったのは、繰り下がりのある引き算。
日本とは、やり方が違うのでした。
たとえば、14-8の計算。
日本では、4から8は引けないので、10を借りてきて、10から8を引いて、残りの2を、もとからある4と足して6、と考えていきます。

ところが、彼のやり方は、4から8を引くときに、引けない分はどれだけか、をまず考えるのでした。
すなわち、8から4を引いて、4。
そこで、10を借りてきて、引けなかった分の4を引く。
だから、答えは、6。

これ、私は詳しくありませんが、「シカゴ方式」とか何か、そういう名前のある、アメリカの引き算の方法なんだそうです。
アメリカ全土で行われている方法なのかどうかはわかりませんが。
いずれにせよ、理屈はよくわかりますし、2回引くのは、引いてから足す日本のやり方よりもスマートで、計算ミスも少ない方法のような気がします。

ただし、問題が1つあります。
意味がわかってこの作業をやっているのでないと、後ろの数字から前の数字を引いてもいい、という勘違いをしてしまう子どもが現れること。
その彼も、その症状が出ていて、14-8=4、と答えてしまっていました。
1回しか引いてない。
日本の小学生にも、引きにくいときは後ろの数字から引いてしまう困った子はいますが、それは、どんな場合でも絶対ダメと教えれば、何とかなります。
アメリカの方法では、テクニックとして後ろから引くことがある。
なら、普段から、後ろから引いてもいいじゃん、と規制が緩んでしまう。
そして、定着しない。
そういう可能性が高いように思います。

もっとも、彼の場合は、インターナショナル・スクールではその方法で教わり、家では日本人のお母さんに伝統的な日本の方法を教わって、さらに混乱した様子でした。
いろいろと不運が重なって、本人の能力とは関係ないことで勉強ができなくなることは、ときにあります。

ただ、私には、インターナショナル・スクールから町の公立小学校に転校したことが、一番気の毒なことに思えたのですが、これは、また別の話。


画像は、海の日連休に、富士山からの下山中に撮影しました。











  


  • Posted by セギ at 15:20Comments(3)算数・数学