たまりば

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2013年07月28日

教室の温度


セギ英数教室は、夏期講習もたけなわです。
中3生向けの夏期講習は折り返し点を迎え、明日からは後期に突入です。

夏の時期、難しいのは室温の設定。

おじさんは、エアコンの設定を22℃にしたがる生き物であり、子どもは、エアコンの設定を19℃にしたがる生き物である。

何かで読んで、「あるある」と笑ってしまいました。
エアコン温度について、毎日のように子どもを叱っているご家庭もあるのではないでしょうか。
暑い夏が余計に暑くなりますね。
(^_^;)

家庭内で19℃で生活していたりしますと、外でもそれくらいでなければ涼しいと感じなくなります。
以前勤めていた集団指導塾でも、そういう暑がりな子どもがいました。
「暑い、暑い」を連発し、休み時間に勝手にエアコンの設定温度を変えます。
そういうことは勝手にやってはいけないことだという考えもあまりない様子です。
そして私に温度設定を直され、ふてくされ顔、というのが毎年の夏でした。
28℃で我慢しろとまでエコロジーを強要するわけではなく、私が設定するのは27℃から25℃で、人の集まるところの室温としては常識の範囲内です。
あまり低くすると、特に女子生徒は冷え切って震え上がっていたりしますので、室温管理も講師の重要な仕事の1つでした。
昔と違って、学校でもエアコンが導入されて、先生たちの余計な仕事がまた1つ増えているんだろうなあと、ふと思ったりします。

温度設定1つとっても、平均値からはみ出す子どもというのは、どうしても出てきます。
ある年、エアコンは28℃の設定で、風の吹き出し口の下にいるわけでもないのに、
「寒い寒い」を連発する女子中学生がいました。
本人は痩せてガリガリです。
偏食で、学校の給食はほとんど食べないと言います。
そのまま、夕食も食べずに塾に来ます。
もう、身体の内部で燃やすものがない。
体温が下がっているに違いないので、それは寒けを感じても当然ですが、少し暑いくらいの気温設定でも寒がるので、周囲は全く共感しません。
その子のためだけに気温を高めにするのも限度があります。
「せめて、お昼をちゃんと食べなさい。あなたの学校は、給食か弁当か、選択できたよね?偏食がわかっていて、何でお弁当にしないの?」
「お母さんが作ってくれない」
「自分で作ればいいよ。ご飯と生野菜と自然に解凍する冷凍食品を、ちゃちゃっとお弁当箱に詰めるだけでいいんだよ」
「嫌だ」
「じゃあ、塾に来る前に、パン1個でも何でも、食べておいで」
「嫌だ」
「なら、上着とか、持ってくるようにしたら」
「嫌だ」
「・・・・・・・」

もう1人厄介だったのは、運動部員。
顧問に言われたか何かで、エアコンは絶対につけない主義の子がいました。
発言力の強い子で、その子がエアコンを切っても、他の生徒は誰も文句を言えない様子でした。
窓を開けたって熱風しか入ってこない真夏です。
私自身は、暑さにも寒さにも強く、自分の部屋では夏でも冬でもエアコンはほとんどつけませんが、それとこれとは話が違います。
このままでは、誰か熱中症で倒れるだろう、という室温になっていました。
私がエアコンのスイッチを入れると、教室内にほっとした空気が流れました。
運動部員は身体を冷やしてはいけないというのは、理想としてはわかるんですが、運動部顧問の方は、エアコンをつけない方向ではなく、夏でもジャージを着用してエアコンを防御する方向で生徒に話をしてくれるとありがたいです。
もう一言言うなら、プロのスポーツ選手になれる可能性が残っているわけでもない中学生に、エアコン禁止まで言う必要はないと思いますけど。
何につけても極端なのは、周囲に迷惑をかけるだけのように感じます。

現在、セギ英数教室の温度設定は、個別の場合で27℃から28℃のまろやか運転。
個別指導のときに使う机が、エアコンの風を浴びる位置なので、高めに設定してもかなり涼しいです。
ところが去年の夏のある日、教室に入ってきた男子生徒が眉をしかめ、うつむいて言いました。
「どんだけ低い気温にしてんだよ」
これ、私に向かって言ったのではなく、あくまで、本人の「設定」では、独り言なんです。
集団指導などの場合、こういう「独り言の設定」の講師批判というのは、ときどきあります。
幼稚な子どもがやってしまうことの1つです。
ほおっておくと学級崩壊が始まりますので、こういう批判的な「独り言」を言わせないのも講師の仕事の1つです。
なので、たいていの講師は、この手の発言には、敏感です。
それにしても、集団指導ならば、センセイの顔をつぶしてやろうという動きがあるのは、教室の覇権を争う「パワーゲーム」として理解できますが、2人きりで、この言葉はおかしい。
「・・・・・・今、何を言ったの?どういうつもりで、何を言ったの?」
私が怒ると思っていなかったのか、その子は、涙目になり、
「今のは独り事で、センセイに言ったんじゃない」
などと言い訳を始めましたが、
「私はあなたの言葉を耳にし、今、非常に不愉快だよ。どういうつもりなのか説明しなさい」
私の怒りがおさまる様子が全くないので、どんどんうろたえていきました。
事情を聞けば、日中は、彼の通う学校主催の夏期講習で大学の会場に通い、そこのエアコンの設定温度が非常に低いというのです。
おそらく、彼の席は、風の吹き出し口の真下に位置していて、一日、どん冷えの状況にさらされているらしいのでした。
「事情はわかったが、それは、私に責任のあることなの?」
「・・・・違います」
「寒いからエアコンの温度を上げてほしいと頼めば済むことを、そのように相手を怒らすだけの物言いで伝えたということを、理解できるの?」
「すみませんでした」
「そうやって謝られても、まだ不快感が消えないくらい不愉快だよ」

相手にやってもらいたいことがあるなら、それを伝える適切な言葉があるはず。
その子が、聞こえよがしの妙な「独り言」を言うことは、以後ありませんでした。

暑い季節に、気ままに綴ってみました。



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