たまりば

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2012年04月03日

英語の覚え方


英語に限らないのですが、知識が定着しない、問題が解けないのには、いろいろな理由があると思います。

問題 次の日本文を英文に直しなさい。
「北岳は、日本で2番目に高い山です」

こういう問題を見たときに、「北岳」の訳し方さえわかればそれでいいと瞬時に判断する子もいますが、そもそも「北岳」って何なのだろう、とそこで思考が止まってしまう子もいます。
「センセー、北岳って何?」
「それは、Mt.Kitadakeと訳せばいいよ」
「・・・・・北岳って、山なの?」
「山です」
「どこにあるの?」
「南アルプス」
「どんな山?」
話していいのならば、北岳バットレスを登攀した思い出話もいたします。
時間がもったいないので、まあほどほどに。
(*^_^*)

「北岳って、何で北岳って言うの?」
と、さらに質問の続く子もいます。
「え?」
「岳って言ったり、山って言ったり、何が違うの?」
「・・・・通常、単独峰は山と呼び、山脈の中の1つのピークは、岳と呼ぶことが多いです」

この英訳問題の本質は、「the second 最上級」という表現の理解です。
Mt.Kitadake is the second highest mountain in Japan.

ですが、質問の内容から察するに、どうも、学習の方向がズレてきている気配があり、このあたりから、私は不安を感じ始めます。
勉強するのが嫌で、とにかく勉強以外の話を講師にさせようと誘導する子もいるのですが、そうした場合、表情などから、それは伝わってきます。
そうではなく、素直に疑問を口にしている様子です。
このように疑問が次から次へとあふれてくるタイプの子は、一見、意欲的、主体的に学習しているようですが、実は、今学ぶべきポイントは何かを把握しそこねている可能性があります。
そして、そういう子の場合、私が説明した北岳に関する知識は、記憶されないことが普通です。
質問して答えてもらえれば納得し、忘れてしまいます。
むろん、「the second 最上級」の表現も、身につきません。
ゆとり教育になってから、このタイプの子が増えました。

南アルプスの奥深く、盟主としてそびえる山、北岳。
ピラミダルな、美しい山です。
北岳という山の情報と、「the second 最上級」という表現の知識とが、一緒に記憶され、強い印象として残り、深く定着するなら、それは理想ですし、従来の学習法則では、そうなるのですが、現代の子どもは、手ごわいです。
アウトプットに重点を置き、インプットを軽視した教育の結果でしょうか。
疑問を口にすること、発言することは得意なのですが、知識を身につけることは苦手です。
もの覚え、悪い子が多いです。
(^_^;)

そんなふうですから、生徒自身も、覚えるのには、かなり苦労している様子です。

少し前、生徒と話していて、びっくりしました。
その子の友達の通っている塾では、曜日の覚え方を、
「フライを揚げて、Friday」
「お日様さんさん、Sunday」
と教えているのだそうです。
それだけなら、そういうレベルのクラスも必要だ、という感想で終わるのですが、その子は、友達からその話を聞いて、すごくうらやましかったらしいのです。
「いいなー。私も、そうやって教えてほしいなー」
と言うので、心底驚きました。
「・・・・本気ですか?そういう覚え方をしないと、曜日を、覚えられないですか?」
「・・・・覚えられるけど」
「覚えられるなら、普通に覚えましょう。歴史の年号の覚え方じゃないんですから、そんなの、いちいちごろあわせをしていたら、そのうち、そのごろあわせを覚えられなくなりますよ」
目標は、語彙1万語。
それを全部ごろあわせなんてできないです。

私は、あなたの素質を高く評価している。
秀才として扱っている。
だから、そういう教え方はしない。
そういう私の言外の気持ち、伝わっているといいのですが。



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