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2015年05月13日

榛名外輪山を歩いてきました。2015年5月。

榛名外輪山を歩いてきました。2015年5月。

2015年5月10日、群馬県の榛名外輪山を歩いてきました。
以前にここを歩いたのは、2004年の5月。
11年ぶりの再訪です。
「乗換案内」で検索しても新幹線を使う乗り換えしか出てこないことに準備段階で四苦八苦。
短い区間ごとに検索し直して、三鷹5:27分発の電車に乗り、神田、上野と乗り継ぎ、上野からは高崎線に乗車しました。
高崎駅8:16着。
高崎駅西口からはバスです。
しかし、目指す2番線バス停が遠い。
2番線バス停は、高崎駅西口のロータリーの対岸にあります。
11年前は、走ってようやくバスに間にあったことを思い出しました。
今回はダイヤも変わっているので、余裕でバス停に。
それでも、電車到着からバス停まで7分かかりました。

高崎経済大学の学生さんたちに混じって、榛名湖行きのバスに乗車。8:30。
登山姿の乗客は、私も含めて7人でした。
ゴールデンウィーク直後の日曜日は例年観光客が減ります。
山もいつもより少しすいていて歩きやすいです。

終点「榛名湖」の1つ前、「天神峠」で下車。9:50。
バスが登ってきた道路の向かい側に登山口がありました。
大きな石灯籠が登山口の目印です。
広い砂利道をしばらく行くと、道しるべがあり、そこから本格的な山道でした。
11年前は、真新しい木段が延々と続いていた記憶があります。
その木段が全て古び、白っぽく朽ちてきて、辺りの景色とマッチしていました。
一方、古くなった分、ちょっと歩きにくい箇所も。
朝一番で身体のバランスが悪いせいもあり、気をつけて急な木段を登っていきました。

登りの途中で眺望が開けました。
上の画像はそこで撮影したものです。
榛名湖と、青い空と、新緑の山と、トウゴクミツバツツジ。

さらに急な木段を登り切って、氷室山。10:20。
狭い山頂からすぐ、今度は下りの木段です。
古い木段を下るのは、さらに慎重に。
丸太を半分に切って作ってある木段と木段の間隔が広く、そこにうっかり足が入って転んだらと考えると足がすくみます。
無理せず一段一段降りて、平坦な道を少し行くと、また急な木段の上りが始まりました。
朝一番のこの上り下りが、この日一番体力の要る場所でした。

登りきると、天目山。10:50。
山頂にはベンチがあり、眺望も良好でした。
そして、また下ります。
ここは、丸太で土止めをしているタイプの階段上の登山道でした。
これが例によって土が流れ落ち、丸太が飛び出ていて歩きにくい。
けれど、新緑は美しいし、オオカメノキが白い花をつけていました。
あー、来て良かった。

榛名外輪山を歩いてきました。2015年5月。

その先、道は平坦になり、よく整備されて、心躍る山道でした。
しかし、しばらく行くとまた急な下りになり、そして、いったん道路まで下りてしまいました。
そこが七曲峠。11:05。

道路を渡って、再び登り。
この辺りからは、アップダウンもさほど気にならなくなりました。
身体が山道に慣れてきたのでしょう。
ヤマツツジのつぼみがあちらこちらに膨らんで、もう今にも咲きだしそうでした。
来週は一気に開花し、より明るく華やかな山道となるのでしょう。

松之沢峠。11:20。
ここでも、いったん車道まで下りて、そこから登り返します。
登りきると、コース上随一の展望地でした。
見事に円錐台の形をした榛名富士。
青い榛名湖。
そして来た道の山々。
これから登る相馬山。

磨墨峠の東屋で昼食。11:50。
相馬山の方向から来た男性が東屋に入ってきました。
「これから相馬山?」
と話しかけられたので、
「はい。相馬山からですか?」
「そうだよ」
「震災で登山道が崩れたそうですが?」
「ああ。鉄梯子のところは登れないね。でも、迂回路があるから」
「あ、そうなんですか?」
「ずっとロープが張ってあるから、まあ登りやすいよ」
「あー、そうなんですか」

しかし、この「登りやすい」は、個人の感想だったのですが。
( ;∀;)

さて、相馬山へ。
ここは木段ではなく、石の階段がずっと続いていました。
石段を登りきると、赤い鳥居のある分岐。
ここから、相馬山への登りが始まります。
相馬山は、縦走路の中では寄り道なのですが、最高峰ですので、立ち寄りたい。
鎖場・梯子の設置された、ちょっとスリルのある楽しそうな道ですし。
しかし、東日本大震災で岩場が崩れ、そのコースは歩けなくなっていました。
通行を塞ぐようにトラロープも張ってあります。
鳥居には、迂回路の矢印が貼られていました。

