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2013年10月08日

秩父の山で、熱中症になりました。2013年10月。

秩父の山で、熱中症になりました。2013年10月。

2013年10月6日(日)、「ロングウォークちちぶ路」に参加しました。
毎年この時期に開催される大会で、今年で13回目。
長瀞駅をスタートし、宝登山、長瀞アルプス、万福寺、出牛峠、不動山、雨乞山、陣見山、羅漢山と巡って、寄居駅がゴール。
このロングコースが約27kmです。

去年は、まさかの土曜日開催で、参加できませんでしたが、今年はまた日曜日開催になったので、いそいそと参加しました。
三鷹からですと、始発に乗っても、途中の待ち時間が長く、長瀞駅到着は、7:30。
7:30到着は動かないので、そこに合わせて検索し、三鷹駅出発は、4:58。
乗り換えて、乗り換えて、乗り換えて、寄居駅到着。7:06。
秩父鉄道は、寄居駅発。7:10。
この4分間で、スイカを精算して、切符を買ってというのは乗客も多くて到底無理なので、駅員さんが、「すぐに電車に乗ってください」と誘導してくれました。
秩父鉄道の乗客の大半は、この大会に参加する人たち。
雰囲気も盛り上がり、さあ長瀞駅下車。7:30。

「外秩父七峰縦走大会」は参加予約制ですが、この大会は、当日参加費200円を収めるだけで参加できます。
受付で、申込み書と参加費を渡し、参加賞をいただきました。
折りたたみ式のトートバッグと、機関車トーマスのレジャーシート。
それから、寄居駅近くの薬局でもらえる、バンテリン試供品引換券。

募集参加者1000名。
「外秩父七峰縦走大会」のような、登山道で大渋滞が起こる規模の大会ではありません。
秋の初めの秩父路の風情を楽しみながら、楽しく歩ける大会です。
なので、スタート後も、殺気だった感じはありません。
7:30出発で、休憩もはさみ、そこそこのペースで歩いて寄居駅ゴールが15:00くらい。
300番以内なら完歩帽がもらえます。
私は今回が3回目の参加で、過去2回は、完歩帽をもらうことができました。
さあ、出発。

前夜からの雨は上がり、薄日も差してきました。
湿度の高い中、気温もぐんぐん上昇。
やばい。
スポーツドリンクを2リットルしか持ってきていない。
飲む量を調節しないと、最後までもたないかもしれない。

しかし、そう思ったのが、むしろ、失敗だったのでした。
(-_-;)

宝登山。8:30。
前回のタイムを登山地図のコピーに書き込んで持ってきていました。
2年前と同じタイムです。
順調ですが、追い抜いていく人が多かったです。
高機能タイツに、本当に小さなザック。
トレイルランニングのような装備の人がちらほらいるのが、2年前とは違う印象でした。
この大会、走ってはいけないとは書いていないので、トレイルランナーの参加もありなのかもしれません。
となると、300番以内は、無理かもしれないなあ。

宝登山からは下り道。
段差の多くは木段になっていて、比較的歩きやすく、ここも順調に通過。
いったん林道に出て、小鳥峠からは、また登山道。
ここから、長瀞アルプスです。
細い登山道が続き、2年前は、遅い人が道を塞いでかなり渋滞のあったところですが、今回は、全くそういうことがありません。
前に人はいて、数珠つながりではあるのですが、全体のスピードが速く、詰まっている感じがありません。

参加者のレベルが上がっている?
前日までの雨のため、歩くのがあまり得意ではない人は、参加をとりやめたのかもしれません。
結果、雨後の滑りやすい下り道も平気ですという人ばかりが参加し、登山道の流れは非常に良くなっていました。

しかし、ここに危険がひそんでいたのでしょう。
渋滞のときに、水分をこまめに補給する。
普段やっていたそういうことを、やる機会がほとんどありませんでした。
まあ大丈夫。
林道に出たら、水分を補給しよう。
そんな甘い考えで、どんどん歩き続けていました。

万福寺。9:25。
これも2年前と同じコースタイム。
よし。順調です。

そこからは、しばらく車道歩きです。
水分を補給。
でも、あまり喉が渇いている感覚がありません。
だけど、暑いなあ。
速乾性のシャツがずぶ濡れなくらいに汗をかいていました。
青空まで出てきた。
予報と違うなあ。
でも、山道が乾いて午後の道が歩きやすくなるから、いいか。
自覚のないところに、熱中症はしのびよってきていました。

林道と別れ、出牛峠への登りの山道へ。
ここで、びっくりするくらい突然、ペースダウン。
全く、足が前に出なくなりました。
身体が熱をもって暑い。
頭がふらつく。
気力でどうにかなるようなレベルを越えていました。
これは、おかしいぞ。

細い山道、とにかく後続の人に道をゆずり、立ち止まっては休憩。
座り込んで、水分を補給。
いったん補給を始めると、飲んでも飲んでも乾きが癒えません。
スポーツドリンクを、2リットルしか持っていない。
でも、もうそんなことを言っている場合ではありません。
これは、噂の熱中症?

