たまりば

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2015年11月19日

ホットカーペットの季節です。


ここ数日は暖かいですが、これが終わればまた一気に寒くなるのかもしれません。
教室もそろそろ暖房の準備をする季節です。
勉強する環境としては頭寒足熱のほうが良いので、教室の暖房はそんなに強めにはしません。
その分、足元をホカホカに出来たら良いのですが、なかなかそうもいかないというのが今回の話題です。

教室を開いて最初の冬、エアコンの暖房だけでは足元が冷えるので、ホットカーペットを購入しました。
店には、座布団タイプの1人用と横長の2人用が隣りあって売られていました。
値段も大差なく、かかる電気代は同じ表示でした。
しばらく悩んで、結局、私は1人用を購入しました。
生徒の足元にホットカーペットを置くことが生み出すだろう余計な面倒が購入前から予想されたからです。

生徒は基本、嫌いな勉強をやりにきています。
学年が高くなれば目的意識を持って勉強をするようになりますが、小学生や中学生は、本当は勉強したくないのに我慢している子が大半です。
勉強をすること自体がストレスなのか、歯を食いしばり、肩に力の入っている子もいます。
上半身にそういう緊張が出ないものの、足に出てしまう子も多いです。
うちの教室の椅子はパイプ椅子なのですが、そのパイプに足をからめ、力を入れている子。
そんなことをずっとやっていたら、いずれ疲労骨折しないかい?
履いているスリッパの足裏部分と足を覆う部分の縫い目を引きちぎろうとしてるかのようにスリッパを「えびぞり」させてしまう子もいます。

悪気があってやっているのではないのです。
ほとんど無意識でしょう。
「足の行儀が悪い」という言い方もできますが、そればかりでもなさそうです。
足元のことなんて何も考えないで算数や数学の問題を解きながら、いつの間にか、足に力が入っているのでしょう。
これをいちいち注意していたら、授業になりません。

この「足元の緊張」がホットカーペットに向かうと何が起こるか?
私だけがホットカーペットを敷いているのへ、
「ずるい!」
と主張する子もいましたので、一度はその子の足元に移動してあげました。
しばらくして足元を見ると、1人の子は、座布団型のホットカーペットを足で4つ折りにして、ふんづけていました。
もう1人の子は、暖かいからか足で器用に靴下を脱ぎいつの間にか裸足になっていて、片足の指にコードをひっかけ、もう片足の指でホットカーペットをはさみ、ねじって引きちぎる体勢に入っていました。
・・・・・・あなたたちは、いったい何がやりたいのですか?

何がやりたいということはなく、つまりは足でホットカーペットとじゃれて遊んでしまうのです。
そんなことは無意識にやっていることでしょうから、理由もないし悪気もないでしょう。

やはり購入前に予想した通りのことが起きてしまいました。
これに関わっていつもいつも足元に目を光らせているなんて、考えただけで気が滅入ります。
生徒の足元に、ホットカーペットは置かないほうがいい。
1人用のホットカーペットでも、机の下全体をほんのり温めますから、あとは、生徒はスリッパを履いて足元を温めてもらえば何とかなるでしょう。
スリッパは「えびぞり」させて引きちぎってもいいように最初から安物しか購入していません。
引きちぎられる度に買い替えています。
しかし、ホットカーペットのコードを引きちぎられると、漏電の心配もあるし、壊れたときにゴミに出したり買い替えたりのわずらわしさがスリッパの比ではないので、さすがにそれは避けたい。

しかし、これで仕方ないと思ってはいても、足元が冷たいだろうなあと思う場面は多いのです。
スリッパを嫌い、履こうとしない子もいます。
足元、冷たくないかい?
この子は、ホットカーペットを足で4つ折りにするわけないなあ。
そう予想できる子も多いのです。
しかも、そういう子は、私だけがホットカーペットを敷いているからずるいなんて口にしません。
勉強しに来ているのだから、そんなことはどうだっていいと思うのかなあ。
少しは気になるけれど、行儀がいいから黙っているのかなあ。
そういう子たちのためには、2人用のホットカーペットにすれば良かったなあと正直後悔もするのです。

「センセイばっかり暖かくしてずるい!」
と主張する子ほど、足の指でコードを引きちぎりかねない子なのは興味深いことです。
そういうことを言う子が女子に限られるのもまた興味深いこと。
先日も、まだ出してもいないホットカーペットのことで不平を言うので、
「だって、足の指でコードを引きちぎろうとするでしょう」
と説明すると、
「・・・・センセイは、そんな机の下のことに気づいたの?」
と、私が気づいたことを非難するので驚きました。
しかも、その口ぶりでは、自分が足の指でコードをはさんでいた本人であることはきれいに忘れている様子でした。

まあ、子どもというのは、そういうものだ。
大人への不満をくどくどと口にし続けることが、その子のストレス解消になっているのなら、それでいいのかもしれません。
どうでもいいことへの不満を口にしながらでも、苦手な数学に立ち向かっていってくれるなら、それでいいのです。

不満を口に出せる子のことはそれで良いとして、普段行儀が悪いわけではないし不満を口にするわけでもないけれど、ホットカーペットを4つ折りにする可能性はゼロではない子というのもいて、一番心配なのはそういう子です。
「90分間の苦闘」が終わってほっとするのか、授業の後、動きが鈍くなり、なかなか帰り支度を始めない子がいます。
次の授業もあるので、さてどうしたものかと私が困惑している表情に気がつくと、慌てて荷物を鞄につめて、バタバタと帰ろうとして、玄関の下駄箱に鞄をバンとぶつけてしまったりします。
あーあ、下駄箱にキズがついたな、こりゃあ。
そんなことより、危ないから落ち着いて行動してね。
その子から、雨の日、自転車に乗れないので徒歩で来たため遅刻しそうになり、走って転んだなどと聞くと、遅刻するなと叱ったことなど一度もないのに何で落ち着いて歩いてこないかなあと心配のあまり怒りの感情さえわいてきます。
そういう子は、何かのストレスで足元のホットカーペットを4つ折りにする可能性はゼロではありません。
そして、それを注意した後のその子の動揺を思うと、それは行儀の悪い子に注意するような気軽なことではないと思うのです。

やはり、生徒の足元に余計なものはないほうがいい。
でも、やっぱり、足元が冷たいかなあ?
悩みが尽きない冬がきます。




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