たまりば

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2017年03月26日

学年末テスト結果集計出ました。2017年3月。


学年末テストの結果が出ました。
以下の通りです。

数学
90点台 1人  80点台 2人 70点台 1人 50点台 1人 50点未満 2人
英語 
90点台 3人 80点台 1人 70点台 1人 60点台 1人 50点台 1人 50点未満1人


中学・高校の数学のテスト勉強は、どこに力点を置くべきかが子どもの学力によって異なり、そこの対応が難しいところです。

公立中学に通う子に多いのが、基本問題しか解かない子です。
学校から配られている教科書準拠ワークの「基本問題」「A問題」などのページはそれなりにやりますが「B問題」のページは解けなくてもいいと思っている様子です
「わからない」
「難しい」
と本人は言うのですが、公立中学のワークの「B問題」は、大抵の場合、最後の別枠の1問だけは本当に応用問題でも、他は「標準問題」です。
わからないことはないし、難しいこともなく、解けないと後で困るものばかりです。
一般都立の入試問題も、そのくらいのレベルですから。
勿論、定期テストもそのレベルの問題が多く出ます。
しかし、本人はそのことに対して無自覚です。

小学校からその傾向は表れているのかもしれません。
カラーテストの表の面さえ解ければ良い。
裏の面は応用問題だから、自分は解けなくて良い。
そう思い込んでいないでしょうか?

勿論、現時点でそういう学力の子もいます。
とにかく基本問題だけはきちんと解けるようになろう。
当面そういう学習目標の子もいます。
でも、「あなたは裏の面も解けなくちゃ」という学力の子が、裏は応用だから自分は関係ないと思い込んでいることがあります。
応用と言ったって、受験算数のような問題が出ているわけではありません。
少し難しいだけで、学校で学習する内容の枠内の問題です。

何でこうなるのだろうと不思議に思います。
自己評価が低いのでしょうか。
あるいは、意識が低いのでしょうか。
難しいことをやらずに済ますほうが楽だからでしょうか。
素質があるのに勿体ない。
そういう子は案外多いです。

ただ、そういう子の成績は上げやすいのです。
集団指導塾に通っている間は、面倒くさがって宿題をきちんと解かなかったり、
「わからなかった」
と言い訳して済ませていた子も、個別指導ではそうはいきません。
その子の学力は手応えですぐにわかってしまいます。
「わからなかった」
と本人が主張しても、本当にわからない問題か、考えればわかるのにわからないと決めつけて解いてこなかったかは、講師は判断できます。
本人がしぶるのを叱ったり励ましたりしながら、できるだけその子が自分の手を使って解くようにしていけば、だんだんと頭の中に道筋はできてきます。
本人が勝手な判断で「自分には関係のないもの」と思い込んでいたレベルの問題を解くようになれば、当然学力が上がります。
「難しい問題ばかり解かされて嫌だなあ」
と最初は思っていたとしても、実際にテストの得点が上がれば、これで良いのだと本人も納得するようになります。


一方、私立や都立の中高一貫校に通う子の中には、逆に「応用問題さえ解ければ」と思い込んでいる子がいます。
しかし、本人に足りないのはむしろ基礎力です。
こういう場合、成績を上げるのはそう簡単ではありません。

数学の定期テストは前半が基本問題、後半が少し難しい問題というわかりやすい構成になっている場合がほとんどです。
その中でも、本当の応用問題は最後の1問だけという構成のテストは多いです。
本人は過度に応用問題にこだわるのですが、実際のテスト結果を見ると前半でぽろぽろ失点しています。
計算ミスもありますが、それ以上に、基本的な公式や解法が身についていないのを感じる答案です。

テスト対策をしている間、
「定期テストというのは、そんなに難しいものではないよ。問題の難易度は普通だから、基本をしっかりやろう」
と言っても納得せず、
「うちの学校のテストは難しい。応用問題が出る」
と主張します。
「応用問題は最後の1問だけだよね。あれは、今は解けなくてもいいよ。あれを解こうとする時間があったら、見直しをしよう」
そう助言しても、なかなか納得してくれません。
応用問題さえ解けるようになれば自分の成績は上がると思い込み、諦めがつかない様子です。

