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2016年12月31日

北八ヶ岳・天狗岳に登ってきました。2016年12月。

北八ヶ岳・天狗岳に登ってきました。2016年12月。

2016年12月24日(土)、北八ヶ岳を歩いてきました。
三鷹駅7:31発。立川であずさ3号に乗り換え。7:52。
自由席に座れて朝からラッキーです。
座席の前には「あずさ50周年」と書かれてありました。
そういえば、先日、特別列車「あずさ2号」が新宿を8:02に出発したニュースを読みました。
50周年記念だったのですね。
8時ちょうどのスーパーあずさ5号が出た直後の過密ダイヤだ凄いなあと余計なことに感心しながら読んだ私は、あずさファンです。
あずさは八ヶ岳にも南アルプスにも北アルプスにもつながっていますから。
ヽ(^。^)ノ

茅野駅9:51着。
駅から歩道橋を渡り、向かい側のビルでトイレを済ませ、階段を下りていくと、バス待合所。
ここで渋の湯までの往復切符を購入。
バス停には既にザックの長い列ができていました。
前日の天候が今ひとつだったので、24日出発に変更した人が多かったのでしょうか。
いつになく混雑していました。
そんなわけで、バスは2台到着。
ゆったりと乗っていくことができました。
天候は冬型で関東地方は快晴の本日ですが、車窓から見る八ヶ岳は雲の中。
でも、切れ切れの雲なので、午後から晴れていくかもしれません。

渋の湯。11:25。
ここのバス停周辺の道路が乾いているのを初めてみました。
雪がなーい!('_')
ともかく支度をして出発。
家で書いてきた登山届をポストに入れて橋を渡ります。
うわあ。登山道がいきなり凍ってるー。
ツルンツルンです。
今日は高見石小屋まで行くのですが、こちら側の道は沢が近いので崖っぷちのところも少しありますし、多少アップダウンもあります。
やばいな、これは。
少し広いところでアイゼンを装着しました。
後ろから人が来たら迷惑になるからと慌ててつけたら、うわあ、アイゼンが登山靴のコバにちゃんと入ってなーい!
なので、またつけ直し。
こんな初歩的ミスを犯すとはー。
いや、そもそも、こんな麓でアイゼンをつけているのがもうダメダメなので、経験者っぽいプライドはこの際捨てましょう。

しぱらく歩いていくと、丸太3本を組んだ少し長い橋が見えてきました。
横板が少なく、丸太の上は凍っています。
下は冷たい沢。
水が轟々と流れています。
アイゼンを着けて良かった。
これは、夏に歩いても怖そうです。
こんなところ、あったかなあ。
いつもは雪に埋まっているから気がつかなかったのでしょうか。

さらに行くと、やや広い沢の徒渉。
まだ凍っていないところもあり、足の置き場に気をつけながら渡りました。
これは、夏のほうが私は苦手かもしれません。

次は、賽の河原の入り口にある岩場のトラバース。
岩が露出している分、普段の冬より歩きにくくなっていました。
そして、賽の河原に突入。
大きな岩がゴロゴロしている荒涼とした場所です。
コースを示す岩の赤ペンキがはっきり見えました。
この岩が全て雪で埋まり、視界1メートルくらいの吹雪の中を下った年もありました。
あのときは、頭だけ見えている赤旗が頼りでした。
今年は、岩と氷の道です。
上空には青空が見えてきました。

賽の河原を登りきると道は緩くなり、雪をかぶったシラビソの森の中を歩く雪道散歩となりました。
積雪量も増えて、もう凍結箇所もありません。
やっと楽しい雪山歩きです。
でも、楽しい道はあっという間に終わり、高見石小屋到着。13:40。

早速ビール。500mL700円。
小屋に入ってすぐのストーブの前で暖を取りながら、昼食とビールを楽しんでいると、次々お客さんがやってきます。
ここの名物は、揚げパンのようです。
外のベンチで休憩している団体さんのほぼ全員が揚げパンを注文した様子でした。
小屋のお兄さん、大忙し。
そんな中、1人、お客さんが中に入ってきて、
「揚げパン、お土産に持ち帰ることはできますか?」
と尋ねました。
小屋のお兄さん、
「1つには、追加料金がかかります。もう1つ。冷めるとまずいです」

私のすぐ後に小屋についた泊り客も揚げパンを注文しました。
揚げたてのパンの写真を撮っている横を通りながら、お兄さん、
「そうやって写真を撮っている間に、冷めてまずくなります」
・・・・あやうく、ビールを吹くところでした。
このお兄さんの直截なしゃべり方、わかりやすくて私は好きだな。

寝る場所は2階で、すでに布団がぎっしり敷き詰められていました。
これも今回が初めてでした。
今日は宿泊客が多いので、そのようにしたとのことです。
私の寝る場所は階段の横。
なかなかに高度感がありましたが、荷物を置く場所が他より広いので、ラッキースペースかもしれません。
ここに泊まるのは3年ぶりくらいです。
夜間のみ使用できるトイレが2階に出来ていました。
昔は、外トイレしかありませんでしたから、夜のトイレは大仕事でした。
便利になりましたね。

