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2017年07月10日

三ツ峠山を歩きました。2017年7月。

三ツ峠山を歩きました。2017年7月。

2017年7月9日(日)、河口湖畔の三ツ峠山を歩きました。
6年ぶり5度目の山です。

三鷹7:01発の高尾行きに乗車。
高尾着。7:46。
高尾発。7:47。
向かい側のホームなので、乗り換え1分で富士急直通の河口湖行きの電車に乗ることができました。
この電車、前の4両は河口湖行き。
後ろ4両は大月止まりでした。
こんな便利な電車があるんだなあ。
o(^o^)o
外出する気になれないほど暑いせいか電車はそれほど混雑せず、途中までボックス席に1人で座っていけました。

大月を過ぎると、車窓から富士山が見えてきました。
雲の上に頭だけ出ている富士山です。
終点河口湖。9:34。
駅前にはバス停がいくつもあり、きょろきょろしながら小さな横断歩道を渡って、「天下茶屋」行きのバス停を発見。
とはいえ、そのバス停に他の観光バスがいつまでも停まっていたりして、ちょっと不安になります。
時間になって、ようやく天下茶屋行きのバスが入ってきました。
富士急もこのバスもSuicaが使えました。

バスが出発。
駅前の時計塔が「気温29℃」を示していました。
河口湖も今日は暑くなりそうです。
バスは河口湖を巡り、途中から御坂道を上がっていきました。
舗装されていますが、山の中の林道です。
明るい緑の中をバスは軽快に進んでいきます。

三ツ峠登山口。10:15。
8人下車。
三叉路のところにバス停がありました。
バスは左折して、天下茶屋のほうに去っていきました。
下りた客は皆、三ツ峠に行く登山客のようです。
迷う様子もなく、舗装道路を直進していきます。
私は、道路の端で山支度をして、すこし遅れて出発。10:20。

10分ほど舗装道路を行くと、駐車場とトイレがありました。
駐車場には、登山客の車がぎっしり。
トイレを済ませて、さあここからは舗装されていない山道です。
とはいえ、四駆なら登れそうな広い山道がしばらく続きました。
もう下りてくる人が何人も。
車で来ている早朝登山の人たちかなあ。
山頂の山小屋で泊まった人たちかなあ。
夏の富士山を見るなら、朝のうちが勝負でしょうか。

ヒグラシが鳴いていました。
鳴き声が幾重にも重なって聞こえてきます。
眺望はありませんが、高山らしい林の中を行く、静かな山道です。
道幅は広いままですが傾斜がだんだん急になってきました。
これは四駆も無理かなあ。
キャタピラー車じゃなきゃ無理でしょう。
そう思っていたら、本当にキャタピラーの跡が登山道に残っていました。

昔、この山は高山植物の宝庫で、この季節はそこら中が花だらけでした。
しかし、何にも咲いていません。
これは、どうしたことだろう。
山頂近くになって、やっとチラホラと花が咲いているのを見つけました。
クサタチバナが数株。
ヤマオダマキが数株。
何でこんなふうになったかなあ。
鹿の食害かなあ。
それとも、数年前に甲府を襲った大雪で、植物が根ごと流されてしまったかなあ。
回復するといいなあ。
6年前の花畑を思い浮かべながら歩を進めます。

山小屋への道しるべが見えてきて、いったん山頂らしき広場に出ました。
ヤマオダマキ、ハナショウブ、シモツケソウ。
草むらに高山植物が咲いていて、ほっとしました。
ここからお花畑が再び広がっていきますように。

ここでもういいような気分なのですが、行く手には電波塔の並ぶ開運山が見えています。
見るからに急登ですが、登っていく人たちがよく見えます。
私も行かなくちゃ。
木段から土が流れ落ちてしまっている急坂を登っていきます。
木段は地面から飛び出て、斜めになっています。
これも大雪の後遺症でしょうか。
右手に「危険」とロープが張ってある先は、岸壁のクライミングルートの到達点でしょう。
足を踏み外したら命にかかわるし、上から小石などをうっかり落としてしまったらクライマーにとって危険。
お互いの平和のために、入ってはいけない場所ですね。
最後の登りは新しく整備されて歩きやすい木段になっていました。
山頂。12:00。
予想はしていましたが、富士山は全く見えませんでした。
「本当はこっちのほうに大きく見えるんだよー」
そう教えてくださった方と二人、富士山が見えているようなポーズでしばらく立ち尽くした山頂でした。
先週は曇りだったのに陣馬山から予想外にくっきりと富士山が見え、今週は晴れていたのに、こんなに近い三ツ峠から富士山は見えない。
そんなものかもしれません。
富士山を見るなら秋に来たら良いのですが、三ツ峠に来るならクサタチバナの季節にと、結局いつもこの季節に来てしまいます。
上の画像がクサタチバナです。

さて下山。
苦手な砂まじりの急坂なので、ストックを1本使いましたが、それでも次の一歩がなかなか出ないほどの急傾斜のところもありました。
どう足を置いても滑るのです。
乾いた砂がまぶされている急坂が一番苦手です。
「ここは、いつも厄介だよねー」
後ろからそう話しかけて来た方に会釈して道をゆずりながら、そろそろと歩き、何とか通過。

