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2016年05月02日

1週間遅れの外秩父七峰縦走その1。2016年5月。

1週間遅れの外秩父七峰縦走その1。2016年5月。

ゴールデンウイーク、今年は久しぶりに奥穂高岳に行く計画を立てていたのですが、3月に高尾でまさかの捻挫をしてしまい、その治りが遅く、今年は遠出を諦めました。
奥穂高岳は、今年は雪が少なく、しかし岩盤のように硬く、そこへ先週の前線通過で新雪がかぶって、コンディションはあまり良くないようです。
穂高岳山荘からの情報では、小屋前から岩場を上がった先の雪壁は例年より斜度があるということでした。
そんな山に、こんな足で行ったら危ない。
いざというときに踏ん張りが効かないかもしれません。

ところで捻挫の状態はというと、もう正座しても痛くないので、治ったといえば治ったのですが、長距離を歩いたときにどうなるかの予測が立ちません。
日帰りで様子を見よう。
やばくなったときのためにエスケープルートの豊富な山がいい。
・・・・・外秩父七峰縦走?

というわけで、1週間遅れで1人で外秩父七峰縦走をしてきました。
三鷹から小川町まで行く場合、朝の最短ルートは、JR北朝霞から東武朝霞台へ上手く乗り換えられるかどうかが鍵です。
その間、3分しかありません。
去年はこの乗り換えに失敗するという痛恨のミスがありました。
今回は必死に乗り換えているのは私1人ということもあり、余裕でした。
乗り込む車両を選び最短ルートを走れば間に合います。
でも、昔のダイヤに戻してくれることを切に願います。

小川町駅着。6:29
駅前から歩きだしました。
去年もらったコースマップを持っていたので、すぐに開いて確認すれば良かったのですが、自分の記憶を確認したい気持ちがあり、何も見ないで歩いたら、途中の右折箇所に気づかず国道まで出てしまいました。
ここ、違うんじゃないの?と気づいたのですが、国道の交差点に「官ノ倉山」の細い道しるべが立っていたので、こっちからも行けるのかなと道しるべの通りに右折。
そして、道に迷いました。(^-^;
道の先に、官ノ倉山が見えているというのに、どう行けばいいのかわからない。
出てくる道しるべは「ダム」とか「親水公園」とか、予想を越えた内容。
少し戻って、ようやくもう一本細い道しるべを見つけてそこを左折。
見覚えのある道に出て、「外秩父七峰」のおなじみの道しるべも見つけました。
しかし、その先、また見覚えのない道に。
軽く10回は歩いているこの道をなぜ迷う?
いや、この道、去年とは少し違うコースになっていないか?
どうも記憶が曖昧です。

縦走大会のとき、私は道を見ていないのでしょう。
人ばかり見ている。
前を行く2人をどう追い抜くかだけ考えて歩いている。
横並びで歩いている2人連れを追い抜くのは案外難しいのです。
そんなに親しくない2人の間には間隔があるので余計に幅を取ったりします。
後ろから車も来ますし。
人をどう抜くか、どう位置取りするか。
外秩父七峰縦走大会で完歩するのにはそういうことも必要なので、道ではなく人ばかり見てしまう。
ある程度自覚はしていましたが、まさか1人で歩けないほど道の記憶がないとは思っていませんでした。

官ノ倉山近くのトイレで準備。
いつも長い行列が出来ているトイレなので利用することはありませんが、ペーパーもあるきれいな水洗トイレでした。
手を洗う水道もあります。

いよいよ山道。
大会当日は横断幕が張られ、そして渋滞が始まるところです。
今日は無人。
道端にミヤマナルコユリがひっそり咲いていました。
立ち止まり、しゃがみこんで撮影。
縦走大会ではこれができません。
いえ、やろうと思えばできるのですが、私の中にその余裕がないのです。

登り始めは急な段差、その先は緩やかな道、複線化している急登、さらに鎖場。
さすがに山道の記憶は明瞭でした。
でも、この鎖場、こんなに急なんだなあ。
いつも渋滞のことで頭がいっぱいで、この山の険しさに対しては何の感想もなかったけれど。

登りきると道は2つに別れます。
いつもは勿論左のまき道へ。
でも、せっかくだから今日は普段はパスしている山頂を踏んでみます。


1週間遅れの外秩父七峰縦走その1。2016年5月。

石尊山。7:58。
よく晴れて、眺望良好でした。

いつもの道に合流し、そこからは急な下り。
砂まじりの道で少し滑りやすいです。
下り終えるとなだらかな道へ。
大会のときもここは渋滞が終わって快適に歩けるところです。
途中、官ノ倉山山頂への道しるべを発見。
行ってみようかなあと坂道を見上げていると、降りてくる人がいました。
地元の方のようで、手ぶらです。
「早いね。七峰やるの?」
と声をかけられました。
「はい」
「せっかくだから山頂行ってきたら?」
「どのくらいですか?ここから5分くらい?」
「いや、2~3分」
案外近いんだなあ。

