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2012年12月13日

南高尾山陵を歩きました。2012 年12月。


12月9日(日)は、南高尾山稜を歩きました。
寒いのと気忙しいので、知らない山まで遠出しようという気にはなかなかなれず、でも、山の空気は吸いたいので、トレーニングがてら、ちょっと高尾山に行ってこよう、という週末が続いています。
先週は、木下沢の旧キャンプ場から景信山に登りました。
今週は、久しぶりに、6号路、琵琶滝コースで麓から高尾山へ。

高尾山口駅からケーブル駅までの参道には、7班まである旗を立てた大行列がのんびり歩いていました。
紅葉シーズンが終わっても、高尾山の人出は凄いと実感しながら、足早に通り過ぎました。
ケーブル駅には、ちょうどケーブルカーが来ていて、少し心惹かれながらも、左手の舗装道路に入り、そのまままっすぐ琵琶滝コース入口へ。
こちらのコースもぽつぽつと登山客はいます。
登山口を越えて、高尾保養院のほうに入っていく人は、そのまま3号路に行くのかな。
3号路はまだ歩いたことがないので、今度行ってみようかな、と思いました。

琵琶滝コースは、よく整備されている道です。
昔は、もっと歩きにくく滑りやすい山道でしたが、すごく整備されました。
ずっと沢沿いで、景色に変化があり、好きな道です。
欄干のない橋も、川床から近いので、何も怖くありません。
飛び石も、きちんと平らな石が並んでいますし、沢に水量がなく、飛び石がなくても歩けるくらいなので、楽勝です。
大雨の後なんかは、また違うでしょう。
紅葉は、やはり先週が最後のチャンスだった様子で、もう色が深くなりすぎ、写真に撮ると枯葉にしか見えない状態でしたが、肉眼で見ている分には、なかなか良いものでした。
初冬の山歩き。
空気が冷えているので、汗もかかず、すいすい歩いていくことができました。
1時間で、高尾山山頂。午前10:00。

まだ午前中なのに、富士山は、雲に覆われていました。
甲府は雪かなあ。
名古屋は積雪というメールが入ってきた寒い朝でした。

紅葉台を越え、一丁平手前の分岐を左へ。
大垂垂水峠への道は、今までは小仏城山から下る道を選んでいました。
一丁平から城山の桜やミツバツツジや紅葉が目当てで遠回りしていたのですが、今回はそういう時期ではないので、近道を行ってみました。

歩き始めて早々、足元に、上の写真のシモバシラの氷華を見つけ、ほくほく顔で撮影。
斜面につけられた細い道で、地滑りの跡もあり、少し歩き慣れた人向けの道と感じます。
人の来ない、静かな道だ、と思ったら、犬の散歩をしている人と出会いました。
脚が長く、全体に細いなあ、という印象の犬。
犬種はわかりませんが、育ちの良さそうな外国の犬でした。
犬が細いので、無事にすれ違うことができました。(*^_^*)

高尾のような低山は、犬連れの人を結構見ます。
細かいことを言えば、本来山にいない動物を山に連れてきたらいけないのですが、高尾山に犬を連れてくるのはまあいいかなあ、と感じます。
本来山にいない動物で一番顕著なのは人間だろ、という話ですしね。
オコジョやライチョウのいる山にまで犬を連れて来ようとする人がいて、それは絶対にダメだということも理解できない様子なのは困りものですが。
「うちの犬はおとなしいですから」
と言うんですが、そういう話ではなく、犬の匂いがするだけで、貴重な小動物がおびえて子どもを産まなくなるかもしれないから、ダメですよね。

低山で出会う犬は、きちんとしつけられている犬が大半なので、街で犬とすれ違うときよりも、道は細くてもあまり身構える必要がありません。
すれ違う人間と全く目を合わせない犬もいれば、大人しいけれど、じいっとこちらを見る犬もいます。
そんな犬は、たいてい、にこにこ笑っています。

大垂水峠は甲州街道を歩道橋で越えます。
登山道と続いていて、迷うところがなく、便利です。
ここからは、いつもの南高尾への道。
最初だけ少し道が細いのですが、あとは、よく整備されて、歩き易い道です。
まずは大洞山。11:15。
ベンチやテーブルがあり、休憩に良いですが、展望はあまりありません。
あとは、登ったり下ったりの繰り返しです。
小ピークを越える道とまき道と2つに分かれていることが多いですが、どちらもすぐに合流しますので、その日の体力に合わせて使い分ければ良いと思います。
「梅ノ木平」の道標が多いのですが、それらの道標の端っこに必ず「三沢峠」と落書きしてあります。
道標の落書きは良くないと思いますが、梅ノ木平ではなく三沢峠を目指している人には、少し有難い、正しい落書きです。
見晴台到着。11:55。
登山道の途中でふっと樹林が途絶えているそこは、津久井湖がよく見下ろせる場所。
ベンチもあるので、南高尾を歩くときは、いつもそこでお昼にします。
おにぎりと、ポットには熱いコーヒー。
今日はおやつにビスケットも持ってきました。
見晴らしの良い場所で、1人でにこにこと食事していると、やってきた人が、必ず立ち止まり声をかけてきます。
「わあ、良い場所ですね」
「ああ、ここでお昼にすれば良かった」
「我々は、さっき休んだばかりだから、行きますよー」
「おほほ。戻ってきちゃいました」
そんな、いろんな人の声に、笑顔を返すお昼時でした。

さて、出発。
すぐ先の道には、水源への道標を見ながら、何か説明しているリーダーと、メンバー5人の高齢のグループがいました。
道を譲っていただき、礼を言って通り過ぎながら、こういうグループはいいなあ、と思いました。
自分たちの体力もペースも、よく把握して、自分に合った山歩きを楽しんでいる人たち。

