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2016年05月05日

1週間遅れの外秩父七峰縦走 その2。2016年5月。

1週間遅れの外秩父七峰縦走 その2。2016年5月。

2016年5月1日(日)、大会から1週間遅れの外秩父七峰縦走を行いました。
今回は、その後半の模様を。

笠山山頂。11:45。
朝の道迷いと寄り道で、例年の大会参加ペースからは25分遅れていました。
ここでも、CPの先の山頂に座って少し休憩。
さて、笠山山頂からの下り。
まずは少しだけ急な下り道の後、いったん緩くなり、その先はロープも張ってある下りです。
ここは走って下れる人もいれば、木につかまらないと立っていられない人もいます。
技術の差が出るところです。

下り終わるといったん車道。
そこからまたすぐに登山道。
緩やかで、例年渋滞もなく、ほっとする道です。
笠山峠からは再び登りが始まります。

今年、笠山峠の少し先で、登山道は新道と旧道に別れていました。
大会コースはどちらを通っても良いようで、道しるべにもそう案内されていました。
試しに新道へ。
道が緩やかで歩きやすい。
でも、道幅が細いので、歩くのが遅い人がここを塞いだら渋滞が起こりそうです。
大会に参加するなら、ここは旧道かなあ。
旧道は、段差はありますが道幅が広く複線化していて自由に追い抜けますから。

歩くのが遅い人がいるのは仕方ないのです。
完歩が目標ではない人もいますし。
私も、強い日差しと気温上昇に体力を奪われ、そのとき、のろのろと歩いていましたし。
問題は、前の人がそのようにゆっくり歩いていたときに後ろを行く元気な人がどう対処するか。

前を行く人が遅く、その人の前には人がいない場合、直後の人がこまめに追い抜くことをしていれば、遅い人が作り出す渋滞はもう少し解消されるでしょう。
勿論、危険な細い崖っぷちで無理に追い抜くのは論外です。
様子を見ながら、少し道幅が広がった安全な箇所で素早く追い抜くのがコツです。
前の人がどんなに遅くても何も考えずにその後をついていってしまうと、渋滞の第一段階を作ってしまいます。
それが2人連れだったりすると、そこで3人縦列の壁ができてしまいます。
3人まとめて追い抜くには、道に余程の余裕がないと難しい。
ですから、4人目の人は抜きたくてももう追い抜けなくなります。
そこから渋滞が発生します。
一番前の遅い人が脇によけて休憩したら、そこから一気に渋滞解消という場面は大会でよく見られます。

一方、目視できる限り渋滞の列が続き、皆が立ち止まったりのろのろ歩きをしているときに追い抜くのはマナー違反。
みんな我慢して順番を待っているんですから、そこではたとえ道幅に余裕があっても追い抜いたらダメなんです。

それにしても、堂平山へのこの登りが、何でこんなに苦しいのか。
笠山に比べれば斜度も大したことはありません。
でも、身体に熱がこもり、速く歩くことができません。
立ち止まり立ち止まり、少しずつ先に進みます。
夏日の低山縦走は、つらい。

堂平山のなだらかな芝生の周囲の道に出て、ほっとしました。
堂平山CP、天文台観測所。12:40。
いつもの完歩ペースより45分遅れ。
堂平山は、大会当日は色々な売店が出て、買い食いが楽しめるところですが、本日は勿論そんなものはありません。
ただ、「水・トイレ」の道しるべに従って事務所のほうに下りていくと、自動販売機がありました。
助かった。
ここでスポーツドリンクを補給。
1本150円。
ただ、この販売機、大会当日は早々に売り切れになるんだろうなあ。
あてには出来ません。
トイレは、靴のまま入れるのは多目的トイレが1つ。
女子トイレは、靴を脱いで入ります。
時間のロスが多くなりそうです。

木陰もないので、ここで昼食休憩する気にはならず、さらに先に進みました。
剣ヶ峰CP。13:05。
短い丸太の登り道。
日差しが強いと、ここもきついです。
登りきると緩やかな下り道。

