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2016年11月14日

鶴寝山から大マティ山を歩いてきました。2016年11月。

鶴寝山から大マティ山を歩いてきました。2016年11月。

2016年11月13日(日)、鶴寝山と大マテイ山を歩いてきました。
中央線上野原駅下車。8:25。
先月、権現山を歩いたときに乗ったのと同じ松姫峠行きのバスに乗りました。
前回もそうでしたが、バスの乗車口で待っている係員の方は、乗客に行き先を訊きます。
バス会社の方ではなく、小菅村の職員の方なのかな?
「どこに行くの?」
「松姫峠まで行きます」
「じゃあ、これ持っていって」
と、小菅村登山ガイドと書いてあるパンフレットをいただきました。
「温泉行く?小菅の湯」
「行きます」
「じゃあ、割引券あげよう」
ポケットから取り出した、100円引きの割引券もいただきました。
わーい。ヽ(^。^)ノ

バスは満席。
私の他に数人の高校生が立っていました。
わいわいと賑やかにバスは出発です。8:30。

市街地を抜けると、景色は途端に山深くなり、紅葉が目立ち始めました。
今年は秋の天候不順があったから、紅葉は今ひとつかなあ。
それでも、ときどきハッとするような赤いカエデの木があります。
要害山の登山口で下りた人がいて、高校生たちは遠慮して座らないので、そこからは有難く一番前の座席に座らせてもらいました。
広いフロントガラスから紅葉を堪能。
ギリギリの道幅のところに入っていくバスにも感動。
凄い運転技術だなあ。

色々な山の登山口を通っていくバスで、登山口の度に乗客は1人2人と降りていきます。
鶴峠バス停。9:35。
ここで乗客の大半が下りていきました。
中高年の10人ほどのパーティ。
そして高校生の団体14人。
顧問の先生が人数を申告し、一気に支払って降りていきました。
そうかあ。
やっぱりみんな奈良倉山から縦走するんだなあ。
紅葉をゆっくり眺めたいし、温泉もゆっくり入りたいから、私は松姫峠からにしたのですが、奈良倉山とつないで歩く人のほうが多いのかもしれません。

急にガランとしたバス。
後ろを振り返っても、乗客は5~6人でした。
次のバス停は小菅の湯。
ここでも2人降りていき、心細さがつのります。
運転者さんが、
「帰りはここから乗られますか?」
と問いかけるのに声も出ず、コクコクと首を振って応えると、
「今、ロータリーが工事中なので、帰りのバスもここから出ます」
私は再び、無言で首をカクカク。
知らない山だし、奥深い山だし、今年は熊が多く出没しているし。
だんだん緊張してきました。

終点、松姫峠。10:15。
バスの下車口から少し戻る位置にバイオトイレがありました。
そのトイレの横が登山口です。
「牛の寝 大菩薩峠登山口」と縦書きに書かれた渋い道しるべが立っていました。
大菩薩峠まで縦走できる距離なのです。
随分と遠くまで来たなあという気持ちになりました。

熊鈴を腕につけてリンリン鳴らしながら出発。
緩い登り坂の先、少し傾斜が急になったところで、親子連れが休憩していました。
お父さんと小さい女の子です。
「お父さんが下りるぞと言ったら、絶対すぐに山を下りるからね」
はしゃぐ女の子にそう言い聞かせています。
うん、大事なことだな。

さらに行くと、若い女の子が1人、下りてきました。
案外、人がいる。
良かった。ヽ(^。^)ノ

登山道は既に落ち葉がぎっしり積もって、その下に石や木の根が隠れています。
ちょっと危ないかなと感じ、ストックを出しました。
これで歩行は安定。
傾斜の緩い山がさらに歩きやすく緩くなって、スタスタ歩いていけました。

鶴寝山。10:45。
あっという間に1つ目のピークに到達。
ベンチが2つあり、山頂標識は新しいものでした。
かなり観光的に整備されている印象です。
朝もらったパンフレットにも載っているコースですし。

少し行くと、道は2つに別れました。
左は「日向みち」。
右は「巨樹のみち」。
どちらも惹かれるネーミングですが、巨樹の道を選択。
落ち葉に登山道が隠れているから余計にそう感じるのでしょうが、道なき林の中を歩いているようでした。
落ち葉の踏み跡は明瞭で、迷うことはないのですが。
神様として祀られるほどの巨樹ではないのですが、そこそこ大きいなあと感じられる木がそこかしこに。
これはブナかな。
これはカエデだな。
1本1本確かめながら歩いて行くと前方に2人の登山者を発見。
一定の距離を取りながら、その2人の後をついていき、気がつくと道は崖っぷちを行くようになりました。
あれ?
後で地図を見直したところ、いつの間にか日向みちのほうに入ってしまっていたのです。
右手の大きな尾根がどんどん高くなっていて、そのまき道を歩いている形です。

失敗しましたー。((+_+))
他の人に安易についていくから。
自分で地図で確認すれば良かったのに。
尾根道を歩く予定だったのになあ。
そこは広い尾根道で、道迷いを起こしやすく、「大迷い」から「大マテイ山」と名付けられたという説もあるそうです。
美しい森の広い尾根道、歩きたかったなあ。
崖っぷちの道、好きじゃないのになあ。
しかし、今さら戻るのもなあ。
やってくる人がもしいたら、この道ですれ違うの怖いしなあ。
というわけで、そのまままき道を行きました。
崖っぷちの道は南面なので、日差しが明るく、紅葉が輝いています。
今日一番の紅葉をそこで見ることができました。
斜面に立つ木は寒暖差が大きく、紅葉もひときわ赤くなるのでしょうか。
しかし、道幅が狭く怖いのでザックからスマホを出せません。
写真には撮れなかったけれど、この紅葉を見られたから、この道でも良かったかな。