先日、アミューズトラベルから、廃業を知らせる葉書が届きました。
最近は、年に1度参加する程度になっていましたが、会員になっていれば、年会費よりも高額の割引券がもらえますし、バスの中で次年度の手続きもできるので、ずっと会員になっていました。
今年の割引券は、使わないまま終わったなー。
そんなことは、どうでも良いのですが。

山歩きのツアーを行う旅行会社は、いくつもあります。
山を始めたばかりの頃、そういうツアーによく参加しました。
いくつかの会社に参加して、アミューストラベルは、料金は高いけれど、一番面倒見がいい、と感じました。

他の会社ですと、ツアーリーダーの人が、何だかとても威張っていて、客の半分以上がついていけないようなスピードで登ったあげく、休憩のときに、
「このスピードについてこられないようじゃ、ダメだ」
と説教するのを目にしたりしました。
あるいは、まだ全員が到着していないのに、それも確認せずに、山小屋の食事時間やトイレの場所なんかを説明し始めるリーダーもいました。
参加者の人数をきちんと数えず、途中で客が1人行方不明になっていることに後で気付いて戻っていったり。
山には詳しいんだろうけれど、ツアーなんだから、もうちょっと客の世話をしないとダメなんじゃないの、サービス業の自覚があるのかな、と感じることが他の会社では多かったんです。

もちろん、行きたい山や自分の休める日の都合などもありますので、他の会社のツアーにも参加していましたが、そんなときは、少し緊張し、
「何かあったら、離団し、必ず自力で戻ってこよう」
と朝からそれなりの心構えでいました。

でも、アミューズトラベルだけは、のんびりした気分で参加していました。
添乗員もリーダーも、客の顔と名前を覚えるのが、とにかく早い。
こまめに声をかけてくれ、親切でした。
単なるツアーというよりも、「山歩き教室」であることが多かったこともあり、行きのバスの中で歩き方やパッキングなどのレクチャーがあり、これから登る山のビデオによる説明や、地図を見ながらの解説、そして、さまざまな注意事項の説明がありました。
トレイの有無、どこで昼食をとるか。
何もかも、全部説明してくれるので、安心でした。
道が細いときは声をかけ、鎖場・岩場になれば、手を貸し。
歩くペースも速過ぎるということが決してないので、安心して参加できました。
山が好きだけど、山歩きが上手くはない。
そんな人が、1人でも安心して参加できるのがアミューズトラベルでした。

トムラウシの事故があり。
そして、万里の長城の事故があり。
アミューズトラベルは廃業が決まりました。
亡くなった方がいらっしゃるのですから、それは当然だと思います。
会社に責任があると、私も思います。

ただ、誤解を恐れずに言うなら、遭難事故の引きがねをひくのは、そのパーティーの一番弱い人だということ。
2つの事故は、全員が遅れず歩き続けることができたなら、かなり危険な中でも、何とか遭難せずに済んだかもしれないと思います。
1人の体力が尽き、遅れ始める。
それを待つ間に、他の参加者の身体も冷え、急速に体力を奪われていく。

では、一番先に弱った人が悪いのかと言うと、そうではありません。
一番弱い人の実力が、そのパーティの実力。
それを把握していなかったのは、リーダーの責任。だから、全面的にリーダーが悪いし、会社が悪いです。

ただ、思うのは、面倒見の良いツアー会社には、弱い人が集まります。
弱いのに、山に行く回数だけは増えて、自分の弱さに対して自覚がなくなります。
体力がないことも、技術がないことも、そもそも大した経験を積んでいないことも、理解できなくなってしまう。
そういう弱者の集団を連れ歩くには、コースが危険だったし、天候の読みが甘かった。

それは、もちろん自戒をこめてです。
私も、弱者。
山で、強者のつもりでいたら、とんでもないことになる。

客に対して普段からそっけないツアー会社のほうが、むしろ、事故は起きにくい。

その皮肉に、悔しいなあ、と感じます。
世間に流布する、アミューストラベルに対する間違った認識も、悔しいです。

力のある添乗員さんやガイドさんは、今後も山の世界で働いていくでしょうから、またどこかで会えるだろうけれど。

何だか腹が立っていると、力が入って、まき道ではないほうばかり選んで歩き、三沢峠到着。12:45。
そこからは、草戸山に向かいました。
道が広くなり、整備された階段が増え、観光客の姿を多く見るようになりました。
右手に城山湖がちらちらと見え続け、桜の季節は、湖畔の桜が美しいところ。

草戸山到着。1:10。
そこから、分岐を左に曲がり、高尾山口駅を目指しました。
そこまでが、あまりにも良い道だし、行き先は、京王高尾山口駅だし。
もうずっと、こんな良い道が続くと思ってしまうところなのですが。
何と、ここからが、本日一番道の悪いところに突入です。
春にこの道を歩いたときは、若いグループが、
「駅まであと1時間くらい?あとは下るだけだねー」
なんて気楽そうにしゃべっているのを追い抜きながら、ふふふ、ここでそんなふうに気を抜くと、つらいよー、とほくそえんだものでした。
いえ、ここからがつらい、と覚悟して歩けば、あっけなく終わるんですが。
あと少しで登山口、というところで、黄色いビニールテープがはりめぐらされてありました。
何だ何だと掲示を見ると、「スズメバチの巣あり 注意」。
うわあ、と思いながら、足早に越えて、下山。2:10。
いきなり民家の脇に出て、少し歩けば信号で、何度歩いても驚きの展開で、すぐに駅です。



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