たまりば

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2014年03月21日

学習計画表を作りましょう。



気がつくと春分の日。
遅い春が、ようやく来ているのを感じます。
皆様、お元気でしょうか。

さて、いよいよ新学年の始まりで、それまでよりは学習意欲を持っているお子さんも多いのですが、「意欲」は必ずしも「学習量」と結びつきません。
やる気はあっても、行動につながらない。
やる気だけが空回りする子は多いです。

先日も、ある受験生の授業で。
意欲満々で現れたその子は、これまでの総復習をしたかったのか、私がこれまでに渡した冊子テキストをあるだけ持ってきたのですが、その中に、前回、宿題に出した冊子は、ありませんでした。
「宿題の冊子は、どうしたの?」
「・・・・・わかんない。失くしたかもしれない」
「・・・・・・・・・宿題は、ノートにやってきたの?」
「やってない」
「・・・・・・・・・」

以前の冊子テキストを持ってこいとは言っていないのに、大量に持ってくる。
でも、今使っているテキストは持ってきていない。
そして、宿題は、やってきていない。
しかし、本人は確かに意欲満々なのです。
こういう空回り、形は違っても、子どもには多いです。
(-_-;)


公立の中学生は、全員、高校受験をひかえていますが、あまり勉強しない子、いますね。
やればできるのに、と周りの大人は思い、それを口にするのですが、本人は、勉強する気配なし。
とにかく部活に夢中。
あるいは、相変わらずゲームに夢中。
少し難しいことができるようになったので、パソコンに夢中。
中学生になると、趣味がはっきりしてきます。
勉強している暇なんかありません。(^_^;)
親は、中学生になったら、少しは自覚して勉強するのではと期待していた。
結果、小学校の頃よりも、もっと勉強しなくなった。
小学生のときに家庭学習の習慣がなかった子は、そのまま家庭学習の習慣のない中学生になります。
変わりません。
それは、もう。

昔から言われていることですが、中学受験をしない一般の子どもに必要な家庭学習の時間は、
小学1年生で、30分。
   2年生で、40分。
   3年生で、50分。
   4年生以上で、60分。

これが、1つの目安です。
中学生になったら、NHKラジオ「基礎英語」を聴くことも含めて、まずは、1日2時間。
やや少なめな感じがしますが、現実には、毎日毎日これを継続している子どもは少ないです。
実際の子どもの多くは、この習慣がありません。

受験生でなければ、土日は家庭学習もお休みでも構わないと思いますが、それ以外は、毎日毎日、家で勉強する習慣は、小学生のうちにつけておきたいです。
中学生になって急に、本人が自発的に家庭学習をバリバリやり始めるわけがありません。
家庭での生活の中に、勉強する時間というものが存在しなかったのですから、それは、存在しないままでしょう。

子どもが、親と一緒にいるのを好む年齢の間に、家庭で学習する習慣を作り出せるとスムーズです。
子ども部屋は、気を散らせる要素がたくさんありますし、本人が孤独を感じて勉強がつらくなるので、リビングかダイニングで勉強させるほうがいいようです。
家族は、そのとき、近くにいるほうがいいと言われています。
勉強をきっちり見てあげるのもいいですし、そばで家事をしていてもいいです。
低い音でテレビを見ていてもいいとさえ言われています。
そういう生活音は、子どもの心を安定させるそうです。
私も、子どもの頃は、自分の部屋があったのに、ダイニングやリビングで勉強することが結構ありました。

家族もまた、何か目的をもって隣りで勉強しているのなら、最高です。
子どもの頃から、大人が家で勉強しているのが当たり前の光景である家庭の子は、勉強します。
勉強が、子どもだけに課せられた苦役ではなく、生涯の知的な楽しみであることを、子どもに伝えられると最高です。

しかしながら、本人がもう4年生くらいになっていて、家庭学習の習慣は全く身についていない場合、ここで、急にお母さんが、
「今日から、毎日60分勉強しなさいよ。勉強しなかったら、おこづかいなしにするよ!」
と宣言したとしても、実行は難しいと思います。
家庭内がごたごたして、暗くなるだけです。
子どもにそれをうやむやにされてしまったら、次の作戦の実行がさらに難しくなります。
習慣がないのなら、4年生でも、30分からでしょう。
それだって、1年生のときに習慣化させるのとは比較にならないほど困難です。