白石峠。
飲み物やアイスを売る移動車が停まっていました。
大会のときには逆にここでそういう車を見たことがありません。
今日はバイクや自転車の人が多く、その人たちで繁盛している様子でした。

ここから、長い長い丸太の登り道。
土が流出して丸太が飛び出し、丸太階段というよりハードル化しているところです。
168段?
172段?
確か、そのくらいの階段数。
いつもはここを一気に登れるのに、2度ほど立ち止まりました。
はあ、暑い。

登りきるとのどかなアップダウンの道となります。
途中のベンチでようやく昼食をとりました。
バテたバテたー。
梅干しおにぎりを何とか1つ呑み込んで、さて出発。
小さな岩場の登りがあり、ここも例年渋滞箇所です。
その先は、銀色の手すりのある急な下り。
眺望の良いところなのですが、立ち止まって撮影できる場所ではなく、過去に1枚も写真を撮ったことがありません。
今日は撮れるかなと楽しみにしていましたが、空が曇ってきました。
日差しが弱まるのは有難いのですが、眺望も今1つで、やはり撮影せず。

定峰峠。14:25。
売店があり、大会随一のオアシスです。
ここの飲み物は売り切れる心配がなく、店頭で水で冷やしているものを売店の方が手早く売ってくださるので、補給所はここに決めています。
本日はお休み。
シャッターが閉まっていました。
ここで、例年の完歩ペースよりも1時間25分の遅れとなりました。
ここの下山指定時刻は15:00です。

ここから、次の大霧山までが最後の難所。
アップダウンが多いですし、午後のこの山道は特に長く感じます。
しかし、時間は遅くなっているもののまだ気持ちに余裕はあり、いつになく楽しくこの道を通過できました。
今までは獅子岩なんか見る余裕もありませんでしたが、今回は撮影しましたよ。

1週間遅れの外秩父七峰縦走 その2。2016年5月。

ライオンの横顔。
さてそこからは、ロープの張ってある急な下り。
さらに登り返してどんどん行くと、右手に有刺鉄線のある道。
だんだん眺望が良くなってきて、左に大霧山山頂が見えてきました。
一旦途切れた有刺鉄線が再び現れると、そこから山頂まで15分。
最後の登りを終えると、大霧山CP。15:40。
もう空は曇って眺望はありませんでした。

山頂からは急な下り道。
去年より整備が進んで、少し歩きやすくなっていました。
いったん道が緩くなったところで、ここでも新道と旧道に別れました。
新道がお勧めという表示もあり、ここも試しに左側の新道へ。
なるほど新道は段差もなく、歩きやすい。
でも、ここも道が細い。
渋滞の可能性がありそうです。
旧道は段差が大きいし崖っぷちのところも少しあるので、危険回避と言う意味では確かに新道がお勧めなのですが、道は広いのです。

舗装道路に出て、粥仁田峠。16:05。
ここの指定下山時刻は、15:20なので、ついにタイプアップですが、先に進みました。
舗装道路の緩い登りを行くと、秩父高原牧場へ。
牧場の売店そのものはまだ開いていましたが、ソフトクリーム売り場はカーテンが閉まっていました。
車で来ている観光客でにぎわっていましたが、
「大駐車場は16時30分までです」
といったアナウンスが流れて、観光地としてももう終わりの時間帯。
あとまだ2座あるんですけどー。

牧場には羊が。
一番上の画像がそれです。
車道をひたすら登っていきます。
でも、いつものペースが出ません。
やはり、体力を奪われているのを感じます。
やっと二本木峠を越えて、そこからまだ少し舗装道路をいった先が登山口。
短い階段の登り道。
ここは何ということもない道なのですが、もはや体力が尽きた人による渋滞の起こるところです。
足が前に進まない。
いつもは遅いなあと感じるところですが、今日は渋滞を起こす人の気持ちがわかります。
突然、ガサガサっと音がして、右手の草むらに茶色い生き物が動いています。
何だ何だ何だ?
・・・・・タヌキだ!