休み休み、何とか出牛峠へ。
ここからの長い林道は、ゆるい登り坂。
それまでの山道よりは楽でしたが、後ろの人にどんどん抜かれるスローペース。
でも、もうそれ以上の速さで歩くことができません。
そして、スポーツドリンクは、もう飲み干していました。
飲み干したから、ようやく、ゆっくりでも歩けるくらい回復したのですが。
ザックの中に残っている水分は、昼食用に持ってきた350mLの保温ポットに入っているコーヒーのみ。
これは、まずい。
下山のことを考えないと。

朝、受付でもらったコースマップを開くと、最初のエスケープルートは、間瀬峠から。
あとひと山越えないと、エスケープルートにたどりつきません。
うーむ、秩父の低山、おそるべし。
というより、山というのは、基本そういう場所ですね。
まだ余力のある今のうちに、安全に下山しよう。
完歩が目的のはずが、「安全な下山」が最大の目的になってきました。

ゆっくりゆっくり歩いて、林道と別れ、不動山への細い登山道へ。
そこの中腹の眺めの良いところで、休憩。11:40。
2年前のタイムでは、その先の不動山山頂で10:30でした。
既に1時間以上遅れていました。

風の気持ち良い場所でした。
上がった体温がゆっくり下がっていくのを感じました。
あれほど調子が悪かったのに、けろっと治っていきます。

最近、暑いと調子が悪くなりやすい。
1つの原因は、膝に巻いているサポーターかもしれません。
膝から発汗して体温調節をすることが多いのに、その膝を厳重に覆ってしまっているため、何か熱がこもるなあと、前から感じていました。
でも、膝サポーターは必要だ。
これは、何か考えないと。

しかし、最大の原因は、体重増でしょう。
この5年で10㎏は太っています。
もうこんな体重じゃ、岩登りなんかできないよ。
太っても、以前と同じタイムで歩けているから別に平気、なんて言っている場合ではないなあ。
大体、こんなデブが、予想外に速く歩くから、他の登山者のペースを乱す。
私を無理に抜くことでペースを乱し、バテてしまったのではないかと想像される人を、いろいろな山で見ています。
自分の歩行ペースを持たない初心者は、私のようなデブは遅いはずと相対的に判断し、無理に抜いて、そしてバテるのである。
これは、はた迷惑というものである。
痩せろ。

なんてくだらないことを考えられるくらい体調は回復していましたが、しかし、水がない以上、下山を考えなければなりません。
2年前の記憶では、確か、第2チェックポイントの榎峠に給水所がありました。
とはいえ、基本的には、紙コップ一杯の水をもらって飲む場所でした。
訳を言って頼めば、500mLくらいは補給してもらえるでしょうが、それではとても足りません。
午後にも1か所、急な登りの直前に給水所があった気がしますが、そこも同様です。
コース途中に、売店はありません。
ずっと山道です。

売店があるのだったら、そこでペットボトルを好きなだけ買って完歩を目指すことも、この体調の回復具合から考えれば可能です。
しかし、今後も水分を十分に補給できないということは、再び熱中症になる可能性があるということ。

やはり、下山しよう。
ゆっくりと歩き出しました。
回復したので、その後の登りの山道はさほど苦ではありませんでした。
不動山。12:30。
そこから、ときおりロープの張ってある急な下り坂をいきました。
ようやく、間瀬峠。
コースの雨乞山への登山道入口を左に見ながら、エスケープルートの林道へ。

ときおり車が来ます。
自転車やバイクも来ます。
でも、基本は静かな舗装された林道をずっとくだっていきました。
ドングリが落ちている。
栗も落ちている。
秩父の山は、林道でも、豊かな秋の実りがあるなあ。
でも、やっぱり、喉が渇いたなあ。

早く街に出て、自販機で何か買って飲みたいなあと思っていたところ、突然、「間瀬長命水」という道標を発見。
見ると、林道からすぐのところに水が沸き出ています。
お?
これは、天の助けなのか、悪魔の企みなのか。
こんな麓の湧水って、ちょっと怖いです。
例えば、奥多摩の山の湧水は、大腸菌が検出されて、もうほとんど飲めません。
(^_^;)

持っていたスマホで、「間瀬長命水」と検索。
正式のサイトは見つかりませんでしたが、ライダーたちのブログが何本か。
通りかかって、この水を飲んでいます。
冷たくて旨かったと書いています。
今年の記述ばかりです。

北海道の生水ではないので、10年後に発病といった恐ろしい病気もないでしょう。
意を決し、飲みました。
生き返りました。

林道を終えて、国道が見えてきました。
停車していた車から、黄緑色の胸当てをした男性が出てきました。
今回の大会のスタッフの方です。
「エスケープルートをいらっしゃいましたか。ロングウォークちちぶ路の参加者の方ですか?」
「はい」
「駅まで車に乗っていかれますか?」
「いいえ。大丈夫です」
「歩いていかれますか。では、国道を左に曲がると駅ですので。ここから、交通量が増えますから、ご注意ください」

お気遣い、ありがとうございます。
長命水に救われましたので、大丈夫でした。
(*^_^*)

樋口駅到着。14:20。
17kmエンジョイコースのゴール地点でもあるので、駅はにぎわっていました。
第2チェックポイントを通過していない私は、さびしく、受付を通過。

よおし、来年は、完歩するぞー。



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