たまりば

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2012年03月19日

奥久慈男体山を歩きました


先週は、高校や私立中学の期末テストが終わったばかりで、テスト前に授業を前倒しした人が多く、1日、授業のない日がありました。
そこで山へ。

奥久慈男体山は、茨城県の山。
去年のうちに行こうと思っていたのですが、男体山から袋田の滝への縦走路は、地震で荒れているのではないかと、実家がその近くの方からの助言があり、確かにそうかもしれないので、先延ばしにしていました。

以前に同じコースを歩いたのは、2005年の5月。
7年も前です。
あのときは、水戸駅で電車を待っていたら、ハイキング姿の女性に、突然、どこに行くのか訊かれ、そして、「ご一緒していい?」と訊かれて、驚きました。
見ず知らずの人と、いきなりパーティを組むことはできないので、丁重にお断りしました。
誰かと一緒に山を歩くということは、互いに相手の安全に責任をもつこと。
知らない人とできることではありません。
でも、そんな硬いことばっかり言っているから、結局、1人が一番安心で安全、ということになってしまうのだな。
(^_^;)

7年前は、大円地から大円地越を経由するハイキングコースをとりましたが、今回は、鎖場コースを歩きました。
鎖と言っても、そんなに太いものはありません。
細い鎖が何だか延々と続いていました。
道が崩れているところはありませんでした。
岩が少し滑りやすいところはありますが、慎重に行動すれば、特に問題はありませんでした。

もし鎖場を登っている最中にあの地震に遭遇していたら、それは、恐ろしいことだったと思います。
そういう人も、いるのではないでしょうか。
ただ、日常生活の中での被害があまりにも甚大で過酷で、解決のつかない問題がたくさんあるので、山歩きをしていて地震に遭ったという、ある意味呑気な話は、まだまだなかなかできない状況です。
早く、そんなレベルの話もできるようになるといい。
今年も、頑張って働いて、寄付しよう。

奥久慈男体山の山頂直下には、まだ雪が残っていました。
多少滑りやすかったですが、ここも落ち着いて歩けば、軽アイゼンは不要でした。

低山といっても、素晴らしい眺望で、雪をかぶった那須の峰々が遠く見えました。
筑波山は、もっと近くにくっきり見えるかと思いましたが、案外遠く、奥多摩あたりから見るのと大差ない印象でした。

さて、奥久慈男体山だけなら、短時間の山歩きなのですが、そこから袋田の滝まで縦走するとなると、かなり長いです。
前回歩いたのは5月で、山道は新緑に覆われ、シロヤシオの木が1本、花をつけていました。
すれ違った登山者が、
「ゴヨウツツジ!」
と指さすのへ、
「きれいですねー」
と短い会話を交わしました。
シロヤシオの別名は、五葉ツツジ。
葉が5枚あるところからきています。
シロヤシオで有名な丹沢檜洞丸や那須岳は別ですが、他の山では、登山道に1本だけポツンと生えていることが多く、それを見つけると、とても嬉しく、印象に残る花です。

あのときは、したたるような新緑の中の、細い細い道をどこまでも歩きました。
今年は春が遅く、日当たりの良い岩場で一か所スミレが咲いていたのと、やはり日当たりの良いピークに一か所アブラチャンの黄色い花が咲いていたのが、わずかに早春の気配を感じさせる他は、まだまだ冬の気配が濃く、木々は葉を落とし、そのため枝越しの眺望がずっと続くのが楽しみでした。
草に覆われていないため、山道も若干広く感じました。
雪が残っているところが多く、凍結箇所もありました。
やはり、長い長い道でした。

あの地震以来、東北の中学・高校生で、山岳部に入部する生徒が増えていると、山岳雑誌で読んだことがあります。
危機的状況におけるサバイバル技術。
それを学べる場は、山岳部だから。
実際、定職をもたないクライマーや、夏は山小屋で働き、冬はスキー場で働く人たちの多くは、あの地震の後、長期的に東北に入り、ボランティアに従事した様子で、山でそういう話を聞く機会も何度かありました。
山の技術は、ボランティアが現地に滞在するにも役に立っただろうと思います。
中学生・高校生の中には、そういう人たちを目にした人が多かったのかもしれません。

だけど。

やっぱり、中学生・高校生には、ちょっと古いですが、「『スラム・ダンク』読んで、カッコ良かったから、バスケ部に入った」くらいの感じていてほしい気がします。
子どもには、それくらいの感覚でいてほしい。
生き残る技術を学ぶために山岳部なんか入らなくていいです。
いや、入れば入ったで、楽しいことはあると思うけれど、それは逆に、単純な気持ちでバスケ部に入っても、苦しいことはあるのだから。
子どもが、単純で呑気でいてくれることは、平和な証拠。
世の中と、周囲の大人が、しっかりしているから、子どもは安心して呑気でいられるのだから。
早く、また、そういう時代がくるといい。

そんなことを考えながら、山道を登っては下りて、もういい加減疲れた頃に、ようやく月居山へ。
そこからは、古くて歩きにくい石段が連続するようになり、まだ登るのか、と思う頃に下りが始まり、やがて、滝が見えてきました。
袋田の滝。
今年は寒くて、凍結することが多かったと聞きます。
もう水はぬるんで、4段の滝は、音をたてて流れ落ちていました。
滝の左岸をさらに石段を下りて下りて、やっと土産物屋の並ぶ滝付近の観光地へ。
もう日が傾きかけていました。

長かったけど、面白かった。
季節を変えて、また来よう。
歩き終えると、またそういう気持ちになる縦走路です。



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