たまりば

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2017年06月22日

授業の受け方、ノートの取り方。




少し前になりますが、勉強が得意な芸人さんが勉強のやり方を紹介するテレビ番組があり、何かヒントになることがないかと思って見ていた私は、その中の1つのコーナーに衝撃を受けました。

京都大学出身の芸人さんと、勉強が苦手な芸人さんの2人が、同じ世界史の授業を受けて、その後にその授業内容に関するペーパーテストを受け、その成績を比較するという実験が行われたのです。
京都大学出身の芸人さんの使う筆記用具はシャーペン1本でした。
板書されたことや先生の説明で気になったことなどメモしながら、基本、ずっと板書と講師の顔を見ています。
一方、勉強ができない芸人さんは、先生が板書した通りの色でノートをとろうとカラフルなペンを出しては片付け、出しては片付け、板書をノートに書き写すのに精一杯で、話を聞いている様子がないのです。
板書を書き取ることだけに必死なのでした。

その後のペーパーテストの結果は、
京都大学出身の芸人さんは1問ミスしたのみ。
勉強が苦手な芸人さんは、0点。
見ていて、背筋が寒くなる結果でした。

色使いのことに関して言えば、先生の板書する通りの色でノートを取ること自体は私は悪いことではないと思っています。
重要度がひと目でわかりますからね。
ただ、勉強が苦手な芸人さんのやっていたことは、目を覆うようなことでした。
黄色いチョークが使われているところは、黄色で書こうとするのです。
ペンケースからガサガサと黄色を探し、結局、黄色のマーカーで字を書いていました。
先生が黒板で黄色を使うのは強調したいところだからでしょうに、白いノートに黄色いマーカーで字を書いたら、読めないですよ・・・・。
なぜ、黄色を他の色に転換にする知恵がないんだ?
緑とかにすればいいのに・・・・。
そもそも色探しに時間がかかりすぎていました。
授業を受けるときは、よく使う色のペンをあらかじめ机の上に出しておけばいいのです。
よく使う色を1本のペンに集めて自分用にカスタマイズした4色ボールペンを使用するのも良いですよね。
ペンをいちいち探すという無駄なことに授業時間を割き、どの色にするかに必死で、肝心の授業を聞いていないのは、いくら何でもまずいです。

字を書くこと自体にも時間がかかる人のようでした。
きれい汚いということではなく、自分が後で読みやすい字を安定したスピードで書いていく。
そういうことができない子は、勉強が苦手な子に確かに多いなあ・・・・。
時間がかかるだけでなく、板書を書き写している間はそれに必死で、授業を聞いていないことも課題です。
まとまった語句ごとに書き写すということができず、1文字見てはその1文字を書き、また1文字見てはその1文字を書く子は、板書を書き写すのが苦手な子に多いですね。
でも、本人は、一所懸命授業を受けているつもりでいます。
ああ、勉強が苦手って、こういうことだ・・・・。
見ていて悲しくなってしまう映像でした。

番組を見て、それに付随して考えたことは、授業の受け方で本人が損をしていることはまだまだあるなあということでした。
個別指導でも、勉強が苦手な子は、私が期待しているような行動はとりません。
「はい。次の例題を解説しますよ」
と言っても、目がテキストの例題のところに動きません。
仕方なく指さすと、一瞬そこに目が行きますが、またすぐ逸れていきます。
問題の内容を理解してくれないことには解説ができません。
そこで私が問題を音読すると、その間、ペンを出したりノートを閉じたり開いたりと余計なことをしています。
数学の問題文を音読を聞いて理解できますか?
そして、私が解説を始めると、今度は解説は聞かず、テキストの問題を読んでいます。
( 一一)
つまりはマイペースなのですね。
自分のやりたいことをやりたいときにやってしまい、授業のペースに合わせることができないのだと思います。
相手の言動の目的が理解できないのでもあるでしょう。

個別指導でこれですから、学校の授業をその子がどう受けているかを想像すると、気持ちが沈みます。
「学校の授業がよくわからない」
と本人は不満を漏らしたりするのですが、
「でしょうねえ・・・・」
以外の感想のもちようがないことも多いのです。
学校の先生が、特に大切なことだから、
「はい。黒板を見て」
などと声をかけても、その通りに行動できていなのではないでしょうか。

そうした子たちは、私が解説をしているときに、テキストの解説をじっと読んでいて顔をあげないことも多いです。
わざわざ個別指導を受けにきて、テキストの解説を読んでいます。
彼女たちは、学校の先生が説明しているときにも、独りで教科書を読んでいるのかもしれません。
そうして、
「わからない。わからない」
と思い続けている・・・・。
教科書を読むのは大切ですが、授業中に読むように指示されたとき以外は、予習か復習のときに読むほうが有効です。
特に予習として1回教科書を読んで、理解できるかできないかだけでも確認しておけば、授業を受ける姿勢が違ってきます。
でも、授業中に教科書を読めば時間が短縮できて能率的だと本人は思うのかもしれません。
授業中に独りで自習しているようなものなのですが、本人はそれが合理的だと思っている可能性があります。
先生の解説がよくわからないからテキストの解説を読むのだと本人は思っているかもしれせん。
先生の長い解説を聞くよりテキストの解説を読んでささっと理解したいという気持ちも働いているでしょうか。
結局、それで理解できないから個別指導を受けに来るのですが、そこでも同じことを繰り返してしまいます。
成績不振の子は、自分の授業の受け方が下手だということに気づいていません。
そこに課題があります。

個別指導では、そういう本人の授業の受け方の課題にあわせて授業方法を変えています。
しかし、自覚して治せるものなら本人の努力で治したほうが良いだろうなあとも思います。

上の番組の話に戻れば、秀才の芸人さんの言葉が印象的でした。
「小学生の頃から、僕は先生に『おまえとは授業中によく目が合う』と言われてきた」
秀才は、授業を受けるときは顔を上げ、常に全力で先生の話を聞きます。
その当たり前のことに気づくだけで変わっていくことがあると思います。



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