・・・・・・そういうこともなく、高校受験生になってしまった。
相変わらず、家庭学習の習慣がない。
でも、意欲がないわけではない。
受験だ、勉強しよう。
そうは思っている。
意欲だけが空回りしている。
そういう場合。
いえ、そうではない場合でもなのですが。

まずは、学習計画表を作りましょう。

1週間のタイムスケジュールを、現実のまま、ありのまま書き出してみます。
理想のスケジュールではなく、現実のスケジュールです。
その中で、どこの時間を勉強時間に変えることができるか、考えてみます。
1日のスケジュール表ではなく、1週間単位で作るのがコツです。
曜日によって、部活もあれば習い事もあり、見たいテレビもあります。
そういうことを加味した計画表は、1週間単位が理想です。
そんなに過酷な我慢はしない。
見たいテレビは見る。
休憩の時間もとる。
でも、1日2時間、どこかに、勉強できる時間は作れないだろうか。

意欲だけあっても、実行するための具体的な時間がないと、実行はできないんです。
意欲満々のまま、しかし何もせず、1日は過ぎていきます。
毎日のタイムスケジュールは、誰にもあります。
そのままに生活している限り、これまで勉強しなかった子は、これからも勉強はしません。

去年の中学3年生に、この作業をしてもらったところ、「現実のまま」と言ったのに、やっぱり異様に欲張りなスケジュールを作ってきました。
1日5時間家庭学習をする予定になっていたんです。
学校から帰ったら2時間、夕食を食べてから、さらに3時間。
・・・・・・・無理です。
(-_-;)

そういうのは、学習習慣がきっちり身についていて目的意識の高い高校3年生あたりならあり得るスケジュールなのですが、これまで定期テスト前や宿題のあるときでないと勉強しなかった中学生が、そんなことを実行できるわけがありません。
現実には勉強する習慣がない。
でも、計画を立てると、無限に勉強するような計画にしてしまう。
これは、子どもにありがちなことです。
そして、計画通りにいかないと、もう嫌になって、計画を全部破棄。
毎日1時間の勉強もしなくなります。
そして、「計画なんか意味がない」と言い出します。
子どものやることは、このように極端から極端に走りがちです。

最初の計画はゆるく。
実行できたら、もう少し欲張ってみる。
計画は、そのように立てるほうが実行できます。

グラフ用紙に1週間の計画を書き込み、学習を実行できると、そこの部分を色鉛筆で塗るのもいい方法だと思います。
科目ごとのグラフも用意し、1時間勉強すると、1コマ分、塗ります。
自分の学習が科目によって偏っていないかのチェックにもなります。

近年ひそかに流行っている手書きの「手帳術」って、実はこういうことの進化形ですよね。
だから、手帳を持つのも良い方法かもしれません。

で、ここまで書いて、感じるのですが、
「こんなことよく言われていることだし、よく知っている」
と何だか読んでいてイラッとしている大人の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大人にとっては、こんな当たり前のことを、現代の子どもは知らない場合が多いのです。
この情報社会は、情報を得ようとしないと、何の情報も入ってこない社会。
真空地帯にいるように、何の情報も得ていない子は多いです。
そして、知らないから、実行していません。

子どもの場合、計画を立てるだけに2時間使ったり。
計画表をバカみたいにきれいに描くのにさらに3時間使ったり。
あげくに、「時間の無駄だった」と言い出したり。
良い方法を示しても、それを最もダメな形で実行するのが子どもというものかもしれませんが、繰り返し繰り返し助言し、何とか形をつけていきたいものです。



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    この記事へのコメント
    大人にも、必要なことのようです!
    良い記事に感謝。
    Posted by 一歩塾&ブログ村一歩塾&ブログ村 at 2014年03月21日 14:05
    コメントありがとうございます。
    (*^_^*)
    お褒めいただき嬉しいです。
    励みになります。
    Posted by セギセギ at 2014年03月23日 22:07
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      コメント(2)