たまりば

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2013年05月06日

槍ヶ岳に行ってきました。2013年5月。


5月3日。晴れ。
スーパーあずさ1号に乗り、松本着。9:45。
ホームの階段を上がると、上高地行き往復切符の特設売り場があり、切符をすぐ購入できました。4,400円。
3年前のGWに奥穂高に行ったときもこの特設売り場はあったので、GWの恒例なのかもしれません。
便利です。
新島々着。10:40。
駅前には、既にバスが待機。
すぐに乗り込み、上高地到着。12:00。
早速バスターミナルへ行き、5日の16:45発のバスの整理券をもらいました。
翌々日までのバスの整理券をもらうことができます。
これで、帰りのバスには確実に乗れるぞ、と安心。

バスの切符売り場の建物の隣り、インフォメーションセンターの窓には大きな貼り紙がありました。
「27日の降雪により、涸沢・槍沢は雪崩の可能性あり。注意されたし」
といった内容。
うーむ。

明神。13:05。
明神館の壁にも大きな貼り紙。
「27日の降雪により、横尾から先の入山自粛勧告」
といった内容。
うーむ。
もう1週間近く経っていますから状況は変わっていますが、ネットなどでこういう情報を目にして、山行をやめた人もいたのかもしれません。
登山ブームなのに、3年前に奥穂高に来たときより、登山者は少ない印象でした。

徳沢を越え、横尾山荘到着。15:00。
本日は、ここで宿泊です。
ここは、1部屋に2段ベッドが4つ、計8人の定員制の部屋が大半で、カーテンを閉めれば個室感覚になれますので、過ごしやすい山荘です。
トイレ前の洗面所から出る水道は飲料水で、水が汲み放題なのも嬉しい。
3時半には「お風呂がわきました」の館内放送がありました。
4時、もう空いたかな、という頃に入浴。
入浴は、宿泊者だけの特権です。
石鹸・シャンプーは使えませんが、汗を流せるだけで、これから入山という場合には嬉しいです。

お風呂上りに、談話室の自販機で缶ビール500mL購入。700円。
談話室には、山雑誌のバックナンバーが最新号まで揃っていました。
ビールを飲みながら、『岳人』を熟読。
このブログのタイトルからもお察しの通り、私は普段は『山と渓谷』派です。
(*^_^*)

夕食5時。
食堂の席は、全部は埋まっていませんでした。
やはり宿泊者が少ない印象です。
夕食は、山菜中心の手のこんだ渋いメニューでした。
隣りの席の人が、
「この山荘、前より料理が旨くなったな」
と話していました。
確かに、以前は見た目だけ派手な、ざっくりしたおかずが多かったかも。
(*^_^*)

7時まで談話室で過ごし、天気予報を見ました。
衛星放送だからなのか、なぜか関東地方の天気予報。
それでも全国の天気で、全体は確認。
暖気と暖気がぶつかりあい、気圧の谷ができる。
上空には寒気。
晴れ基調ですが、大気は不安定。
あまりよろしくないなあ。


5月4日。晴れ。
5時半起床。
うわあ、寝過ごした。
朝食は5時からです。
それでも、山小屋泊まりは、着替えも洗面も化粧もさほど必要ではないので、すぐ食堂へ。
起き抜けにがっつりご飯2膳食べて、出発。6:40。
涸沢へ行く人の列を横目に、1人、槍ヶ岳への道を歩きだしました。

歩き出してすぐ、雪が出てきましたが、まだ地面が見えているところもあり、アイゼンをつけるタイミンクではありません。
でも、早朝なので、雪面は凍結気味で、歩きにくい。
槍沢ロッヂまで、概ね平板な道なのですが、それでも槍沢を高巻くところもあり、下は沢の崖っぷちなのに足元は凍結気味でした。
怖い、怖い。
私は、早朝の凍結気味の麓が一番嫌いです。
(-_-;)

何とか槍沢ロッヂ到着。8:45。
ここでアイゼン装着。
まだ必要なさそうでしたが、進退窮まる前に、早めに着けました。

樹林帯の中の迷路のような道を進みます。
赤いリボンのついた竹竿が20~30mおきに設置されていますし、トレースもしっかりしていますから平気ですが、何もなかったらわかりにくいだろうなあ。
ババ平あたりからは、どーんと視界から開けてきました。
そして、遠くに登山者の列も見えてきました。
槍沢ロッヂに泊まった人たちでしょう。

