たまりば

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2012年06月21日

生涯学習なのです


私の字を見たことある方は、ご存じと思いますが、全体にバランスが悪く、何か下手です。
もともとは左利きだったのを、親が右利きに換えたからです。(言い訳)
(^_^;)

昨年冬、受験を控えた小学生に、自筆で手紙を書きましたら、その子が、読み終えて、
「丁寧にきちんと書いてあります」
という感想を言ったので、笑ってしまったことがあります。
いやいや、字の問題じゃなくて、と思う一方、何だか、そういう感想がまず出てくるような字なのかもしれない、と思っておかしくなりました。

小学校1年生のときの家庭訪問で、担任の先生が、うちの親に、
「家で、鉛筆を持たせたことがないんですか?」
と質問したらしいので、当時は、とんでもない鉛筆の握り方をしていた様子です。
よくぞここまで、まともに読めるような字が書けるようになったものだ。

と、感心してくれる人がいるはずもないので、20代の頃、ペン習字を始めました。
「日ペンの美子ちゃん」と聞けば、ああ懐かしい、と思う方もいらっしゃるでしょう。
あの講座の母体である硬筆書道団体です。
毎月発行される薄い雑誌に課題と競書券がついていて、課題を書いて送ると、級位・段位が審査されます。
雑誌のページの大半は、会員の級位・段位の一覧。
毛筆でも硬筆でも、習字を習っている方にはなじみの深いシステムだと思います。
10年ほど続け、10級から始まる級位を終え、初段から五段へ、そして「推薦」位まで上がりました。
その上は、「準師範」「師範」があるだけです。
何を思ったか、「推薦」のまま、私は辞めてしまったんですけど。
(^_^;)

なぜ辞めたのか、今となっては、よくわかりません。
その頃から、仕事が忙しくなって、ペン習字の練習をしている場合ではないだろうという気分になってしまったようです。
今思い返すと、1日10分程度の練習ができないほど忙しかったはずがないので、気分的な問題なのでしょう。
「推薦」になっても、自分の字の見た目がちっとも変わらないことに限界を感じたのかもしれません。

まあ下手は下手なりに、読める字を書くことが大切だ。
0か6か自分でわからないような字を書くんじゃないよー。
きみの字は、mなのかwなのか、わからないよー。

そんなふうな気持ちでおりましたら、あるとき、生徒が、私の字をじっと睨んで、
「・・・・センセイ、書道、やっている?」
と訊きます。
「え?いや。やっていたら、こんな字じゃないでしょう」
と、つい照れてふざけますと、
「・・・・・おかしいな。センセイの字は、書道をやっている字だけど」
「ええ?」
そういうあなたは、書道をやっているのかと訊き返しますと、子どもの頃からみっちりと毛筆習字をやっている子で、展覧会で大きな賞を取る実力でした。
確かに、ノートも、達筆です。
昔、硬筆習字をやったことがある、と私が言いますと、ようやく納得した様子で、
「ああ。硬筆。私もやってみたいんだけど、毛筆と硬筆は、両方やったらいけない、どちらかにしなさいって書道の先生に言われているんだ」

こういうの、嬉しいですよね。
一般的には、ただの悪筆。
でも、書道をやっている人には、書道をやっていることがわかる字である。
こういう特別感は大切です。
また1つ、生徒に教えられました。

私は、もともと、「ほめて伸ばす」という教育には懐疑的です。
そういうやり方では、すぐに相手にたかをくくられてしまいます。
「ほめて伸ばすのが、当たり前だろ。何をけなしてんだよ」
といった感じになってしまった子どもは、残念ですが、もうなかなか伸びないです。

ほめられても、別に嬉しくない。
おだてて勉強させようとしているだけだろ、と思う。
しかし、けなされたら、腹が立つ。
ああ、もうやる気がなくなった、と思う。

そんなふうになってしまったのは、「ほめて伸ばす」という情報さえ子どもの耳に届いてしまう現代の状況で、どうでもいいことを、ほめられ過ぎたからかもしれません。

でも、ほめることは、悪いことではない。
本当に相手を良く見て、ほめることは重要です。
相手が本当に嬉しくなる言葉を口にできることは、才能ですよね。

単純すぎるかもしれませんが、もう1度、硬筆習字をやってみようかなと思うようになったのは、その子の言葉がきっかけであるように思います。
いや、弁解すれば、そう言われてから、実際に始めるまで、2年くらい経っているんですよ。
私なりに、よく考えたんです。
(^_^;)

大昔に「推薦」位になったといっても、ブランクがあるので、また最初からやり直し。
それでも、今月、ようやく「初段」に昇格しました。
「師範」まで、10年以上かかるかなあ。
もっとかかるかもしれません。
いつか、昼間に「硬筆習字教室」を開校しましたら、
「英数教室と硬筆習字教室が併設?何それ?」と思わず、
ああ、師範になれたんだね、と思ってください。
何年やっても、きれいな字にはならないような気もしますが。
実際に人に教えるには、誰が見てもわかりやすく美しい字であることが、大切だろうに。
(*^_^*)



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