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2016年07月18日

奥高尾 ヤゴ沢コースを歩きました。2016年7月。

奥高尾 ヤゴ沢コースを歩きました。2016年7月。


2016年7月17日(日)、本当は富士山に登る予定だったのですが、どうも雲が多いので、諦めて今週も奥高尾を歩きました。
前日の夜、天気が悪くても楽しめる山はないのかなあと、届いたばかりの今月号の「山と渓谷」を見ていたら、巻末の「週末に楽しむローカル低山・郷山めぐり」というコーナーに、ヤゴ沢から景信山に登るコースが紹介されていました。
知らないコースです。
登山地図にも載っていません。
道しるべは整備されていないが、難度は「靴1つ」。
しかし、こういう山案内のライターさんは、本人は山岳登攀やら雪山登山やらで感覚が麻痺しているので、低山の難度を適正に分類できないことがあります。
「注意して歩こう」くらいの記述が、おっそろしく険しいところだったりします。
用心、用心。

三鷹駅8:04発の中央特快に乗って、終点高尾駅下車。
北口バス停から「小仏」行きバスに乗り、終点下車。
支度をして、まずは舗装された林道を登っていきます。
普通に景信山に登るときのコースです。
いつもの登山口は、東尾根登山口というのですね。
それを見送って、さらに林道を登っていきます。

道路の舗装が終わるとすぐに右手に小さい沢が見えてきました。9:30。
それがヤゴ沢。
その沢の右岸に登山道がありました。
これが市販のガイドブックにも登山地図にも載っていない登山道であることが信じられないほど広い道でした。
大人2人が横に並んで歩ける広さです。
上の写真がそれです。

しばらくこの道幅の道が続き、細い丸太を10本組んだ、しっかりした木橋で沢の左岸に渡ると、そこから道は細くなりましたが、それでも十分に登山道らしい道幅は保っています。
踏み跡も明瞭でした。
幾度が木橋を渡り、沢の本流と別れ、枯れ沢を右に見ながら少しずつ道は登りになっていきました。
途中に、水場がありました。

奥高尾 ヤゴ沢コースを歩きました。2016年7月。

奥高尾の水場というと日影沢の水場しか知りませんでしたが、こんなところにもあるんですね。
水量は少ないけれど、清浄な印象の水場でした。

道は植林帯の斜面をジグザグに登っていきます。
日陰の斜面を涼しい風が通っていきます。
植林の下に繁茂する夏草の上をアサギマダラがふわふわと飛んでいきました。

見上げた木々の間から空が見え始め、ポンと飛び出たのが、景信山の急坂の下。10:15。
小仏峠方向から歩いて来ると、ここから景信山の山頂直下の急坂が始まる分岐でした。
景信山を巻きたいときの巻き道もここが起点で、ちょうど十字路のようになっています。
ははあ、ここに出るのかあ。
ガイド文の記述通り、特に難所はない、面白い道でした。
また来ようと思う道です。

急坂をひと登りすれば景信山。10:22。
まだ午前中なので、人はまばらでした。
売店は2軒とも営業中。
ここのかき氷は普通サイズです。
今日は体温上昇も特にないので買い食いの必要もなく、ちょっとベンチで休憩しただけで先を急ぎます。

先週来たときよりも奥高尾主脈の道はドロドロでした。
むしろヤゴ沢コースよりもこっちのほうが歩きにくいなあ。
滑らないよう慎重に歩を進めて、堂所山下の分岐。
今日こそは、夕やけ小やけの里まで行きます。
まずは段差の大きい急坂を登って、堂所山へ。
山頂。11:25。
山頂のベンチは2つしかありませんが、そのうちの1つはぐらつくようになっていて注意して使用するよう貼り紙がしてありました。
用心して座り、おにぎりを食べていると、女性2人が登ってきました。
「ほら、タマゴダケ!」
手にした大きなキノコを差し出します。
うわあ、大きくて赤いキノコです。
直径20cmはありそうな。
そこへ来合わせた若いカップルも、
「それ何ですか?」
と興味深々に問いかけます。
「タマゴダケ。いいダシが出るのよ」
「食べられるんですか!」
一見毒キノコみたいですから、驚きますよね。

さて、ここから北高尾山稜に回ります。
細い道を降りていくと、先ほど見せていただいたのと同じキノコが。

奥高尾 ヤゴ沢コースを歩きました。2016年7月。


根元に割れた卵の殻みたいなものがついているので、これもタマゴダケかな。
私は詳しくないので、採って食べたりはしませんが。
似ている毒キノコと間違えたら大変ですものね。

細い道を下っていきます。
道に見覚えがあるので安心ですが、下りの土の道の滑り易さに難渋しました。
冬の凍結箇所と同じくらいにツルンツルンの箇所もあります。

段差の大きい急な下りを終えると、関場峠。12:10。
右下に、小下沢林道の終点が見えています。
その先に道しるべのある少し広いところがあり、ちょっと休憩。
たまに向こうから人がやってきます。
北高尾山稜を歩いてくると、ちょうどこのくらいの時間です。

乾いていれば歩きやすい道なのですが、表面が黄土色になっている湿った土の上は、足を乗せた途端に転びそうなくらいにツルンツルンでした。
こちらから行くと下り基調なので、こんなときはむしろ登るより大変です。
とはいえ、夏の緑に覆われた北高尾山稜の道は気持ちいい。
ガスに包まれると、空気は雨の匂いがします。
それは、湿った土の匂いなのかもしれません。

少し岩がちなところを大きくまわり込むように下っていき、登り返すと、黒ドッケ。13:25。
八王子城山への道と、夕やけ小やけの里への道との分岐です。
夕やけ小やけの里への道を歩くのは初めてです。
私の古い登山地図には、この道も描いてありません。
けれど、道しるべはしっかりしているし、観光施設に降りていく道ですから安心感があります。
まずは明瞭な尾根を下っていきます。
傾斜がきつくなると道はジグザグに斜面を降りていきます。
踏み跡は明瞭です。
斜面を下りきると、道しるべがあり、その通りに右に曲がり、そこからは崖っぷちの道でした。
あまり好きなタイプの道ではありませんが、崖っぷちといっても道幅はあるほうなので、スピードを落とさず降りていけます。
たまに道は細くなり、そこだけ慎重に歩いていくと、また尾根上の歩きやすい道になりました。
再び、崖っぷちの道。
今度は右側が崖ですが先ほどよりもさらに歩きやすいです。
また尾根道になると、そこから予想外に登り返して、また下って。

しばらく行くと、「夕やけ小やけの里・いろは坂」と書かれた道しるべが。
別方向を示す道しるべはキャンプ場と書かれています。
ここはもう、施設の中のようです。
「いろは坂」は道幅の広い九十九折の道でした。
少し小石はありますし舗装はされていませんが、たったか降りていける遊歩道です。
大股でガンガン下っていくと、大きなドーム型テントが見えてきました。
ここもキャンプ場
キャンプする人たちのための屋根付きの広い調理場もありました。

おおっ?馬もいる。
ボンネットバスも飾ってあります。
日帰り入浴施設ののぼりもはためいています。
バス停を示す道しるべの通りに橋を渡っていくと、陣馬高原下と高尾駅北口とを結ぶバスの停留所が。14:23。
バスは道路からいったん施設内に入って回転するようになっているので、上りも下りも同じバス停です。
次のバスは、14:32。
およそのバス時刻はわかっていたので後半急いで正解でした。
しかも、帽子やタオルをザックにしまっていると、臨時の急行バスが来ました。14:25。
それに乗り、あっという間に高尾駅北口へ。
先週よりも1時間早く帰宅となりました。




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