大曲り通過。10:10。
本当にぐぐっと左に曲がる地点です。
雪が少ない年の槍沢は、何しろ本当は沢ですから、5月ともなれば徐々に雪の下に空洞が広がり、雪に亀裂が入って怖い個所もあるらしいです。
でも、今年は雪が多く、3年前、奥穂高に登ったときのザイテングラードの登りより易しい印象でした。
上空は雲が増え、目指す槍ヶ岳は雲の中。
1時間に1個食べるミニアンパンを励みに歩き続けました。
そんなにアンパンが好きなのかというとそうでもなく、クリームパンがあればそのほうが良いのですが、山行前日のスーパーでは、あいにく今回は売っていませんでした。
雪山では大休憩はとりにくく、大きいパンは1度で食べきれないし、残すとザックの中で潰れて悲惨なことになるので、一口で食べられるミニパンが好きです。
食べて飲んでいるうちは、動ける。
それを支えに進みました。

しかし、雲の中に突入すると、小降りながら雪が降ってきました。
少しですが、風もあり、視界が急に悪くなりました。
竹竿は、2本先までがかろうじて見える程度。
うわあ。

アンダーの上に夏シャツを着て歩いていたのですが、とりあえず、夏シャツを脱ぎ、雪山用のアウターを着ました。
遅いパーティは追い抜きましたが、速い人たちはまだ遥か先です。
U字状の大雪面に自分1人。
風と降雪で、トレースは消え、竹竿だけが頼りです。
空は白っぽく明るいので、これ以上悪くなることはないと思うものの、視界が悪いとストレスがかかります。
一瞬ですが、1本目の竹竿も見えなくなります。
地形的に、大喰岳に誘いこまれるポイントは過ぎ、あとは、目をつぶって歩いても上さえ目指せば槍ヶ岳に達する。
ザックには、コンパスと地形図も入っている。
大丈夫、大丈夫。
いや、コンパス使うのなら、まだ現在地がわかっている今のうちにやっとかないと、迷ってからやっても意味がない。
あー、でも、コンパス切るの久しぶりだからなあ。
やり方を頭の中でシュミレーション。
といううちに、また2本目まで竹竿が見えてきたので、結局、コンパスは使いませんでした。

GWはまだ営業していない殺生ヒュッテ通過。12:15。
そこからが長かったです。
勾配も本日最高の急傾斜。
空気も薄くなってきて、5~6歩進んでは休憩の繰り返しです。
何とか槍ヶ岳山荘到着。13:45。
山荘からでも槍の穂先は見えませんでした。

玄関ホールの自販機で缶ビール購入。500mL750円。
槍沢ロッヂ前で水を入れておいたアルファ米のドライカレーとともに、楽しみました。
はあ、おいしい。
槍ヶ岳山荘でも、宿泊客は水を無料でもらえました。
お湯は、朝だけもらえるとのことでした。
私は、今回テルモスも持参せず。
真冬ではないので、熱いものがどうしても欲しいということはないと思い、軽量化を優先しました。

上高地から一気に登ってくる人などもいて、小屋は夕方まで入ってくる人たちでざわついていました。
人が少ないと思っていたけれど、ここは積雪期としてはなかなかの盛況。
夕食も2回戦ありでした。
鳥南蛮の濃い味付けが疲れた身体においしい。
まん丸いチーズケーキのようなデザートもついていました。
そういえば、一昨年の夏に泊まったときも、同じメニューだったような。
(*^_^*)

部屋は5人部屋に私も含めて3人。
他の2人は連泊の30歳前後の女の子たちでした。
南岳までの往復が目標で今日は天気が悪くて停滞していたとのこと。
元気だなー。


5月5日。快晴。
5時起床。
小屋前でご来光撮影。
5時半から朝食。
急いで食べて、槍の穂先に登る行列に参戦しました。

GW以降、例年ならば槍の穂先に雪はないと事前に情報を得ていました。
それなら夏と同じだから、別に登らなくてもいいかーと思っていたのですが、27日の降雪と、昨日の少しの雪で、穂先には良い感じに雪がついていました。
これは、登らなければ。