2階にもストーブと、そして豆炭こたつ。
こたつに入ってのんびりと「何にもしない」を楽しんで、さて、5時半に夕食です。
すき焼きふうに味付けされた牛肉とシラタキがメイン。
キャベツがたくさん添えられているのが、むしろ雪山としては贅沢です。
そして湯豆腐。

夜は星空観測会が開かれました。
先程のお兄さんが、小屋の前のテラスで、強く細い光の出るライトで星を指しながら説明してくれました。
カシオペアがくっきり見えました。
そこから北極星を特定。
北斗七星はまだ地平線のあたり。
オリオン座は横に寝ています。
星の説明もわかりやすいなあ。

さて就寝。
2時間おきくらいに目は覚めましたが、合計するとたっぷり寝て、朝6時起床。
朝食は6時半。
ロールパンの朝食でした。
プレーンオムレツと、キャベツ。
インスタント・コーヒーか紅茶を自分で作って飲みます。

さて、今日は忙しい。
天気が良いので天狗岳まで登ることにしました。
もたもたしないよう、小屋前からアイゼン・ピッケルを準備。
出発。7:10。
雪道の歩きやすい登り坂を行きます。
中山展望台。8:05。
ここから稜線なので、ジャケットを着て、再び出発。
黒百合ヒュッテからの人たちとすれ違い始めます。
中山峠。8:35。
ここから本格的な天狗岳への道です。
歩きやすい平坦な雪道と急な登り、そして岩場が繰り返されます
頂上直下の斜面をトラバースする箇所を長く感じました。
しかし、こういうところを私はあまり怖いと感じないのは何故だろう。
アイゼンとピッケルを信用しているからかなあ。
無雪期でストックも持たずに崖っぷちの道を歩くほうが怖いなあと感じます。
そんなことを考えているうちに、東天狗岳山頂。9:25。

天狗岳は双耳峰です。
向かい側の西天狗岳から団体さんが下りてきている様子が見えました。
今までは山頂は吹雪だったり強風だったりで、とてもそんな気にはならなかったけれど、今回は西天狗まで行けそうです。
予定にはなかったけれど、時間もまあ大丈夫かな。
足を伸ばすことにしました。

東天狗の山頂にはそれなりに風が吹いていたので、吊り尾根の風に気をつけなければと思ったのですが、山頂から一歩降りると風が止み、吊り尾根は無風でした。
快適な稜線漫歩です。
最後の登りを行くと、西天狗。9:50。
大展望が広がりました。
道しるべの向こうに赤岳などの南八ヶ岳の山々。
目を少しずつ西に転じると、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの山脈がくっきりと見えます。
北アルプスは大キレットがはっきりと目視できます。
素晴らしい眺望でした。

さて、戻ります。
吊り尾根から少し登り、途中からトラバース道へ。
あとは来た道を戻ります。
登るときはこの急なところを下るのは嫌だなあと思うのに、さらに険しい道を歩いた後だからか、下るときには厳しいとは感じなくなっていました。
やはり、天狗岳は良い雪山トレーニング場所です。

黒百合平。11:00。
小屋前のベンチでピッケルを片付け、ストックを用意し、そして昼食。
昨日の朝コンビニで買ったパンがぺったんこに潰れていました。
それを食べようとして、なかなか飲み込めず、ああ疲れているんだと実感。
やはり自覚しているより緊張していたようです。
ほぼ1年ぶりの雪山でしたから。

さて下ります。11:30。
凍結が予想されるので、アイゼンはつけたまま。
結局、今回はずっとアイゼンをつけていました。
もっとふかふかの雪道をアイゼンなしで歩きたいなあ。
雪が少ないため、鉄網の橋がむき出しのところも多かったです。
氷の川のようになっている道も。
それでも、アイゼンをつけていれば特に問題はありません。

渋の湯。13:10。
温泉の入り口前の階段での登山者の支度を禁ずる掲示が出ていました。
宿泊客から苦情でもあったのかなあ。
バス停前にザックを置くようになり、それがバスの順番待ちも兼ねているので、それはそれで合理的なシステムになった気もします。
お風呂セットを持って中へ。
入浴料1000円。
ここは変わらない木の浴室・浴槽です。
昔ながらの温泉の雰囲気が嬉しい。
さて、お風呂あがりは自販機のビール。350mL。360円。
茅野駅行きバスは、14:55発。
今回も2台やってきて、1人2座席でのんびり帰ることができました。


さて、今年も1年お世話になりました。
皆さま、ありがとうございました。
今年は、年賀状は失礼させていただきます。
良いお年をお迎えください。




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    Posted by セギ at 16:08│Comments(2)
    この記事へのコメント
    新年おめでとうございます。

    いつも素晴らしいブログを読ませていただいてます。
    今年もよろしくお願いいたします。
    Posted by すこや at 2017年01月02日 20:27
    すこやさま、コメントありがとうございます。
    読んでいただけるだけで励みになります。
    今年もよろしくお願いいたします。
    Posted by セギセギ at 2017年01月06日 21:51
    ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
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