夕方になると野生動物の活動が活発になります。
ちょっと怖いなあ。
ザックにつけていた熊鈴を時計バンドに付け直し、リンリン鳴らしながら先に進みました。
いったん下って、登り返して、やっと山頂。
皇鈴山。17:10。

あとひと山。
下って、また登り返します。
登谷山。17:30。
これで七座達成。
ともかく明るいうちに登山道は歩き終えることができました。

しかし、皇鈴山の登りの途中で、足の裏に違和感が。
歩くうちに、それは明確な痛みに変わってきました。
両足の第2指から第4指の付け根に、直径2㎝ほどの水膨れができていたのです。
大きさは家に帰ってから確認したのですが、それが水膨れであること、既に破れていることは痛みから自覚できました。

足の裏に水膨れ・・・・・。
しかも両足に。
これまで七峰を歩いて、一度も経験のないことでした。
去年も一昨年も大会で履いた靴下とトレイルランニング・シューズだったのになあ。
勿体ないからこの七峰縦走と夏の富士山以外では履かない、一押しの靴下と靴なのになあ。
夏日でこれほど蒸れたことは初めてだったので起きてしまったアクシデントだったのでしょう。
汗で靴下が足裏に張り付き、摩擦が起きてしまったのだと思います。

最後の10kmの舗装道路歩きで、この足が最大のネックとなりました。
気温が下がり、体力的にはまだ多少余裕はあったのですが、この足ではスピードが上がりません。
一歩ずつが痛い。

せめて日没前に林道を出たい。
そう思っていたのですが、いつもなら1時間半で下れる道でスピードが出ません。
中間平を過ぎた頃から周囲は暗くなりました。
その先は街灯くらいあるかなあと期待していたのですが、そこから再び樹木に囲まれた林道に突入。
人家の近くでも街灯はほとんどありませんでした。
ヘッドランプは用意していましたけれども暗い道を歩くのは不安です。

車のよく通る道路に出て、左折。
ここの手前の道しるべが直進を示していたのですが、直進できる道がそもそもありません。
ここは左折だったはず。
記憶に頼って歩いていきます。
道路の左側に歩道が確保されている、最後の長い長い道を今自分は歩いているはず。
そうは思うのですが、周囲が暗い上に道に見覚えがないので不安が募ります。
保育園のバス停があるけれど、そんなのあったかなあ。
看板も1つも見覚えがないなあ。
ここで道を間違えたら最悪です。
これだけ広い道路でも街灯がほとんどないのにも驚きました。
車はどんどん行きかうので、真っ暗というのではないのですが。

不安が募り、先ほどの左折箇所に戻ろうかと思ったのですが、道路の向かい側に小さめの警察署が見えてきました。
あれは、見たことがあるのでは?
去年、前を行く人が、あの建物が見えたのがきっかけで、途中で誰かが滑落したみたいだったけれど無事だったのかなと話し始めた記憶があるのです。

方向的には間違っていないはず。
あと少しあと少しと歩いていき、踏切の標識が見えたときには、ほっとしました。
良かった、ひき返さなくて。
「外秩父七峰縦走ハイキング」のおなじみの道しるべもそこでようやく発見し、八高線の踏切を渡りました。
道はさらに真っ暗になりましたが、記憶のある所なので、気持ちは前向きです。
ついにゴール地点、鉢形城跡。19:30。
大会の締め切り時間18:30から1時間遅れてゴールインでした。
ひー、13時間もかかってしまったー。

そこから先は、見慣れたセブンイレブン、見慣れた荒川の橋。
見慣れた駅前の道を行き、寄居駅。19:55。
自動販売機でコーラを購入し、停車していた東武東上線に乗り込みました。
結局、捻挫の足は痛みませんでした。

終わってみると、大会以外の日に1人で歩くのも捨てがたい良さがありますね。
でも、暑い日は避けます。
(^-^;





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