いざ迂回路へ。
しかし、ここがとんでもない道でした。
崖っぷちに無理やり足場を作り、ロープにすがってそこを登っていくのです。
一歩一歩、そこにしか足を置けず、その下は崖です。
しかも、ロープは、岩場の角で擦り切れ始めているものも。
この道、怖い。
( ;∀;)

幸い、迂回路は比較的短く、途中からは以前からの登山道に合流。
鎖は張ってありますが、使う必要はない程度の易しい岩場が続きます。
山頂。12:35。

榛名外輪山を歩いてきました。2015年5月。

山頂には小さい社務所や石碑がありました。
信仰登山のための山頂であることを強く感じます。
そして、抜群の眺望。
関東平野が眼下に開けていました。
下りへの恐ろしさが気持ちの90%ほどを占めている中でも、風景は美しい。

さて、下山。
先に下山していった男性2人に迂回路との分岐のところで追いつきました。
迂回路を下りたくないので、もとの登山道の様子を見に行って戻ってきた様子です。
私も、出来るものなら普通の梯子を下りたい。
梯子や鎖場は、危険ではありません。
それはむしろ整備されて安全な登山道である証拠。
本当に危険なのは、あの迂回路みたいな道。
でも、やはりもとの登山道は崩落しているようです。

男性が、
「先に行く?」
と声をかけてくれました。
「いえ、私は、こういう道は苦手なので。ゆっくり行きます」
「こんな道、得意な奴はいないよ」
男性は笑いながら、先に迂回路に入っていきました。
もうこうなったら一か八か、ロープを両手でつかみ、体重を預けて下っていくしかありませ
ん。
怖いー。
やばいー。

でも、先々週の九鬼山から御前山への縦走路のほうが、長い分だけストレスが強くて怖かったかな。
案外あっけなく、迂回路は終了しました。
はあ、良かった。13:10。
ヽ(^。^)ノ

赤い鳥居のある分岐まで戻り、穏やかな縦走路に感謝しながらたったか歩いて、ヤセオネ峠。13:20。
また道路に出ました。
この手前で道が二又に別れて、どちら行くか迷ったのですが、道路手前で2つの道が合流したのには拍子抜けしました。

さて、道路に出て右に進むと、右側に舗装されているけれど私道らしい道があり、そこに入りました。
「伊香保森林公園」の大きな看板を見ながらその道を登っていくと道しるべがあり、その通りに左折。
細い登山道がそこから再び始まります。
小さな丸い石がゴロゴロしていて、石車のようになって滑りやすい道を下っていきます。
全体に荒れた印象の道ですが、踏み跡は明瞭です。
その先、また車道に出ました。13:55。

そこからすぐ風穴を示す道しるべと登山道があり、だまされそうになりましたが、地図を確認し、車道を右に進みました。
しばらく行くと、伊香保温泉を示す道しるべがあり、車道を左折。
その道は、廃道になった林道でした。
とにかく落石が多かったです。
道は落石だらけ。
山の斜面に張られたフェンスには落石がぎっしりたまっていました。
こんなところは早く通過しなくちゃ。

やがて、右手に沢が見えてきました。
赤錆びた水の色。
もう伊香保温泉です。
観光地らしい朱塗りの太鼓橋が見えてきました。14:20。

そこから坂を登っていけば、伊香保露天風呂。
そこは、赤錆びた源泉の露天風呂で、11年前はそこに入りました。
今はどうなのかわかりませんが、そのときは、シャワーやカランはなく、水道の蛇口があるのみでした。
水道水で汗を流し、頭を洗い、ぬるめの源泉につかりました。
それでも露天の雰囲気は良く、悪い印象はないのですが、今回は、石鹸・シャンプー可の石段の湯に入ることにしました。
300段以上ある、伊香保の有名な石段。
その途中に新しい立ち寄り温泉もできていました。
地図によれば、少し離れたところには「大江戸温泉物語・伊香保」という施設も出来たようです。
石段のほぼ終わりかけのところに石段の湯はありました。
入浴料410円。
町営施設は安いなあ。
時間帯も早かったので、空いていました。
しかし、自販機でビールを売っていません。
町営施設にたまにありますね、そういうところ。

外に出て、酒屋さんに立ち寄り、缶ビールを購入。
バス停のベンチでのんびり飲んでいるうちに、渋川駅行きの急行バスが来ました。




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