1週間遅れの外秩父七峰縦走その1。2016年5月。

官ノ倉山。8:13。
狭い山頂でした。
画像の奥に見えている道しるべによればそこから七峰縦走路に戻れるらしく、そっちの道を選んでみました。
岩がちで段差のある下りでした。
両手も使って降りていくと、なだらかな道に合流。
そこは、東武竹沢駅からのBルートでした。
ここに合流するのかあ。
・・・・来た道を戻ったほうが早くない?
ともかく、そこから合流点、官ノ倉山CPへ。8:25。
いちいち寄り道しているので、渋滞がないのに普段より15分ほど遅いです。

なだらかな道から、太いロープの張られた滑りやすい下り道へ。
とっとこ降りて、車道。
ここから和紙の里までの車道は記憶が明瞭でした。
しかし、今日は日差しが強いです。
七峰縦走の大敵は、雨よりも雪よりも、快晴の夏日。
車道歩きは照り返しもあってくらくらします。
保冷剤を首に巻き、手袋は取って、体温が上がり過ぎないよう注意し、スピードも加減して歩きました。
和紙の里。9:10。

いったん中に入って、渡り廊下のようなところを抜け、道なりに右に曲がって登っていきます。
登り切り、さらに少し右へ進み、そこからV字に左折。
長い林道歩きの始まりです。
日差しがきつい。
アスファルトの上り坂が延々と続きます。
気温もグングン上昇しています。
ここで無理をするとリタイヤ必至。
もう時間は気にせず、ゆっくりゆっくり登っていきました。

途中、山道の短縮ルートへ。
ここも例年少し渋滞するところです。
1か所、斜めの段差のところがあり、そこが歩きにくいためです。
山道は同じようでいて少しずつコンディションが変わります。
今年は例年よりさらに歩きにくい感じになっていて、先週は大渋滞が発生したんじゃないでしょうか。

再びアスファルトの林道へ。
春の遅い年には桜やミツバツツジの咲くのどかな下り道。
今年は、サラサドウダンが咲いていました。
朝のミヤマナルコユリもそうでしたが、季節が1つ先に進んでいる印象です。
今年は縦走大会の開催日そのものがカレンダーの関係で今までで一番遅かったのに加え、さらにその1週間遅れで歩いているからですね。

萩平丁字路。10:40。
普段より50分ほど遅れています。

いつもなら、ここからは遠回りでも林道を選びます。
ここの渋滞はひどいですから。
今日は渋滞の心配がないので山道へ。
歩いてみると思ったより長く感じました。
日差しと暑さに疲れていたからでしょうか。
大渋滞に巻き込まれた記憶では、こんな短い山道にこんなに時間がかかるの?と感じたものでしたが。
いったん車道に出て、すぐまた山道へ。
V字にえぐれた細い道を登っていきます。
雨の日は滑り易いところです。
次の車道との合流点の登りが急な泥道で、ロープもかけてあり、かなり難渋する人もいて大渋滞の原因となるところ。
普段はここも車道を通っています。

次の区間は雑木林の中の緩やかな上り道。
しかし、ここも疲れてペースダウンしてしまう人で詰まってしまい、例年のろのろ歩きになるところ。
いつもならパスするこの3区間を久しぶりに歩いて、何だか少し嬉しくなりました。

いよいよ山道一択の笠山への登り。
危険個所はありませんが、急な登りが続きます。
トウゴクミツバツツジが咲いていました。
一番上の画像がそれです。
こんなにのどかな気持ちでこの山道を見るのは初めてです。
新緑が光に透けて鮮やかです。
でも、暑いなー。
少しやばいかなあ。
積極的に水分を補給したこともあり、もう500mlのペットボトルを3本飲み終えていました。
残り1本。
いつもの定峰峠での調達では間に合わないかもしれません。

1週間遅れの外秩父七峰縦走その1。2016年5月。

笠山山頂。11:45。

笠山CPの奥がこの山頂ですが、いつもは、こんな寄り道すらしません。
完歩だけを目標にガツガツ歩いています。
それはそれで楽しいのですが、こんな歩き方もいいなあ。
笠山の渋滞がないため、ここで普段より25分遅れに回復。

しかし、夏日の七峰縦走の恐ろしさは、ここからが本番でした。
その話は、また後日。




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