たまりば

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2012年05月14日

奥多摩御前山2012 年5月


昨日は晴れ晴れとした気持ちのいい日曜日でした。
奥多摩の御前山に行ってきました。
御前山に以前に登ったのは、2003年の秋。
もう9年も前の話です。
今回も、前回と同じ大ブナ尾根を登りました。
奥多摩駅からバスに乗り、奥多摩湖で下車。

バスを降りた身体の向きのまま、すぐ左手の奥多摩湖の周囲を巡っていく遊歩道に入り、どんどん歩いていくと、車道と合流します。
道は広くなり、さらにどんどん歩いていくと、山に突き当ります。
ぱっと見た感じでは、そこにある門をくぐり、さらに遊歩道を歩いていく以外に道がないように見えるのですが、左手に一段高くなっている公園のようなものがあり、そこが登山口に通じる道になっていました。
公園のようなのものに上がると、やっと最初の道しるべが見えてきます。
これは、結構わかりにくい。
ちょっと周囲をうろうろしました。

9年前の私は、何でわかったんだろう?
9年前は、こんな公園のようなものは、なかったのかもしれません。
道の記憶がほとんどないものの、登山口からすぐ、ロープにつかまって登る急坂があったことは記憶していました。
そこが朝から渋滞していましたから。
けれど、今回、登山口は全て階段になっていました。
この公園状のものと階段は、この9年で造られたのでしょうか。

安全に歩けるようにたくさん整備したのかなあと思うと、すぐに始まる急登。
さほど整備されていません。
岩がちな急登と、少しだけ平坦な道。
その繰り返しが果てしなく続きます。
道は明瞭ですが、道しるべがほとんどない。
山慣れていない人は不安を感じるかもしれません。

そして、木が大きい。
ブナの古木がそこかしこに。
新緑の木漏れ日の下を息を切らして登っていくと右側が開け、枝の向こうに富士山が見えました。
眺望のために木を伐採する山が増えている中で、そんなつもりは全くない様子。
首をのばしたりひっこめたりして、何とか富士山を見ました。
写真に撮ろうとしましたが、どうしても枝にピントが合ってしまい、撮影は無理でした。
眺望を意識しない。
ここは観光地ではないのだから、という意志を感じる山。
いいなあ。

『日本百名山』を書いた深田久弥は、別の本の中で、「山頂標識は必要ない」と書いていたと記憶しています。
その山の名を心に刻んで登ってきた者に、どうして山頂標識が必要だろう。
途中の道しるべも、その他の人工物も、特に必要と感じていなかったでしょう。
何より、山の観光地化を嫌った。
深田久弥は、そういう登山者だったようです。

近年、多少はブームが落ち着いてきた様子ですが、中高年がまるでスタンプラリーのように日本百名山に登り、また、百名山完登を果たした人を称える傾向があります。
「あの人、百名山は終わっているのよ」
というのが褒め言葉であり、「あの人は、山のベテランよ」という意味で言っている人は、今もいます。
他人が選んだ百の山を登ることに、何の意味があるのか?
それは、深田久弥が最も嫌ったことではないのか?

登りたい山を選ぶところから、登山は始まります。
山を選び、道を調べ、道具を揃え、技術と体力を駆使して登る。
その人なりの山選びがあり、山への向き合い方がある。
他人が選んだ百の山を登ることに何の意味があるだろう。

まして、技術が伴わない中高年が無理に登るために遭難が絶えず、その結果、安全のために山を過剰に整備することになり、麓も含め開発も行われています。
深田久弥が生きていたら、何と言うだろう?
今の日本百名山を、もう一度名山として選ぶだろうか?

日本百名山は、高い山大きい山が多いので、近郊の低山しか歩いたことがないのと比較すれば、確かに登れば体力はつきます。
しかし、今の日本百名山は、整備され過ぎて、10座歩いても100座歩いても技術的な進歩はないと思います。
百名山を完登しても、それだけでは初級者のままです。

スタンプラリーは面白いから、そういう意味でやりたい人はやればいいんだけれど。

そんなことを考えながらどんどん登っていくと、奥多摩湖がはるか下に見え、あえぐこと3時間で御前山到着。
GWの翌週、しかも母の日ということもあるのか、登山者は少なめでした。

そこからは、大ダワ経由で鋸尾根へ。
どんどん下って、林道にいったん出て、そこから登り返します。
そこの道しるべが雑。(*^_^*)
階段を登る道と、平坦なまき道と2つあるけど、鋸尾根に乗るのはどっちだっけ?
こんなところで悩んだ記憶はないんだけど。
このまき道は、新しく作られたものかな?
道しるべが雑なときは、大体、どっちでも行けるときですが、まあ、無難に地形の印象から判断して階段を登りました。
大岳山に行くときも御前山に行くときも、この鋸尾根を使うと直接奥多摩駅に降りられるので便利ですが、道は多少険しいです。

途中に、「鎖場コース」という道しるべ。
そんなもの、昔、あったかなあ。
とりあえず、下山が目的なので、鎖場コースには行かず、無難に普通の下山路を選ぶと、鎖場コースとの合流地点にすぐに着きました。

そういえば、昔、1枚岩に貼られた小さな鎖場があった気がします。
そして、今回、鎖場はなかった。
つまり、昔の普通のコースが今は鎖場コースとなり、別のより安全な登山道が造られたのでしょうか。
昔の鎖場で崩落か何かがあり、危険度が増したのかもしれません。
9年前の記憶では、どうにも判断がつきませんが。

その先は、小さな祠と天狗の石像が2体あるピーク。
その前後は特に岩がちです。
そこも過ぎると、道はどんどん歩き易くなり、いったん、林道に出ます。
道しるべでは、奥多摩駅に行く道は2つありますが、直進して、愛宕神社へ。
ここまで来て神社の石段を登るのはかなり足にくるのですが、奥多摩駅へはこれが近道のようです。
本堂には登らず右手の道に入り、そこからまた下りです。
そして、また林道に出て、また山道。
最後にまた神社のようなところに出て、そこが下山口。
道路を左に行き、昭和橋を渡ると、奥多摩駅はもうすぐです。

時間があったので、もえぎの湯に寄りました。
登山客だけでなく、車で来る一般客も多いので、いつも休日は混雑しています。
男性は、時間制限の上、整理券が配られる盛況。
幸い、女性はすぐに入れました。
昔、竹下内閣の頃、ふるさと創生1億円で造った温泉施設。
駅から徒歩で行ける温泉施設です。
風呂上り、さっぱりした木綿のTシャツと短パンに着替えて、川沿いの新緑を眺めながら、駅までのんびり歩きました。
途中、スーパーで、ビールを購入。
駅に着くと、ちょうど、ホリデー快速が入ってきました。
三鷹まで1本。ラッキーでした。



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