小屋前のベンチは木陰で快適そうでしたが、「使用料100円」と書いてありました。
トイレ使用料は、ペーパー代や処理費用があるから当然だと思うのですが、ベンチ使用料はどうなのかなあ。
でも、日帰りできる山での小屋の維持は大変だろうなあ。
先ほどの広場に戻って、結局、無料のベンチで昼食をとりました。
日向ですが、ここも快適です。
標高1700mの山頂は、涼しい風が吹いていました。

さて、下山。12:40。
三ツ峠駅への道を下ります。
先程の山小屋のベンチ脇から、まずは急な階段を下っていきます。
かなり急で、壊れているところもありますが、手すりに銀の鎖が張ってあり、安心でした。
道がやや平らになると、ところどころに桟道が。
なかには、ちょっと斜めに傾いている桟道もありました。
これ、濡れているときは怖いでしょうね。
崖崩れが登山道を突っ切っている箇所もありました。
これも、数年前の大雪の名残なのかもしれません。

道が安定してくると、開運山の岩壁が見えてきました。
クライマーが何パーティも登っています。
岸壁の途中のテラスにも数組。
見る分にはルートが明瞭で登りやすそうでしたが、実際にはもう登れないだろうなあ。
少し下っていくと大きなテントが張られてありました。
クライマーたちのものでしょうか。

「落石注意」の看板の立つ登山道を急ぎ足で通過します。
本当に漬物石くらいの石が登山道にゴロゴロ落ちています。
そこを越えると、ようやく、歩きやすい下り道が続くようになりました。
休憩適地の各箇所に、仏教的な名前が付けられています。
三ツ峠は宗教登山の山でもあるのですね。
八十八大師という場所には、草むらにお地蔵さまが赤い頭巾をかぶって沢山並んでいました。
木陰のベンチに座って休憩。
お地蔵さまと辺りの木々が調和しています。
心休まる光景でした。

延々と続くようだった登山道が終わり、いったん舗装道路へ。
道しるべに従って再び短い登山道を行くと、広場に出ました。
そこが達磨石でした。14:40。
大きな石に、梵字が刻まれています。
再び舗装道路。
そこからは、もうずっと舗装道路が続きました。
道の端にはホタルブクロが点々と咲いています。
標高が下がると日向の道はさすがに暑いです。
途中、滝を見物できる遊歩道が。
少し遠回りになるので行きませんでしたが、あっちのほうが涼しかったかなあ。

単調な舗装道路を50分ほど下っていくと、三ツ峠グリーンセンター。
テニスコートやバーベキュー場、バンガローなどのある施設です。
舗装道路はグリーンセンターに突当り、そこを左折。
施設をまわり込んでいくと、本館らしき建物がありました。15:35。
確か、ここで入浴できるはず。
「日帰り温泉」などののぼりがないので、おそるおそる木の自動ドアをくぐると、中は日帰り入浴施設らしい構造でした。
靴を脱いで、受付。
入浴料610円。
受付ではロッカーの鍵を渡されませんでした。
脱衣所に入ってみると、ロッカー式ではなく、棚に大きなカゴが並んでいます。
貴重品を入れる有料コインロッカーは別にありました。
脱衣所も洗い場も空いていて快適でした。
シャワーの出力も良好です。
露天は竹炭風呂。
無色透明で、さっぱりしたお湯でした。

さてお風呂上がりのお楽しみ。
しかし、自販機は「節電中」との表示が。
6年前、やはりここで日帰り入浴しました。
そのとき「節電中」だったのは、東日本大震災の直後で、どこもかしこも節電中でしたから、普通のことだと思っていました。
まさか、6年経っても、まだ「節電中」とは。
電気が足りないという話はあまり聞かないのですが。
発泡酒。350mL、230円。
「節電中」な微妙な冷え具合でした。
お風呂上がりはキンキンに冷えたのを飲みたいなあ。
入浴料をもう100円上げてくれていいから、自販機の節電はやめてくれると嬉しいなあ。
そんなことを思いつつ、さて、駅へ。

舗装道路をとにかく道なりに下っていきます。
「三ツ峠グリーンセンター」の看板と矢印を見る度に、その反対方向を目指します。
やがて高架線が見えてきて、ひと安心。
高架線をくぐってすぐ右折すると三ツ峠駅。
グリーンセンターから徒歩20分で駅でした。

三ツ峠駅発。16:21
この電車が、なんとホリデー快速富士山2号で、三鷹まで直通でした。
でも、まるで「あずさ」のような2席ずつの構造の電車です。
座り切れない客は通路に1人ずつ立っていて、身動きとれない印象です。
三鷹まで乗り換えなしなのはいいけれど、これは三鷹まで立っていくということかあ。
と思ったら、次の都留文科大学前駅で横に座っていた乗客が下りていきました。
降りた人は1人だけです。
何という幸運でしょう。
そこから、三鷹までずっと座っていくことができました。
三鷹。17:49。
まだ明るいうちに三鷹に帰り着きました。





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