アイゼンが岩にきしむ感触。
ピッケルが岩に当たる音。
久しぶりのアルパインクライミング気分。
山頂の眺望は、最高でした。

しかし、ブランクがあるとダメですねー。
登りはともかく、下りが怖い怖い。
雪山用の手袋をつけて岩をつかむ感覚も衰えていて、岩にしがみついてしまいました。
アイゼンの足がしっかり決まっているかどうか確信がもてない一歩が特に恐ろしい。
ピッケルから手を離し、両手で岩をつかんで、ピッケルをガランガランひきずって下山。
ハーネスをつけていると、ピッケルを差す場所があるんですが。
ああ、みっともない。
でも、無事に下りられて良かった。7:40。

さて、いよいよ下山。8:00。
昨日登ってきた雪面の傾斜もなかなかのものです。
しかし、日が当たり、雪はゆるんできているようでした。
尻セードをしている人も、あまり滑らず苦戦中。
ということは、転んでも、大滑落はないということ。
ふふふ。

私はバランス感覚に自信がないので、傾斜の急な道は怖いんですが、こうまで滑らないと多少大胆になれます。
かかとを立て、大股でザクザク下山を開始しました。
滑っているのか、転んでいるのか、歩いているのか。
他人が見たら意味不明な感じで何度も尻餅をつきながら、大曲り通過。9:30。
傾斜もぐんとゆるくなり、夏のような暑さにむしろ苦しみながら、槍沢ロッヂ。10:10。

そこから苦手な麓の道です。
早朝ではないので凍結はないものの、やっぱり崖っぷちは嫌いだとつぶやきながら、何とか嫌な箇所を通過。
横尾山荘前。11:45。
あー、安全なところまで下りてきたー。
暑さで持っていた水を全部飲みきっていたので、山荘前の自販機でポカリスエット購入。350mL250円。
2息で飲み干しました。
オーバーパンツなどを脱ぎ、お風呂セットをザックの上部に入れ直し、さあ出発。

徳沢着。13:05。
ここはテン場なので、水は無料。
ごくごくと好きなだけ飲み、ペットボトルに詰め、トイレにも行って、さらに体力回復。

小梨平キャンプ場到着。14:30。
ここ数年のことなのだと思いますが、ここに新しい外来入浴施設ができていました。
小梨の湯。500円。
温泉ではありませんが、石鹸・シャンプーが使えるだけで有難いです。
このままバスや電車に乗るのだけは避けたいですから。

上高地の外来入浴施設は他にもいくつかありますが、午後2時とか3時で終わってしまうところが大半です。
ホテルが外来入浴も受け付けている形なので、夕方以降は宿泊客専用なのは当たり前。
でも、下山は3時過ぎになることのほうが多いんですよね。
小梨の湯は、そうした登山客の光明。
入浴時間14時~19時。
今回は10時~19時となっていました。
河童橋まであと5分という立地も最高。
ロッカーは鍵付きだし、洗い場は9つもあるし、浴槽は大き目で、ゆったりで10人程度、詰めればもっと入れます。
ものすごく気に入りました。

上高地の他の入浴施設としては、河童橋から対岸に渡って徒歩5分の上高地アルペンホテルも私は好きです。
6時~10時半。12時~14時半。
500円。
入浴時間には制約がありますが、小汚い下山客にも丁寧に対応してくれるホテルの品格はさすがです。
ザックと登山靴置き場は、物置みたいな場所ですが、わりと広いので、他の登山客がいても何とか身動きがとれます。
浴場は、明るく広いです。

河童橋から対岸を徒歩20分と遠いのが難点ですが、上高地温泉ホテルは、やはり温泉ということでポイントが高いです。
入浴後、霞沢岳を仰ぎながらデッキで飲むビールは最高です。
7時~9時。12時半~15時。
800円。

さて、お風呂上りの良い気分で、バスターミナルへ。15:25。
窓口で16:00のバスに乗れないか相談したら、OKでした。
わーい。
バスと電車を乗り継いで、松本着。17:53。
駅弁「料理弁当・アルプスの四季」とビールを購入。
おかずの種類が多めの幕の内弁当という印象のもので、松本駅で駅弁を買うときは、いつもこれです。
ビールに合うんです。
松本は始発なので、スーパーあずさは自由席でも座れました。
隣りに座ったおじさんは、峠の釜めしと缶入りハイボール2本を手に提げていました。
自分も飲みたいときは、こういう方が隣りだと気兼ねがなくていいです。
ヘッドホンで両耳を塞ぎスマホをいじりっぱなしの神経質そうな若い子だったりすると、ちよっと気がひけますから。

そんなわけで、暮れゆく松本の街を眺めながら、食べて飲んで楽しい山旅はフィナーレを迎えました。
(*^_^*)



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