たまりば

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2014年07月07日

7月19日(土)、大人のための数学教室です。


7月5日(土)、大人のための数学教室を開きました。
今回、ご参加は2名様です。
学習内容は、「2次関数の利用」。文章題です。

大人の方は、文章題の読み取りは得意な方が多いです。
今回もさほど苦労なく立式されていました。

子どもは、語彙の面でつまずく場合があります。
例えば、こんな問題。
「幅16cmのトタン板を折り曲げて、切り口が長方形のといを作る。切り口の面積が最大となるようにするには、といの深さを何cmにすればよいか。またそのときの面積も求めよ」

この問題、比較的易しい問題なのですが、解けない子もいます。
問題を熟読している様子なので、考えているのかなあと様子を見ていると、かなり時間が経ってから質問してきます。

「・・・・・・といって、何ですか?」
「とい?雨どいのことでしょう」
「何ですか、それ?」
「家の屋根の下につけてある、雨水を受けるものだよ。見たことない?」
「ありませんね」
「君の家、マンションだっけ?」
「違いますよ」
そこで、うっと次の言葉に詰まっています。
マンションではない家のことをどう呼ぶのか、わからないようです。
ここは、助け船が必要。
「一戸建て?」
「・・・・多分」
「だったら、屋根の下についているよ、雨どい」
「ついてませんよ、そんなの」
「いやいやいや。ちゃんと見ていないだけでしょう。ついているよ」
「絶対、ついてませんよ、そんなの」
「うわあ。不毛な会話だなあ。家に帰って、お母さんに訊きなさい。どれがといか、指さしてもらいなさい」
「絶対ありませんよ、そんなの」

(^-^;

中3や高1でも、日本語の名詞の中で知らないものがたくさんあります。
まあ、現実の雨どいは長方形ではないことがほとんどなので、この問題、ちょっと無理があるんですが。

一応、といの件はおいておいて。
それでも手が動きません。
しばらくして、また質問。
「トタン板って何ですか?」
「金属の薄い板だね。鉄かな。錆びないように何かでメッキしてあるんだと思うよ」
「何かって、何ですか?」
「知らない。興味があるなら、自分で調べたらいいよ」
「知らないと、わからないじゃないですか!」
「トタン板の成分は、この問題を解くのに必要ないよ」
「・・・・・・・・」

まあ、しかし、現代の子どもがトタン板を知らないのは、仕方ないです。
最近、見ないですね、トタン板。
辞書で調べたら、鉄を亜鉛でメッキしてあるものだそうです。

上のように、私も、トタン板とは何なのか、曖昧にしか理解していませんでした。
でも、問題を解くのに不都合を感じません。
そもそも、この問題、テキストでは、横に挿絵があるのです。
言葉による説明だけでは、わかりにくいからでしょう。
それでも、言葉でつまずく子がいます。
知らない言葉があると混乱し、もう解けないと思ってしまうようです。
自分の知らないことがたくさんあることを本当は不安に思っていて、だから、そういう反応になってしまうのかもしれません。


もちろん、それは小学生も同様です。
今年4月に小6を対象に実施された全国学力調査の算数の問題。
そこに、謎の言葉が登場しました。

「親指と人差し指を直角に広げ、その両端を結んだ長さを、ひとあた、と言います」
そのように、問題文中で説明されていました。
挿絵もありました。
「ひとあた」という見慣れない単位の意味を理解すれば、問題そのものは簡単だったのです。
でも、言葉でつまずくタイプの子は、あの問題は解けなかったと思います。
知らない言葉が出てくると、「習っていない」「習っていないことがテストに出た」「習っていないから、わからない」となってしまう子は、真面目な秀才の中にもいます。

大人でも、「ひとあた」は、耳慣れない言葉です。
使いやすい箸の長さは「ひとあた半」と説明されると、ああ、そう言えば、そんなことを聞いたことがあると、ようやく思い出す言葉だと思います。

知らなくたって、いいんです。
問題文の中で説明されているんですから。
でも、問題の中でどれだけ説明されていても、自分が知らないことは解けない子は多いです。

受験算数ですと、「約束記号」の問題が苦手な子は、そういうタイプの子です。

「大きいほうの数を小さいほうの数で割って、その商を3倍することを、記号◎を使って表すとします。例えば、2◎10=15 です。以下の問いに答えなさい」

こういう問題、受験算数としては簡単なことが多く、得点源なのですが、わからない子は、全くわかりません。
問題の意味がわからないのです。

「え?どういうこと、どういうこと?」
「いや、だから、そういう意味の記号なんだね」
「知らない。そんな記号、あるの?」
「いや、このときだけの記号だよ」
「知らない」
「だから、この問題だけの記号だから、覚える必要なんかないし、知らなくていいんだよ」
「えー、何それ。そんなことして、いいの?」

もう何度も書いてきたことですが、大人よりも子どものほうが、むしろ保守的で頑固です。
視野が狭く、融通がききません。
視野を広げ、より柔軟になるために、人は学びます。

子どもの持つ柔軟さとは、自分の知らないことに失敗し傷ついたときの、そこからの回復力を指すのではないでしょうか。
自分の間違いに気づいてそれを受け入れる力は、子どもは圧倒的です。
昨日の自分の固定観念なんて、今日は踏みつけて生きていきます。

画像は、梅雨どきの山歩きの楽しみ。
ギンリョウソウ。
銀竜草と書きます。
ニョロニョロみたいです。

さて次回の大人のための数学教室のお知らせです。
なお、8月は、お盆休みをはさむため、8月2日(土)と8月23日(土)を予定しています。

◎期日  7月19日(土)午前10時〜11時30分
      内容は高校数Ⅰ「2次関数」です。テキストp.54「2次関数の決定」から。

◎場所  セギ英数教室
       三鷹市下連雀3-33-13
         三鷹第二ビル 305
       春の湯さんの斜め前のビルです。
◎用具   ノート・筆記用具
◎参加費 2,000円
       当日集めさせていただきます。
◎予約  メールにて、ご予約をお願いいたします。
       左の「お問合せ」ボタンからご連絡ください。
       既にご参加いただいている方は、ご出席確認メールへの返信の形でご連絡くださるのが簡単です。
       携帯メールアドレスをご存じの方は、そちらにご連絡いただいてもかまいません。     









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