途中、道しるべがあり、そこからジグザグに稜線へと上がっていく道がありました。
上がりきると、すぐに大マテイ山の山頂。11:40。
上の写真はそこで撮影したものです。
山頂標識とベンチが2個ある他は、周囲は漠然と平らで、山頂というより林の中という印象でした。
木が育って眺望はほとんどないですが、晩秋の林が味わい深い。
いい山に来ました。
ベンチに座って、のんびり昼食。

さて、出発。
緩く下っていくと、先ほどのまき道に再び合流する道もありましたが、道しるべにしたがって広めの道を下っていくと、大ダワ。12:10。
大ダワとは開けた広場につけられる名称。
棚倉小屋跡とも呼ばれるところで、確かに小屋がここにあったのだろうと感じられる平坦地でした。

ここからは再び左が切れ落ちた崖っぷちの道が続きました。
ここは他に選択肢はなしです。
道幅はそこそこあり、そんなに危険なわけではないのですが、何となく緊張する道がずっと続きます。
こういう道は苦手だー。
落ち葉が積もっているのも滑りそうで何だか嫌です。
途中に桟道もありました。
しっかりした造りですし、注意すれば平気ですが、これも苦手です。

しばらく行くと、道が2つに別れている印象の場所に出ました。
左は今まで同様に下っていく崖っぷちの道。
右は尾根に登っていく道。
その真ん中の木にピンクのテープが巻かれ「小菅の湯」などの行先が書いてありますが、どちらを示しているピンクテープなのかよくわかりません。
まだ早いとは思うんだけど、ここがモロクボ平かなあ。
だとしたら、右の道を行かないといけないんだけど?
試しに右の道に入ってしばらく尾根を登っていくと、足元がフカフカしてきました。
見た目は登山道なのですが、ここは人が歩いていないなあ。
そこで分岐まで戻り左の崖っぷちの道を行きました。
やはり足元が硬い。
よく踏まれている登山道です。
それで正解でした。
しばらくすると、2個目の桟道。
ここも注意して通過。

その先、道は大きく右に旋回して下っていき、しばらく行くと、平らな林が広がりました。
ここがモロクボ平。13:10。
道しるべもありました。
地図上でも、等高線がそこだけ真っ白になっているところです。
気持ちの良い広葉樹の林が広がっていました。

やがて、道はうす暗い植林帯に入り、ジグザグに下り始めました。
田元への道を左に分け、道はさらに急斜面に作られたジグザグ道に。
ほぼ180°Uターンするように行っては戻って急斜面を下っていきます。
薄暗くて心細いところですが、車の音がもう聞こえてきているのが励みになりました。
斜面を降り切り、小さい道しるべの通りに左に曲がると、橋。
コンクリートのしっかりした橋を渡ると、もう舗装道路でした。
あとは、要所要所に道しるべがあるのでその通りに舗装道路を歩いていき、小菅の湯へ。14:00。

建物に入って左手が下駄箱。
下駄箱の鍵を受付に出すシステムでした。
3時間620円。
割引券を朝もらったので、さらに100円引き。
安いなあ。

脱衣所のロッカーは30Lザックならば入る大きさでした。
洗い場は15個ほど。
まだ14時なので空いていました。
温泉の泉質は高アルカリ性。
浴槽がいくつかあります。
普通の内湯。寝湯。打たせ湯。
露天は、普通の露天。五右衛門風呂。ハーブ湯。
普通の露天が一番濃い印象で、肌に小さい泡がつき、ツルツルしました。
ぬるいハーブ湯と行ったり来たりすれば、いつまででも入っていられそうです。

さて、入浴後のお楽しみ。
あれ、ビールの自販機は?
村営の真面目な施設ですと酒類を販売しないところもあるので、ここもそうかなあとキョロキョロしながら受付ロビーまで戻ってくると、入り口の下駄箱とは反対側に酒類の自販機がありました。
どれも350mL。
麦とホップ200円を購入。
ロビー奥のソファに座って飲みました。

15:00。
飲み終わって、少し早いけれどバス停が遠いようなので受付に行くと、そこに朝の高校山岳部の顧問の先生がいました。
「14人分まとめてあるはずなんですが」
と、また人数を言って下駄箱の鍵を受け取っていました。
鶴峠から縦走してきた高校生に追い付かれちゃった。
私もいつになく長風呂してはいましたが、それでも30分と違わず到着したのでしょう。
さすがに高校生は速いなあ。
私も今度は春に来て、奈良倉山から縦走しようかな。
大マテイ山の広い尾根道を歩けなかったのも心残りですし。

朝、運転手さんが言っていたように、普段なら小菅の湯の建物の前まで来るバスは、ロータリーが工事中のため駐車場の一番端までしか来ません。
そのバス停には既に行列が。
バスは駐車場で2台待機していました。
15:15。乗車開始。
1台目に無事に座れました。
15:25。定刻にバスは出発しました。




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