たまりば

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2018年07月29日

1学期末テスト結果集計出ました。2018年。



1学期末テスト結果集計出ました。2018年。


1学期中間テストの結果が出ました。

数学 90点台 2人 80点台 2人 60点台 3人 50点台 1人

英語 90点台 2人 

じわじわと全員の得点が上がり、定期テストでは開校以来の高得点が続いています。
まだまだ、もっと得点は上がると期待できる、伸びしろの大きい生徒さんも複数います。
今回も、高校数学で満点が出ました。ヽ(^。^)ノ
数学は2科目の平均点を記してあるので、平均だと90点台になってしまうのが勿体ない。
高校英語も2科目の平均点を記してあります。
120点満点の学校は、100点満点に換算してあります。


来たる大学入試改革。
さらに今年度の大学入試の結果。
既に報道されていますので、ご承知の方も多いでしょうが、今年は首都圏の私立大学入試は激戦でした。
理由は端的に、合格者数が絞られたこと。
入学定員を厳密に守らないと大学は国から補助金をもらえなくなるため、今までのように多めの水増し合格者を出すことが年々できなくなっています。
つまりは、それだけ合格率は低くなっています。
そうなると、偏差値の高い受験生がすべり止めを今までよりも多く受けるので、上から順にどんどん受験生が押し出され、これまでは比較的合格しやすいと言われていた大学も厳しくなっています。
今年の受験に関しては、私もそれを実感しました。
え、何でこの子が、この大学に落ちるの?ということは実際にありました。
以前なら模試でB判定ならほぼ合格しました。
今年は、模試でA判定でも合格するとは限らない。
それほど厳しい入試でした。
少子化で大学全入時代と言われていたのに、・・・・。
AO入試や推薦入試に受験生が多く流れるのも、頷ける事態です。

こうしたことも遠因なのでしょうか。
中学も高校も、今年の定期テストは問題の量が増えた学校が多いと感じます。
公立中学の数学の定期テストが大問15まであったりします。
なぜ、こんなに問題数が多いのでしょう?
数学のテストの配点が1問あたり1点とか2点なのです。

従来は、大問8程度で典型題のみ、最後の1題だけ発展問題というテスト形式が多かったのです。
しかし、それでは、解き方の手順を暗記して解いているだけの子が高得点になり、「5」を取る場合がありました。
そうした子は、手順を暗記して解いているだけなので、理解していない可能性が高く、テストが終われば解き方ごと全部忘れてしまうことがありました。
同じ公式や定理を使う問題でも少し形が変わっただけで全く対応できない学力の子の場合もありました。
そういう子が「5」で良いのか?

それはわかります。
しかし、今のように小問が50問あるような数学のテストですと、最後まで到達できない子が多くなります。
知能テストのようです。
とにかくスピードだけが問われ、じっくり考えるタイプの子は得点できません。

うちの塾にも、じっくりタイプの子がいます。
説明してもヒントを出しても反応がないので、わからないのかなあと思いながら様子を見ていると、驚くほど遅いタイミングで、しかし確実に解き始める子はいます。
わからないのではないのです。
時間がかかるだけなのです。
計算も、1行1行何かを確かめながら解いているので、時間がかかります。
正直、計算は、頭ではなく手が計算するように機械的に処理してほしい。
教える側としてそれも本音ですが、1つ1つ頭の中で何かを確かめながら計算しているのは、わかっていないということではありません。
こういうタイプの子は、時間を切られると、プレッシャーを受け、本来の実力を発揮できません。
いつものペースでじっくり解いていれば、最後まで解けなくても80点は取れるはずですが、問題の多さに慌て、パニックに陥り、計算ミスを多発し、しかも、それを見直す時間もなく、実力を発揮できずに終わってしまいます。

そういう子は入試で実力を発揮できない。
だから評価が低くなっても、入試得点とのズレがなくなり、むしろ正確な評価だ。
このテスト形式は意味がある。
テストに強い子が誰であるかを明確にできるのが、今のテストの形式。

そういうことも、わからなくはありません。
現行のセンター試験の数学も、時間配分を失敗したら、ほぼ終わりですから。
スピードは重要です。

でも、・・・・本当に?
計算スピードと正確さでいったら、人間はコンピュータにかないません。
では、コンピュータのほうが、人間より数学ができるということでOKですか?
そちらの方向で勝負しないために、思考力を問う教育や考える授業が重視されようとしているのではないのですか?
何でテストが大量の問題をフルスピードで解く競争になってしまうのでしょう?

知能テストなら、それでいいのです。
でも、数学の定期テストは、知能テストではないと思うのです。

慌てなければ正解できる基本問題を計算ミスでポロポロ取りこぼしている。
でも、後半の発展問題の立式は正しい。
証明問題も、少し減点はあるが、答案の形になっている。
ただ、結局、得点はパッとしない。

そうした子の数学力は、少なくとも以前よりは確実に伸びていると思うのです。
特に、考える力が育っています。
文章題を見ただけで諦めていた頃とは違う。
でも、それを評価する手立てがありません。

アクティブラーニングもそうでしょう。
グループワーク。
ディスカッション。
それも、その場での瞬発力やスピードが問われます。
パッと反応し気の利いた発言ができる子がその場を支配します。
社会で生きていくには、そういう能力も必要です。
でも、数学力ってそれなのでしょうか?

答案を見るたび、色々と考えてしまいます。
足の速い子が勝つように、計算の速い子が勝つのは、1つの物差しとして正しい。
でも、物差しはそれ1つではない。
昨日の自分より数学がわかるようになっていること。
前よりも、勉強が好きになっていること。
それも評価されてほしい。
そうであってほしい。
そう思います。



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    Posted by セギ at 13:05│Comments(0)講師日記
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