たまりば

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2012年03月12日

字幕で映画を見ましょうか


中学生というのは、大人が思うよりも、ずっと子どもで、精神面はもとより、わかりやすい表面的なことでも、例えば、コーヒーが飲めなかったり、字幕スーパーの映画を見ることが出来なかったりします。
だから、中学生が、映画館でも、吹き替え版で映画を見るのは、まあ仕方ないのですが、少しずつ背伸びして、字幕スーパーで映画を見てくれないかなあ、と思います。
いえ、登場人物が英語をしゃべっている、アメリカやイギリスの映画限定でいいですから。

中学生になって、洋画が面白く感じられるようになって、友達と映画館に行って、「字幕速いっ」と思いながら、頑張って見た映画の記憶。
案外大切な記憶として残っている方、多いのではないでしょうか。
少しずつ、字幕を読むのが速くなり、そして、切れ切れに、簡単な英語が耳に入ってくるようになる。
日本語字幕があるので、聞き取りやすいせいもあります。
それも、嬉しいものですね。
私が、一番最初に聞き取れたセリフは、確か、1970年に製作された英米合作ミュージカル映画、『クリスマス・キャロル』だったと思います。
中学生の頃、名画座で見ました。

主人公スクルージは、クリスマスの朝、改心し、見ているほうがびっくりするくらいに歌い踊り、町の人たちや疎遠になっていた甥と和解した後、自分の事務所兼住居に帰ってきて、ドア飾りの顔(前の晩、亡くなったビジネスパートナーの顔に見えたもの)に、礼を述べます。
そして、「もう行くよ」と言うんです。
「食事の約束をしているんだ」
その最後の部分。
・・・・with my family.

その3つの単語を、スクルージが、どれほどの幸福感に包まれて、明瞭に発音しているか。
あれは、英語で聞いたほうがいいです。

もっと手軽に、家庭で楽しめるのは、レンタルDVDやブルーレイ。
これは、英語音声・英語字幕で映画を見ることが可能なので、さらに楽しいです。
日本語字幕で慣れておかないと、英語字幕は目が追いつかないので、中学生のうちは日本語字幕、高校生になったら英語字幕にするのが良いでしょう。
私は、字幕なしで見て、聴き取りにくいと、英語字幕を出して、確認します。

高校生が英語字幕で見るのに向いているなと思う映画は、『フォレスト・ガンプ』。
易しいゆっくりした英語なので、高校英文法がひと通り身についていれば、単語力は、そんなに要らないです。

映画の終盤。
ジェニーは、フォレスト・ガンプに問いかけます。
ベトナムは怖かったかと。
ガンプは、それに答え、ベトナムの星空の美しさ、エビ漁をしながら眺めた日没の美しさ、走りながら眺めたアメリカ大陸の美しさを語ります。
それを聞いたジェニーの言葉。

I wish I could be there with you.

字幕なしで聴き取って、お、仮定法だ、と思います。
うん?でも、仮定法過去?
なんて仮定法過去完了じゃないんだろう。
そこで、英語字幕を出して確認。

I wish I could've been there with you.
「私も、あなたと一緒にいることができたら良かったのに」

おお。やっぱり仮定法過去完了か。
そうだなー。beにしては、音が強かった。beenって言ってたね。
聴き取れなかったー。ははは。
そんなくだらないことに感心していると、次のガンプのセリフにしてやられます。

You were.
「君は、いたよ」

さすがに、愛が何であるかを知っている男の言うことは違う。
なんという名セリフだろう。

ただ、これで英語がめきめき上達するというものではないことは、ご承知おきください。
中学生・高校生は、そういうレベルの勉強では結果は出せません。

楽しみながら英語を学ぶ。
そういうゆるい勉強は、やはり、ゆるい結果しか得られないんです。
映画で学ぶ英語には、体系がありません。
行き当たりばったりです。
大人が楽しみで英語を学ぶのには向いています。
でも、中学生・高校生が学ぶ英語には、いつまでに、どのレベルに、という期限があります。
大学受験で使える英語力を身につけること。
大学生になったら、学習の方向を少し修整して、社会人になって使える英語力を身につけること。
目標は、それです。

どうやったら英語が身につくか。
そんなの、わかりきっています。
文法書を読んで、理解して、問題を解いて解いて解いて。
英語長文問題集を読んで読んで読んで、解いて解いて解いて。
単語集で単語を覚えて覚えて覚えて。
音声教材を聴いて聴いて聴いて。
自分で英語を書いて書いて書いて。
あるゆる機会に、英語を話して話して話して。

吐き気がするくらいにやらないと、ものにならないです。
英語は好きだけど、正直、つらい。
そこまでやるから、光が見えてきます。
楽して身につくものは、その程度のもの。

でも、いつもいつもそれだと、長い停滞期には閉塞感で耐え切れなくなります。
だから、ときどき、英語学習のアクセントに、英語で映画を見ましょう。
まずは、日本語字幕から。

画像は、高尾のハナネコノメ。
一昨年の春に撮影。



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