たまりば

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2014年02月06日

やっぱり国語力です




先日、ある中学生が、授業中に、
「こんな問題解いて、何になるんだよ」
とお決まりのセリフを口にしました。
それで思い出し私は、
「そういえば、ツイッターで、そんなのが、拡散されてたね。
生徒『こんな問題を解いて、将来何の役に立つんだ』
先生『こんな問題を解けないおまえが、将来、何の役に立つんだ』
ってね」
と言いますと、その子も、
「あー、いっぱい回ってきてた。やめて。胸が痛い」
と笑っていました。

こういう言葉遊びがわかる子は、かなり国語力が高い子です。
ですから、本気になれば学力は伸びます。
こつこつ学習することが性格的に向いているかというと、また別の問題になりますので、その点は、常時説得中です。
(^_^;)

しかし、この話、かなり毒が強いので、他人の話をニュアンスや真意まで含めて理解することがあまり上手くない子どもにしてはダメです。
(*^_^*)


閑話休題。
今回は、国語力の話。

算数も、高学年になると、国語力がかなり影響してきます。
例えば、「倍数・約数」の問題。

「たて6cm、横8cmの長方形の紙をすきまなく並べて、できるだけ小さい正方形を作ります。長方形の紙は何枚必要ですか」
「たて72cm、横90cmの長方形の紙を切って、同じ大きさでできるだけ大きい正方形を作ります。紙にあまりが出ないようにするには、正方形の1辺を何cmにすればよいですか」
この2題、どちらが最小公倍数の問題で、どちらが最大公約数の問題なのか、わからない子は、もう一生わからないのではないかという勢いでわからない様子です。

いちいち、
「これ、倍数?約数?」
と質問してくるので、
「訊いたらダメ。そんなことを訊いているうちは、自分で解けない」
と突き放すのですが、そうなると、勘で適当に解いたりします。
おっと待った、と止めなければなりません。

ただ、この問題、小学生向けの文章題を読むのが久しぶりな大人も、一瞬「う?」となる要素がないわけではありません。

最初の問題は、公倍数の問題です。
長方形の紙を並べていきます。
ですから、もちろん、その長方形よりは大きい正方形を作るのですが、無限に何通りでも作れる正方形の中で、できるだけ小さい正方形はどんな大きさのものなのかを考えなければなりません。
大きい正方形なんだけれど、小さい正方形。

一方、後の問題は、公約数の問題です。
長方形の紙を切っていきます。
ですから、もちろん、その長方形よりは小さい正方形を作るのですが、作れる正方形の中でできるだけ大きい正方形は、どんな大きさのものなのか。
小さい正方形なんだけれど、大きい正方形。
「大きい」「小さい」の形容詞に一瞬目が迷うことはあると思います。

でも、大人が迷うのは、一瞬だけ。
文章で表現されていることを具体的にイメージする力が大人にはありますので、こういう問題は、ちゃんと読めば楽に解けます。
この問題を自力で解けない子は、結局、文章で書かれたことを情景としてイメージする力が弱いのだと思います。
どういう状況で何を要求されているか、文章から読み取れないのです。

抜け道はあります。
小さ目の数字が問題文に出ていたら、公倍数。
2ケタ以上の大き目の数字が問題文に出ていたら、公約数。
これでかなりの確率で正答できるよー。

でも、普通は、教えません。
もう、この子は、これ以上はどうにもならないだろうと、私が内心諦めている場合以外は、そんな姑息なやり方は、教えません。
その子の将来を考えたら、文章を読む力が足りないことが、算数を解く上でどんなに不自由なことか、この問題を解けないことで理解させたいです。
そのほうが未来があります。

文章題が得意になりたかったら、本を読みましょう。
(*^_^*)


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