「80点台を取れるようになったら、応用問題をやろう。でも、今はまだ50点も取れないのに、最後の応用問題を気にすることに何の意味があるの?」
「だって、テスト当日にノートを提出しなければならないから」
学校の教科書準拠問題集からテスト範囲が指定されていて、テスト当日にノートを提出しなければならないことを気にしている様子です。
「解けない応用問題は解答を赤ペンで書き写せばいいよ。そういうふうに学校で言われているでしょう」
だって、テストに出るから」
「問題集と同じ問題は出ていませんよ。テストの応用問題は本当に応用問題じゃないですか」
「だって、最後の問題は、1問7点ですよ」
「・・・・あなたは基本問題で何点失っているの?」
「・・・・・・」
こんな会話を続けていると、相手の生徒は傷つくし、私も気が滅入ります。
ろくなことがないのですが、ここまで言わないと諦めてくれないほどに、「応用問題さえ解ければ」という幻想に取り付かれている子もいます。

学校側としては、数人でも有名大学の理系に進学する子がいますので、その子たちを伸ばすためにかなり高度な課題も出すのだと思います。
これは全員が取り組むべき課題かなあ?と思われる内容も含んでいます。
一方、定期テストの問題は生徒全体の学力にあわせた標準的なレベルのもので、基礎をしっかり固めておけば80点は楽に取れる内容です。

学校の先生も、生徒によっては発展問題・応用問題を解くのは無理だとわかっているので、ノートを点検する際に、応用問題を自力で解いていないからといって平常点を下げるようなことはしません。
しかし、そういうことをわかっていない生徒が多いです。
丸が多いノートのほうがいいのだと誤解して、解答を見ながら解いたのに全部赤丸をつけてしまう場合もあります。
それは解答を丸写ししたノートと見た目が同じなのでむしろ印象が悪いよと助言しても、それすらなかなか納得しない子もいます。

教わって解いた応用問題や、解答解説を見ながら解いた応用問題は、その類題を何題も解くことで定着します。
しかし、そうしたことに時間をかけられるのは、基礎が身についている子に限っての話です。
公式通りに当てはめれば解ける基本問題でも自力で解けるかどうかわからない学力の子は、テスト前に本当に公式を覚えているか確認しなければなりません。

特に、家庭学習では教科書や問題集の解答解説を見ながら問題を解くことが常態化している子は危険です。
本人はスラスラ解いているつもりでも、公式や解法を見ながら解いているだけなので、解答解説がないと基本問題も解けない可能性があります。
そのことを自覚してもらい、何も見ないで基本問題を解けるように練習するのがその子に対するテスト対策です。

一方、本人は「そういう勉強は自分でもできる」と思っています。
その子の勉強方法では、教科書の例題や問題集の解答解説を見ながら単なる代入をしているだけで、学習が空洞化しているのですが。
真面目に時間をかけて勉強しているはずなのに、学習した内容が頭にとどまっていないのです。

しかし、わからないときに教科書の例題を参考にしたり、いっそ解答解説を見て確認したりというのは、勉強法として悪いわけではありません。
勉強が得意な子も、それはやっています。
勉強が得意な子の勉強法と表面上は似ているということが、この問題が解決しない原因なのかもしれません。

勉強が得意な子は、自分が例題を参考にしたことや解答解説を見たことを自覚しています。
それは「自力で解けなかった問題」です。
当然、問題にチェックを入れます。
解けなくて悔しかった記憶とともに、その問題の解法は鮮明に記憶に残ります。
だから、次に類題を解くときに、
「あ、これはあの問題だ」
と気づいて、今度は自力で正答することができます。

基本問題が解けない子は、解答解説を見ながら解いたことに無自覚です。
「自力で解けなかった」
と思っていません。
だから、基本問題はチェックしません。
チェックを入れるのは、難しい応用問題ばかり。
解答解説を読んでもわからない問題だけが「自力で解けなかった問題」という判断をしている様子です。
そして、テスト本番で、基本問題も解けないことに自分で驚き、動揺してしまいます。

不本意な点数の答案が返ってきてからの反省も的外れです。
わかっていたのに、度忘れしたー。
うっかりしてたー。
やっぱり、うちの学校のテストは難しい・・・。
・・・・と、分析もそんなふうに間違っていることが多いです。

基本問題を自力で解けますか?
解答解説を見て理解できることと、自力で解けることとは違うんですよ。

このつらい現実を認めて、やり方を変えることができた子は、成績に変化が見えています。




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